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「ニュース(2025年)」の記事一覧

「旭山動物園だより」と「どうぶつえんみにだより」の
最新号を発行しました。

おしらせ

旭山動物園だより302号は夏期開園スタート号として恒例の「クロスワードに挑戦2025」、
みにだより134号では園内で観察できる野鳥の第2弾として「キツツキの仲間」を紹介しています。
ぜひ、園内を観察するときの参考にしてくださいね。
クロスワードパズル、ぜひ挑戦して応募してみてくださいね!
 

旭山動物園だより302号へのリンクは
動物園だより302号クロスワード(PDF形式 546キロバイト)

あさひやまどうぶつえんみにだより135号へのリンクは
みにだより302号(PDF形式 4,485キロバイト)


「動物園だより」「みにだより」は、「動物図書館」のほか園内の各門や「こども牧場」で掲示しているほか、
各門やサポートセンターではA4モノクロ版を配布しています。
動物資料展示館にはバックナンバー(A4カラー版)も配布しています。
動物園にお越しの際は手にとってご覧ください。
 

今年は動物図書館 開館30周年! 記念イベントをおこないます!

2025年度の夏期開園が始まりました。
動物図書館内の「だれのもの?」コーナーや、工作コーナーをプチリニューアルしました。
動物資料展示館の前庭の「だれかのはたけ?」、建物横のスペースにはとあるものを準備中です。
ぜひ動物図書館に来てくださいね。
 

さて今年は、動物図書館が開館して30周年となります。
動物図書館のある建物は、1983(昭和58)年に動物資料展示館(1階)ができ、
2階はレクチャー室として使われていました。
1995(平成7)年5月13日、レクチャー室は動物図書館として生まれ変わりました。
絵本の読み聞かせもこの年から始まりました。
ポスター
 

開館30周年を記念して動物図書館では、夜の動物園の期間中の8月16日(土)に
特別な絵本の読み聞かせイベントを開催します。
絵本は2冊読みますが、1冊は動物図書館に来ていただいたお客さんの投票で決めたいと思います。


投票期間は8月9日(土)まで。
投票場所は 動物図書館です。 お待ちしております!
投票コーナー


投稿者:動物図書館 北川 裕美子

このコンテストは、花王グループが世界中のこども達から”地球環境への想い”を表現した作品を募集し行っているものです。

‘環境・未来への想い’を込めた絵は、世界中の人々の心を動かし、サステナブルなライフスタイルを実践するきっかけとなることを願い、各地で作品展が行われています。

「伝えるのは、命」を理念に、動物の飼育・展示を通じて、生息地の状況や問題について知ってもらい、自分事として捉え、私生活に活かしていただく気付きの場所として、そして、自らが先頭に立って、環境保全に関する活動や情報発信をしていくことが、次代を担う動物園の役割だと考えています。
この度、花王様の想いに賛同し、環境絵画コンテスト受賞作品展を開催することといたしました。世界各地のこども達が、それぞれの視点で想いを込めて描かれた絵画には、普段では触れることができないパワーが溢れ、新しい気付きを与えてくれると思います。

【花王国際こども環境絵画コンテストのホームページ】

URL:https://www.kao.com/jp/sustainability/society/painting-contest/

作品展の詳細

1 開催期間と時間

令和7年4月26日(土曜日)から7月25日(金曜日)まで
午前9時30分から午後5時15分(最終入園は午後4時)まで
※別途入園料がかかります。

2 開催場所

園内いこいの広場休憩所
いこい

3 作品について

キャプションがあり、絵に込めた想いなどが記載されています。

点数

50点
絵画1絵画2絵画3絵画4
写真はイメージです

事前予約制の園内イベント日「とことん旭山」

申込方法

各開催日3週間前の午前9時より電話受付します。

旭山動物園(0166-36-1104)まで、お電話ください

  1. お申し込みは先着順となります。
  2. 個人または家族単位でのお申し込みとなります。
  3. 定員に達し次第、募集を終了します。

※募集内容は、急きょ変更になる場合もありますので、ご了承ください。
※現時点で決定している内容です。以降分は、決まり次第随時お知らせいたします。

※新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、イベントが中止となる可能性がありますのでご了承ください。

とことん旭山日程表(令和7年度)

とことん旭山とは

うらたん ひとりじめ

動物園裏側探検(きりん舎・かば館)(左)と 開園前の動物園一人占め(右)


 

とことん旭山日程表(令和7年度)
開催日 時間 実施内容 定員と対象 集合場所 募集状況
5月31日
(土曜日)
午前11時~
(1時間程度)
動物園裏側探検
(きりん舎・かば館編)
20名 かば館入口前 5月10日(土曜日)午前9時より
お電話にて受付
 

モユク☆カムイ124号が完成しました!

124

 「モユク☆カムイ124号」が完成しました。

 今回の表紙は、「マガモ(メス)」。

 「モユク☆カムイ」は動物園東門管理事務所、園内サポートセンタ-、動物図書館、こども牧場で配布しています。動物園にお越しの際は、手にとってご覧ください。

 モユク☆カムイ124号へのリンクは

モユク☆カムイ124号(PDF形式 5,170キロバイト)

もくじ

1・ぼくは動物大使 その85 みんなの身近な渡り鳥 マガモ

2・特集 園内でバードウォッチング~初夏に観察できる野鳥たち~

3・飼育研究レポート ダチョウにグリッドは必要か

4・動物園のお医者さんのカルテ~アムールヒョウの赤ちゃんの骨折治療~

5・主なできごと・編集後記・飼育動物数

入手方法

 モユク☆カムイは、園内(動物園東門管理事務所、サポートセンタ-、動物図書館、こども牧場)での配布のほか、郵送での取扱いも行っています。また、在庫があればバックナンバーもお渡しできますので、詳しくは旭山動物園(0166-36-1104)までお問い合わせください。

 モユクカムイについての詳細はこちら

ラッピングバス「旭山どうぶつえん号」の運行について(更新)

旭山動物園に路線バスで来られる方々に期待感を提供するとともに、市民の皆様に動物園の存在を再認識していただき、憩いの場として足を運んでもらえるような気運を高めるため、見て楽しい、乗って嬉しくなるラッピングバス「旭山どうぶつえん号」を運行しています。

旭川電気軌道さんとの協働により実施し、バスの車両全3台に旭山動物園をモチーフとしたデザインを全面ラッピングされ、車内でも動物園の動画を流すなど工夫を凝らしたものとなっています。

4月25日(金曜日)に3台目となるラッピングバスのお披露目会を報道機関向けに行いました。これからは全3台で運行します。

実施主体

旭川市旭山動物園 旭川電気軌道株式会社

製作(運行)台数

令和7年製作1台(使用車両:PKG‐MP35UM改)

R7緑

令和2年製作2台(使用車両:QPG-LV234Q3、KL-MP35JM) 

R2黄R2青

増車バスデザイン※壁面のみならず車内の装飾にも工夫

よつば舎 あべみちこ氏

[デザインへの想い]

自然豊かな自然があって、私たちがいる。みんな地球のいきもの。そんな想いを込めたイラストです。

見かけたら、にっこりやさしい気持ちになって動物園にもぜひ想いを寄せてみてください。

運行について

  • 運行:令和7年4月25日(金曜日)より3台目も順次運行
  • 路線:JR旭川駅前から旭山動物園まで(旭川電気軌道41番線・42番線・47番線ほか市内各路線運行)
  • 便数:旭山動物園路線では1日7往復程度

その他

車内設置のデジタルサイネージにおいて動物園動画を放映します。

R7バナー

令和7年度夏期開園に当たって

いよいよ4月26日(土曜日)、令和7年度の夏期開園を迎えます。
旭山動物園では、毎春3週間ほどの休園期間を設け、冬仕様から夏仕様への衣替えや施設まわりの工事・メンテナンス、放飼場のアレンジなどの作業を集中的に行っており、新たな施設のオープンはなくとも、動物の魅力が伝わる展示方法を追求し、少しずつではありますが確実にバージョンアップさせています。
この休園期間があるが故、夏期開園のスタートでは毎年新鮮な気持ちで、スタッフ一同、皆さまをお迎えしています。今シーズンも動物に向き合い、様々な取組にチャレンジしながら、来園者や応援してくださる皆さまにしっかりとメッセージを届けてまいります。ご期待ください。

令和7年4月25日

旭川市旭山動物園長 田村 哲也

開園期間など

開園期間 開園時間
令和7年4月26日(土曜日) から
10月15日(水曜日)まで
午前9時30分から午後5時15分
最終入園は午後4時
令和7年10月16日(木曜日)から
11月3日(月曜日・祝日)まで
午前9時30分から午後4時30分
最終入園は午後4時
※令和7年11月4日(火曜日)から11月10日(月曜日)まで休園
※令和7年度冬期開園は11月11日(火曜日)から

パンフレットの自由配布取り止めについて

令和7年度夏期開園より、園内パンフレットの紙配布および設置は終了し、スマートフォン等でご覧いただける園内マップへ移行いたします。
詳しくは パンフレットの自由配布取り止めについて をご確認ください。

園内飲食店でのマイボトル割実施について

マイボトル割
プラスチックごみの削減を推進し、環境負荷の低減に貢献することを目的に、園内の対象の飲食店にてお客様ご持参のマイボトルをご利用いただいた場合に、10%の割引となる「マイボトル割」を令和7年度夏期開園より実施します。
詳しくは 園内飲食店でマイボトル割を実施します をご確認ください。
 

Zero Carbon ZOOのページを開設しました

ZCZ
再エネ・省エネ設備の導入によって施設の脱炭素を目指すことのみならず、来園者に持続可能な生活スタイルや生物多様性を考える体験を提供することを目指し、旭山動物園ではZero Carbon ZOOに取り組んでいます。
今後の取組みは、Zero Carbon ZOO に更新してまいりますので、ぜひご確認ください。

2025年5月の壁紙カレンダーができました

2025年5月カレンダー

5月の壁紙カレンダーの動物はダチョウです。

5月のWEBカレンダーの動物はダチョウです。
アフリカの中部と南部の草原に生息しています。果実・種子・葉などを食べます。飛べない鳥の仲間の走鳥類で、現存する鳥類の中で最も大きなからだをしています。長く力強い脚には2本の大きな指があり、時速60キロもの速さで走ることができます。
羽の色の違いは、オスは求愛や縄張りアピールのために黒く、メスは昼間に卵を守るため、目立たない茶色っぽい色をしていると言われています。
お使いのパソコンのモニターサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。

カレンダー2503 16:10(JPG)

過去の壁紙カレンダー

過去のカレンダー
2025年4月分(ワシミミズク)
2025年3月分(エゾシカ)
2025年2月分(アムールヒョウ)
2025年1月分(クマタカ)
2024年12月分(シンリンオオカミ)
2024年11月分(カバ)
2024年10月分(アビシニアコロブス)
2024年9月分(レッサーパンダ)
2024年8月分(ニホンザル)
2024年7月分(エゾタヌキ)
2024年6月分(ヨーロッパフラミンゴ)
2024年5月分(ホッキョクグマ)

パンフレットの自由配布取り止めについて

 旭山動物園では、これまで紙で配布しておりました園内パンフレットにつきまして、ペーパーレス化および環境への配慮の観点から、自由配布を終了することといたしました。これに伴い、観光施設や宿泊施設等でのパンフレット設置・自由配布も終了いたします。
 
 令和7年度夏期開園からは、園内マップをスマートフォン等からご覧いただけます。各門等に設置されている二次元コードを読み取っていただくことで、園内マップをお手元の端末でご覧いただけます。なお、ご希望の方には各門スタッフまでお声がけいただければ、紙の園内マップもご用意しておりますので、お気軽にお申し付けください。
 また、これまでパンフレットを設置していただいていた施設様で、代わりとなる二次元コードをご希望の場合は旭山動物園までご連絡ください。ご案内用の二次元コードをご用意いたします。
 
 ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
 

mybottle

2025年度夏期開園から園内飲食店でマイボトル割を実施します

 2025年度夏期開園より、園内の飲食店において、お客様ご持参のマイボトルをご利用いただいた場合に、10%の割引を実施いたします。
 本取組は、プラスチックごみの削減を推進し、環境負荷の低減に貢献することを目的としております。ご家庭で普段お使いのマイボトルで、ぜひお得にお飲み物をお楽しみください。

マイボトル割 概要

開始日:2025年度 夏期開園日(2025年4月26日)
対象店舗:旭山動物園園内の次の飲食店
  • Museum Cafe ASAHIYAMA[正門]
  • FOOD BASE CAFE TOTORI[ととりの村向かい]
  • 旭山動物園中央食堂[あざらし館]
  • あさひやまファームZOO[西門]
  • 旭山動物園くらぶ こもれびの丘SHOP[ちんぱんじー館横] 
割引内容:マイボトルをご利用のお客様に対し、飲料代金から10%割引
対象となるマイボトル:ご利用のマイボトルはご自身で洗浄・除菌などを行った上でお持ちください。ボトルの高さや入れ口の大きさ等で対応できないものもございます。ご了承のほどお願いいたします。
ドリンク:一部対象外商品がございます。
 
旭山動物園では、今後も来園者の皆様と一緒に環境配慮の取り組みを推進してまいります。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

シンリンオオカミのヌプリとアオイについて

旭山動物園ではバックヤードでペアで飼育している、オスのヌプリとメスのアオイというシンリンオオカミがいます。

2月下旬頃、オスのヌプリの後肢が下がり気味になる症状が見られました。
その後、1日の中で寝ている時間が多くなり、歩行のふらつきや、視線がどこを見ているのか分からないような様子があったため、獣医に相談し、いくつかの可能性を考えたうえで食滞を改善する目的とふらつきを改善する目的の2種類の投薬を行ったところ、改善が見られ、以前と同じように毎日を過ごすことができるようになりました。
 

サムネ1

ヌプリ

アオイは今16歳で、一昨年の秋頃から後肢が上手に動かせなくなる症状が出て、投薬により改善し状態を保っていました。ヌプリは13歳で、昨年死亡したレラと同じく、旭山動物園の最初のペアであるケンとマースの最初の仔の一頭です。13歳とは思えないほど若々しく元気に過ごしていたので、急激な体調の変化にとても驚きました。
 

サムネ2

アオイ
 

その後、3月下旬頃にヌプリにまた同じような症状が見られました。
それと同時に、メスのアオイにも普段超えられる段差を超えられない様子が見られ、ヌプリとアオイが同時に普段与えているエサを食べなくなりました。

そのため、普段のエサに加え、トリ肉や馬肉をペースト状にしたものを置いた結果、アオイはペースト状の肉を食べ、ヌプリは何度もにおいを嗅ぎに行き、周りを気にして見渡しては引き返すことを繰り返し、食べませんでした。
その後、アオイもペースト状の肉を食べなくなり、奥にある産室で寝ていることが多くなりました。

投薬をする必要があったため、2頭を間仕切りで仕切り、お薬の入ったエサを置いて食べてくれるよう様子を見ていました。しかしヌプリはアオイが寝ている産室の近くにいるか、外にエサを置いた後もエサを食べずにアオイがいる部屋と間仕切りの間を行ったり来たりする様子が見られたため、ヌプリの精神的な状態を優先して間仕切りを解放し、2頭がいつでも一緒にいられるようにしました。
 

サムネ3

獣舎の全体図 


 

すると、2頭の様子に変化が見られました。
ずっと産室で寝ていたアオイがふらつきながらも外に出てきて歩き始めました。ヌプリも歩行に困難はありましたが、ふらつきながらも前の日より力強く歩き始めました。

この時点で、ヌプリもアオイも食滞の改善を目指すお薬を続けていましたが、大きな変化が見られなかったため、ふらつきを改善するお薬に切り替えて様子を見守ることにしました。細かく切ったお薬をリンゴに入れて、水飲みの近くやよく寝ている場所の近く、出口付近に置いたところ、夜中にどちらかが少し食べたようでした。

次の日からは、普段のエサとペースト状にしたトリ肉や馬肉に加え、細かく切ったヒナ肉やウズラ、リンゴや白菜など、いろいろな素材を置いて様子を見ました。

2頭を一緒にした影響、または前日に少しだけお薬を口にしたためか、ヌプリは細かく切った馬肉とヒナ肉をペロリと食べ、アオイも細切りにしたヒナ肉と馬肉を食べました。この日もリンゴにお薬を仕込んでいましたが、少し食べた様子がありました。

ヌプリがよく食べるようになってきたため、翌日はヒナ肉に必要な量のお薬を入れて置いたところ、しっかり食べてくれました。アオイも少しずつ外にいる時間が長くなってきました。

翌日、朝から2頭が外にいたため、檻越しに手差しでヒナ肉を与えたところ、2頭とも食べてくれたため、急いで必要量のお薬をヒナ肉の中に入れて与えました。すると、翌日から少しずつ2頭の歩行に改善が見られ、外に出て歩き回ったり休んだりする時間が増えました。特にヌプリは軽快に歩き回る様子が見られました。

その後、一番状態の悪いアオイの後肢のために床材をどう調整するかを考えたり、2頭の投薬についても状態を見ながら減らしたり増やしたりしながら様子を見ています。

野生のオオカミであれば、このような不調や高齢による変化が命に関わることもあります。飼育下だからこそ、エサやお薬、環境のサポートによって今の暮らしを続けられています。

それは本来のオオカミの姿とは少し違うかもしれませんが、2頭がともに過ごすことで見られる行動や変化から、「オオカミが群れで生きる動物であること」の意味を改めて感じさせられます。複数で暮らすことを大切にするオオカミならではの一面が、そこにあるように思います。

今は2頭とも食欲もあり、外に出て来て通りすぎる人を見たり休んだりして過ごしていますが、いつ状況が変化するかは分かりません。

少しでも2頭が健やかに、穏やかに暮らすことができるよう、これからも全力を尽くしていきたいと思っています。
 


シンリンオオカミ 担当
原田 佳
 

冬の振り返りとアムールヒョウの成長

 早くも新年度、今は夏期開園に向けての閉園期間です。それにしてもこの冬は暖かくて雪が少なく、 旭川らしくない冬でしたね。気温は昔の札幌みたいな感じでした。さらには海外からの来園者の急増、これは旭山に限ったことではありませんが、結果的には冬季間は昨年の1.3倍ほどの入園者数になりました。冬の北海道はますます世界的な観光地になっていきそうです。
 昨年生まれたアムールヒョウの子も元気に過ごしています。昨年11月に骨折をしてしまい、 治療経過は順調でしたが、治療経過中にすり足で歩くので肉球のパット(皮膚)が擦れて穴が開き(本人はいたって平気で、それが困りもので足を着かないなどかばってくれたほうが治りは早いのですが)、結局、冬期間はほぼ室内で過ごすことになりました。
 現在は骨折も快方に向かい、 徐々に皮膚も張ってきました。成長期で元気が有り余っているのでもっと運動させてあげたいのですが、夏期開園を迎え屋外放飼場に出せるようになれば皆さんとも対面できるかなと思います。アムールヒョウは旭山動物園を象徴する動物でもあるし愛称は公募かなと話していたのですが、公開できずにいたため先送りのような状態で、現在悩み中です。母親のみらいは初産に加え、子どもが治療続きの中でもとても上手に育児をしています。
 新しい春がやってきますが、飼育員もみらいに負けないように飼育環境の整備や夏期開園の準備などを頑張っていきます。 今年度の夏期開園は4月26日(土曜日)からです。ぜひ足を運んでいただければと思います。

アムールヒョウ
母親のみらい(奥)と仔(手前)
 
令和7年4月10日
旭山動物園 坂東

これまでの日記はこちら

カテゴリー>どうぶつえん日記>アーカイブ>年数を選択してご覧ください

バナー

高島屋大阪店にて「アニマル エンジョイ POP UP」を開催します

 4月13日(日曜日)からEXPO2025大阪・関西万博が開幕し、世界中から多くの方が大阪の地に足を運ばれるこの機会に、株式会社高島屋大阪店様に御協力をいただき、本園の魅力をより多くの方に知っていただくことを目的として、同店で開催される「初夏の大北海道展」の会期中「アニマル エンジョイ POP UP」と題してイベントを実施します。
 会期中には、坂東統括園長のトークショー(高島屋大阪店ホームページにて要申込み)をはじめ、ARどうぶつえんも体験いただくことができます。是非、お誘い合わせのうえ、足をお運びください。会場でお待ちしております。

開催日時

令和7年4月30日(水曜日)から5月6日(火曜日)まで
各日午前10時から午後8時まで

会場

大阪高島屋 1階 グッドショックプレイス
(大阪府大阪市中央区難波5丁目1番5号)

イベント詳細

 高島屋大阪店ホームページよりご確認ください(新しいウインドウが開きます)

令和7年度旭山動物園ポスターが完成しました!

今年度のポスターは「シマフクロウ」を撮影したものです。
 
R7
 
配布・掲示するポスターは、FSC森林認証紙、バイオマスインクを使用しており、環境に配慮した取り組みを推進しています。
これまでのポスターデザインは、旭山動物園の歴史(詳細)・トップにて、その年の主なできごととともにご紹介しています。

「旭山動物園だより」と「どうぶつえんみにだより」の
最新号を発行しました。

3月お知らせ

「旭山動物園だより」301号は「野鳥観察をするなら、季節の変わり目がいい」ということで、
園内で観察できる野鳥を紹介。
「あさひやまどうぶつえんみにだより」134号では園内で観察できる野鳥として
「ツグミの仲間」を紹介しています。
ぜひ、園内を観察するときの参考にしてくださいね。
 

旭山動物園だより301号へのリンクは
pdfリンク

あさひやまどうぶつえんみにだより134号へのリンクは
pdfリンク


「動物園だより」「みにだより」は、「動物図書館」のほか園内の各門や「こども牧場」で掲示しているほか、
各門やサポートセンターではA4モノクロ版を配布しています。
動物資料展示館にはバックナンバー(A4カラー版)も配布しています。
動物園にお越しの際は手にとってご覧ください。
 

あさひ。超ダッシュ。

キリンの担当になってもう一年というべきか、まだ一年というべきか。
なんにせよキリンカバには多くの変化を持たせられた一年であったと感じます。

さて、雪解けもだいぶ進みキリンの放飼ができるようになってきました。
本園のキリンたちは足が悪いため雪が積もっている間は、外には出さず室内で過ごしていました。
 

サムネ1

洒落乙な掲示

しいくのブログ「冬のカバ・キリン」

およそ半年ぶりの外。ゲンキはのんびり外に出て、永遠と雪を食べ続けています。
カシもピーマンもそっちのけ。今度からはゲンキの好きな食べ物は雪と答えることになります。
 

サムネ3

雪旨いのか?
 

 一方あさひも久々の外。掃除中は顔のみ出る程度にシュート(出入用の扉)を開けていたのですが、外が見れるだけでテンションが上がっていました。
いざ、外に出ると、、、



サムネ1
おい!

サムネ1
やめろ

足は悪いですが、何よりも楽しいが勝ってしまい爆走。
そのうえ、ほんの少し残っていた雪の上でわざわざドリフトを決めていました。
こりゃダメです。ということで、あさひはもう少しだけおあずけになります。
元気なのは素晴らしいことなんですけどね、、、

さて、来年度からはいよいよ様々な工事が始まることと思います。
積雪耐久の関係があるので、巨大とはなりませんが屋根の話も現実的に前進しています。
ホロホロチョウも産卵が始まり、外放飼の準備も色々と進めていかなければなりません。

 

サムネ1

こうきゅうたまご


 

私が一年で最も楽しみな閉園期間。やるべきことやりたいことが尽きなくてとても待ち遠しい。来年度もキリン舎かば館のパワーアップをお楽しみに。


きりん舎かば館・両生類は虫類舎 担当
鈴木 達也
 

ゴマフアザラシの出産について

 ゴマフアザラシの「ましろ(メス)」が3月24日夜中に出産をしましたが、朝職員が出勤した時には子どもの死亡を確認したという状況です。
 来年度の繁殖に向け、より良い飼育環境づくりを行っていく予定です。

1

出産した「ましろ」

毛生え薬研究会

 ペンギンは1年に1回全身の羽が生え替わります。これを換羽といいます。なぜ換羽をするかというと、1年間同じ羽を使っていると撥水性や保温性が無くなってきてしまうからです。動物園で暮らしている分には多少羽の機能が弱くなってきてもそこまで問題にはなりませんが、自然界ではちょっとの羽の濡れや体温の低下が命取りにつながります。
 旭山動物園ではキングペンギンは1月から4月にかけて換羽が行われます。ところがまれに換羽が起こらない個体がいます。原因は不明です。そしてもっとまれに2年間換羽が起こらない個体がいます。さすがに2年間換羽が起こらないと色がセピア色っぽくなり、見た目にもハゲてきているように見えます。未だに謎は多いのですが、鳥の換羽には甲状腺ホルモンが関係していることがわかっています。甲状腺ホルモンは私たちヒトの体でも非常に重要な役割を果たしています。調べてみると、猛禽類では甲状腺ホルモンを投与することで換羽が起こったという研究が見つかりました。お、それならペンギンでも換羽が起こるのでは!?ということで甲状腺ホルモンの投与を開始してみました。するとどうでしょう無事に換羽が始まったのです。もちろん薬には副作用などのリスクもあるので、毎日のエサの量などの健康状態のチェックを行いながら投薬しています。
 来園者の方とこのお話しをしていると必ず、それって毛生え薬なんですか?と聞かれます。毛生え薬、、、ではないけれど羽生え薬って言っても良いのかな?

サムネ1

換羽中のキングペンギン。古い羽が浮いてきてモコモコした姿になります。


 

サムネ2

2年間換羽していないセピア色のキングペンギン(赤い○)


 

                                         獣医師・オランウータン担当:佐藤

2025年4月の壁紙カレンダーができました

2025年4月カレンダー

4月の壁紙カレンダーの動物はワシミミズクです。

4月のWEBカレンダーの動物はワシミミズクです。
体長60cm、翼を広げると1.5mにもなる大型のフクロウの仲間です。アジアからヨーロッパ、アフリカ北部にかけて生息していますが、日本では亜種が北海道にごく少数生息しているだけです。
雪が残るこの季節は、ワシミミズクにとって繁殖の季節です。メスが抱卵しているときは、そっと見守ってください。
 
お使いのパソコンのモニターサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。

カレンダー2503 16:10(JPG)

過去の壁紙カレンダー

過去のカレンダー
2025年3月分(エゾシカ)
2025年2月分(アムールヒョウ)
2025年1月分(クマタカ)
2024年12月分(シンリンオオカミ)
2024年11月分(カバ)
2024年10月分(アビシニアコロブス)
2024年9月分(レッサーパンダ)
2024年8月分(ニホンザル)
2024年7月分(エゾタヌキ)
2024年6月分(ヨーロッパフラミンゴ)
2024年5月分(ホッキョクグマ)
2024年4月分(ヒツジ)

こども牧場のブタは今日も元気

 気がつけば3月も終盤に差し掛かり、もうすぐで4月になります。降る雪も雨に変わり少しずつ春の訪れを感じます。
 第2こども牧場では、今日もブタが2頭(うめ・ゆず)仲良く暮らしています。気温が高くなり雪解けで濡れた地面が乾くと、うめとゆずはくっついてお昼寝をすることがあるので、動物園に来る際は、ブタやこども牧場の動物たちを見に来てください。

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ブタの「うめ(奥)」と「ゆず(手前)」

こども牧場担当:紺野聖空

旭山動物園売改札・団体受付業務に係る公募型プロポーザルの結果の公表について

公表文(PDF形式 43キロバイト)

チンパンジー今冬の様子

 3月に入り季節は少しずつ春の足音が聞こえています。朝の通勤途中の近くの川ではハクチョウが羽を休めていました。これから多くの水鳥が渡ってくる姿も増え、他の動物たちも春の陽気を感じてより変化がある時期でもあります。
 チンパンジー11頭も冬の間、当園で10年以上取り組んでいることが風邪予防対策で長ネギを与えています。さらに今年は今までと違った冬期の過ごし方をしていました。天気や気温・体調を考慮しながら短い時間ですが外に出て日差しを浴びながら雪をいじったり、食べてみたり、その反面、雪の上は歩こうとしない場面も見られました。
 ちんぱんじー館出口の左側の出窓には実はヒーターが昨年春に設置され暖かく過ごせる場所を増設した場所がありみんな集結してコミュニケーションをとっている姿が、間近で見ることができます。現在雄2つと雌のグループで時間帯は不定期ですが出窓にいる元気な様子を見てもらえればと思います。ぜひ、見に来てください。
 

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長ネギを食べるチンパンジーたち


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ちんぱんじー館出口左側にある出窓スペース

ちんぱんじー館担当:高井正彦

動物たちの食事事情

今まで取り組んできた活動を評価していただき、昨年2月末に旭山動物園が登録博物館に認定されてから、早いもので1年が経ちました。今後も、観光施設であるだけでなく、博物館としての社会的役割もしっかりと果たしたうえで、魅力的な動物園(博物館)であり続けるため、現状に甘えることなく、常に1歩前を見据えた取組を目指していきたいと思います。
さて、最近、物価高騰に伴う様々な商品の値上げのニュースをよく目にしますが、動物の餌も例外ではありません。とはいえ、餌は動物たちの命をつなぐ、正に生命線です。餌の予算はしっかりと確保して、できるだけ新鮮なもの、それぞれの動物にあったものを必要な量与えています。そのうえで、安い仕入先を探すのはもちろん、餌自体を工夫してコストを下げる努力も欠かせません。現在餌用の肉類は馬肉・鹿肉・鶏肉を使用していますが、比較的安価で入手できる鹿肉を、できるだけ使うようにしています。ただ安いからというだけではなく、低カロリーでヘルシーなので動物の健康維持にも役立ちますし、数の増加が問題となっているエゾシカをただ駆除するのではなく、次の命につなげる、という意味合いも込め、現在もうじゅう館やほっきょくぐま館で使用しています。また、ゴマフアザラシは、夏場と冬場で食べる量が倍近く変わる(脂肪を蓄える秋口以降は多く、脂肪の落ちる夏は少なくなる)ため、仕入れる餌(魚)の量もこれに合わせて無駄が発生しないよう調整しています。
寄附で頂いた餌も活用しています。時期により、ニホンザルが好んで食べているカボチャやサツマイモなどの野菜のほか、ドングリやクルミといった木の実など、多くの餌が届きます。皆様の温かい善意に本当に感謝しています。
このように、コスト意識も持ちつつ、動物ごとの生態にあわせて餌の量や種類を調整し、各担当が責任を持って動物たちの命や健康を守っています。園内で動物が餌を食べている場面を見かけたら、裏にこんな努力や工夫があることを少し思い出してもらえたらうれしいです。
 

アザラシ
冬場は食欲旺盛、ゴマフアザラシ
 
令和7年3月5日
旭山動物園 沼田

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「春の足音、ヤギの足跡」

  気温が上がり雪解けが進む中、旭山動物園こども牧場では4月の休園期間に向け、ヤギ・ヒツジ放飼場の雪の搬出を進めています。

地面がぬかるむ前に準備を整える必要があるためです。そんな中、ヤギやヒツジたちは変わらずのんびりとエサをねだっています。


サムネ1


飼育員の脚に頭を擦り付けるよもぎ
 

第2牧場ではこの数年で高齢の個体が相次いで亡くなり、新たな世代のヤギたちが台頭しています。
4年前に来園したよもぎは以来若いヤギのまとめ役でしたが、より若い世代の下剋上を受けて大人しくなり今では隠居生活を送っています
。一方、同世代のもみじは直接の頭付き合いには弱いものの、高所で過ごす経験が最も長く橋の上でのエサ争いには誰よりも強くなりました。
 

サムネ1

橋の上に登るもみじ

現在の群れのリーダーは2歳のオスヤギ・かえで。エサの取り合いのときは誰にも容赦しませんが、人に対しては甘えんたがりな一面も見せます。
妹のあかねと母親のこむぎは今も同じ小屋で仲良く過ごしており、血縁の絆の強さがうかがえます。

サムネ1

小屋の中で身を寄せ合う母娘

早いもので冬季開園も一ヶ月と少しを残すばかりとなりました。
雪の中でも元気に駆け回る個性豊かなヤギたちに、ぜひ会いに来てください。

こども牧場 ヤギ担当:堀川

旭山動物園入園券Web外部販売業務に係る公募型プロポーザルの結果について

旭山動物園入園券Web外部販売業務について、公募型プロポーザル方式により、受託候補者の選定を行った結果、下記のとおり決定しました。

審査結果

審査結果(PDF形式 73キロバイト)

会計年度任用職員(事務補助員)を募集しています

旭山動物園では会計年度任用職員を募集しています。

勤務条件、応募方法などの詳細は、ハローワーク旭川(新しいウインドウが開きます)をご確認ください。

募集職種

事務補助員

業務内容は、電話・窓口対応等一般業務、園内放送、イベント業務補助、落し物の管理、本庁との事務連絡です。

2025年3月の壁紙カレンダーができました

2025年3月カレンダー

3月の壁紙カレンダーの動物はエゾシカです。

3月のWEBカレンダーの動物はエゾシカです。
日本に広く生息する二ホンジカの亜種で、北海道に生息しています。夏は茶褐色に白い斑点、冬は斑点のない灰褐色と体毛が変わります。また、オスだけが持つ角は、毎年春になると自然に落ち、初夏にかけて再び新しく伸び始め、秋には堅く立派に完成します。四季によりそれぞれ特徴があるため、見ているだけで季節を感じることができます。
 
お使いのパソコンのモニターサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。

カレンダー2503 16:10(JPG)

過去の壁紙カレンダー

過去のカレンダー
2025年2月分(アムールヒョウ)
2025年1月分(クマタカ)
2024年12月分(シンリンオオカミ)
2024年11月分(カバ)
2024年10月分(アビシニアコロブス)
2024年9月分(レッサーパンダ)
2024年8月分(ニホンザル)
2024年7月分(エゾタヌキ)
2024年6月分(ヨーロッパフラミンゴ)
2024年5月分(ホッキョクグマ)
2024年4月分(ヒツジ)
2024年3月分(チンパンジー)
2024年2月分(マヌルネコ)
2024年1月分(ジェンツーペンギン)
2023年12月分(ボルネオオランウータン)

野生動物と共に生きるために、今できることを一緒に考えませんか?

フライヤー表面、裏面(参加申込書)

表裏

【第1部】講演 ヒグマと人との自然共生社会について

講師 石名坂 豪 氏(野生動物被害対策クリニック 代表)

野生動物被害対策の第一人者、石名坂豪氏による講演。北海道の自然と野生動物に触れる中で気づいた課題や、自然共生社会を実現するためのヒントを学びます。

【第2部】パネルディスカッション

石名坂 豪 氏、竹澤 孝夫 氏(上川総合振興局長)、坂東 元 氏(旭山動物園統括園長)、モデレター 森 ただひろ(旭山動物園くらぶ理事長)

野生動物と人が共に生きるための地域の取り組みについて意見を交わします。

お申し込み方法等

※サポくら会員様以外の方もご参加いただけますので、ぜひ皆様でお誘いあわせの上お越しください。
※イベントの詳細につきましてはフライヤーをご確認ください。
※参加費は無料ですが定員200名(先着順)となっております。
※お申し込みはお電話、メール、FAXにて受け付けております。
※お申し込みの締切:3月14日まで(定員になった時点で締め切ります)

【動物園くらぶHPのおしらせページURL】

http://zooclub.jp/news/forum2025/(新しいウインドウが開きます)

恋の季節

 皆さんこんにちは。昨年の11月からフラミンゴの担当となりました。
 冬期間のフラミンゴたちは屋内で飼育しているため、その姿を皆さんにお見せ出来ないのがとても残念です。そこで今回はフラミンゴの近況をお伝えします。

 旭山ではヨーロッパフラミンゴ、チリーフラミンゴ、ベニイロフラミンゴの3種類のフラミンゴを飼育しており、よく見るとそれぞれ特徴があります。

 嘴が青みピンクのヨーロッパ、嘴白くて体が桃色のチリー、体も嘴も朱色のベニイロ、となっております。

1

どれがどれか分かるかな?


 私が掃除をするために中に入ると鳴きながら一斉に移動するフラミンゴたち。しばらくすると落ち着いて鳴き止むのですが、最近はむしろ声が大きくなっていくのが気になりました。
 掃除中にこっそりとフラミンゴを観察していると、2種の求愛ディスプレイ(求愛のために自分の体や動作を誇示する動作)を確認できました。

 まず1つめが首を長く伸ばし、素早く顔を左右に振る動きの「旗振り」
 2つめが細かく鳴きながら勢いよく羽を広げ、素早く閉じる「敬礼」です。

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2羽で敬礼

2

アピールアピール!


 (残念ながらホームページには動画を掲載できないので、ディスプレイの様子は2月15日投稿の旭山動物園公式SNSからご覧ください!)

 もうひとつ代表的なディスプレイに「行進」がありますが、今回は確認できませんでした。

 まだまだ寒い旭川ですが、フラミンゴたちの熱い恋の季節は始まっているようです!

エゾモモンガ舎・北海道産動物舎(小動物・野鳥)・フラミンゴ担当:櫻井結夢

「ん?」

再びカエってきました。
両生は虫類舎の鈴木です。
いつぞやは「しいくのぶろぐ」にてカエルの色のお話をしました。

しいくのぶろぐ「黄ガエル青ガエル」(2024年10月23日更新)
 

前回は、青いアマガエルが青くなくなって戻らないとのことだったのですが、

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                       【ばっちり青いアマガエル】
 

はい。ばっちり真っ青になっています。

電気は以前のものと同じものを使用し、周りの植物も以前のまま。特に視的要因として大きな変化は与えていません。唯一変化させたことといえば、日照サイクル。
今までは、出勤し獣舎についてから電気をパチリとしていたので、光にさらされる時間は9時15分~17時30分の固定でした。
現在、タイマー式に変更し、外の日照サイクルに何となく合わせるようにしています。
アマガエルの体色変化はストレス状態及び視的要因によるものが大きいという先入観があったので、これはいかに。。。
果たして日照時間の長さとは別に、日照サイクルがストレスないし体色に与える影響が直接あるのか定かではありませんが追って研究する必要がありそうです。
なんにせよ、人も生き物も正しい生活リズムを送るのが大切なようです。遅寝遅起きは駄目だということで。

それとは別に、カバの寝室にて緑色のカエルを捕まえました。
ちょうど緑のアマガエルが欲しかったので良かった良かった。


サムネ
【ん?】
 

と思ったら、残念これはシュレーゲルアオガエルというカエル。
いかにも外国風な名前ですが日本固有種です。ただ、北海道には本来生息していません。
野菜に紛れてきたのか、本州からはるばる旭川に来たようです。
そもそも北海道で見たのも初めてで、無模様緑のカエルは「アマガエル」という先入観があったため、顔に違和感を覚えながらも判明が遅れました。
先の青アマガエルの体色変化もそうですが、先入観を持たない大切さを改めて感じます。
 

きりん舎・かば館・両生類は虫類舎
鈴木 達也
 

ヘビ、お嫌いですか?

 第66回旭川冬まつりが無事終了しました。「繋がりと共生」をテーマとし、旭川と関わりの深い様々な動物たちの大雪像に力強さと未来が見えました。動物園でもこの期間内の8日から10日の3日間「雪あかりの動物園」として開園時間を延長し、アイスキャンドルに照らされた園内や冬の動物たちの夜の姿をご覧いただけたかと思います。寒い中、ご来園ありがとうございました。
 さて、ヘビ年ですね。ヘビという動物、みなさんはどのような印象でしょうか?あのニョロニョロとした動きが…舌のちょろちょろが…ヌルヌルしてそうで…毒があるし…。怖い、気持ち悪いととかく嫌われがちな動物ですが、その行動には意味がありすごい能力を持っています。
 まずはニョロニョロ。ご存じの通りヘビには足がありません。お腹側にある板状になったうろこ(腹板)と全身の筋肉を使い移動します。種によって前後に伸縮するタイプや砂地などで横ばいに動くタイプ、またよく見る左右にくねる、いわゆる「蛇行」タイプがあります。それに耳がないので音はお腹から伝わる振動で感じ取っているのです。そして舌のちょろちょろ。ヘビには鼻の穴はありますが、プラス舌を出し入れすることで臭いの粒子を舌につけて体内にある器官で臭いを感知しているのです。そしてヌルヌル。実は、ヘビのうろこは人の爪などと同じ性質のケラチンでできているので、ツルツルでスベスベなんですよ。あとは毒。2700種以上いるヘビの中で毒を持つ種は全体の20%弱で、ほとんどの種類には毒がないのです。
 どうですか?体の秘密はまだまだあります。知れば知るほど深い動物ですね。ヘビがいるということは餌となるネズミなどの小動物が豊富だということ、小動物がいるということは森が豊かで循環がうまく回っている整った環境だということ。私たちもヘビのように細く長く、いい環境で過ごしたいですね。
 

ヘビ
北海道ではおなじみのアオダイショウ
 
令和7年2月12日
旭山動物園 中田

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ニワトリが産む巨大卵の正体!

 コケコッコー!!2月になりましたが、今年は例年より雪も少なく、既に春のように暖かく感じる旭川です。

 こども牧場のニワトリは毎年冬になると、寒いからか外の砂場は出たがらないのですが、ここ数日は暖かさもあり、自ら砂場に飛び出て行き、砂に体をこすりつけて砂浴び楽しんでいます。

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砂浴びをするニワトリ


 そんなニワトリは毎日卵を産みますが、最近やけに大きな巨大卵がよく産まれるのです。

 旭山動物園のニワトリの卵は白色卵(ハクショクレグホン種とボリスブラウン種の交雑)と茶色卵(ボリスブラウン種)の2種類産まれます。卵の平均の重さは約60gくらいですが、巨大卵はなんと106gとずっしり。見た目の大きさも明らかに他のより大きいのです。

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巨大卵と通常卵

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巨大卵の重さ

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通常卵の重さ

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卵の大きさ比べ

 今までは、巨大卵が産まれても中身は未確認のままでしたが、中身が気になってきたので、ついに割ってみる事にしました。

 巨大卵を割ると.....

 なんと黄身が2つ!!!!しかも2つの黄身はほぼ同じ大きさ。他の卵と比べても、黄身が小さいということもなく平均的で、立派な双子卵でした。残念ながらどの個体が産んでいるかはわかりませんが、ここ最近はよく産まれています。

 こども牧場のニワトリ・アヒル舎では、ニワトリが産んだ卵が毎日見れます。巨大卵がみれるかもしれません!

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巨大卵の中身!黄身が2つ

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こども牧場のニワトリ舎


 ちなみに、割った後の卵はニワトリたちが美味しく卵を食べました。
 みなさんは黄身が2つの卵にであったことはありますか?

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卵を食べるニワトリ

こども牧場担当:大河原沙織

ブラッザグェノンの近況

 「おしらせ(しいくにゅーす)」でもお伝えした通り、昨年の11月17日にブラッザグエノンが生まれました。現在は母親から少し離れて遊んでいる様子もみられるようになりました。

 冬期は気温が低いので、展示時間を短縮しています。お昼頃の1~2時間くらいの間に、テラスのヒーターが点いていたら、そこにいるので覗いて見て下さい。

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サル舎・ぺんぎん館担当:田中千春

旭山動物園応援企業一覧

旭山動物園では、一定額以上を現金にて寄附をいただいた企業又はそれに準ずる団体を応援企業として紹介しています。

寄附申込方法(企業等)はこちらのページへ

4 1 2
3 5 6
19 かに イオン
コープ 10-2 17
16 21 イケガミ
大黒商事 中野銘木 フェリシモ
ワイズ FEILER LegatoLargo
クロスプラス タカラベルモント アダストリア

感謝状贈呈式ほか(令和6年度)

旭川ガスグループ感謝状贈呈式(1月28日)

旭川ガスグループ様から現金の寄附をいただき、それに伴い感謝状を贈呈しました。
 
旭川ガスグループ

株式会社LEGiON感謝状贈呈式(9月11日)

株式会社LEGiON様から現金の寄附をいただき、それに伴い感謝状を贈呈しました。
 
レジオン

株式会社フェリシモ感謝状贈呈式(7月31日)

株式会社フェリシモ様から現金の寄附をいただき、それに伴い感謝状を贈呈しました。
 
felissimo

株式会社橋本川島コーポレーション感謝状贈呈式(7月26日)

株式会社橋本川島コーポレーション様から、動物に氷柱12本の寄付をいただき、それに伴い感謝状を贈呈いたしました。
 
hashimotokawasima
 

生活協同組合コープさっぽろ(7月25日)

生活協同組合コープさっぽろ様から「動物園ホッキョクグマ応援プロジェクト」に基づき寄附をいただき、それに伴い感謝状を贈呈いたしました。
 
コープさっぽろ

株式会社ワイズ感謝状贈呈式(7月23日)

株式会社ワイズ様から現金の寄附をいただき、それに伴い感謝状を贈呈いたしました。
 
ワイズホテル

一般社団法人北海道建築士会旭川支部感謝状贈呈式(7月1日)

一般社団法人北海道建築士会旭川支部様から、現金の寄附をいただき、それに伴い感謝状を贈呈いたしました。
 
建築士会

旭川信用金庫感謝状贈呈式(6月5日)

旭川信用金庫様から、現金の寄附をいただき、それに伴い感謝状を贈呈いたしました。
 
信金

北海道2500ロータリーEクラブ感謝状贈呈式(5月17日)

北海道2500ロータリーEクラブから物品の寄贈をいただき、それに伴い感謝状を贈呈しました。
 
ロータリー

株式会社大黒商事感謝状贈呈式(4月25日)

株式会社大黒商事様から、現金の寄附をいただき、それに伴い感謝状を贈呈しました。
 
大黒商事

北海道コカ・コーラボトリング株式会社感謝状贈呈式(4月20日)

北海道コカ・コーラボトリング株式会社様から、応援商品を通じて現金の寄附をいただき、それに伴い感謝状を贈呈しました。
 
コーラ

感謝状贈呈式ほか(令和5年度)

令和5年度寄付いただいた企業のご紹介はこちらのページから

2025年2月の壁紙カレンダーができました

2025年2月カレンダー

2月の壁紙カレンダーの動物はアムールヒョウです。

2月のWEBカレンダーの動物はアムールヒョウです。
シベリアや中国北東部など、ヒョウの中でも最も北に生息しています。木登りが得意で、樹上で昼寝をしたり、捕まえた獲物を機の上に引き上げて食べたりします。
生息数が極端に少なく、約50頭といわれ絶滅寸前の状況にあります。写真の個体は、昨年8月に「みらい」が出産した子どもです。現在は治療中のため見られない時もありますが、SNSにも仔の様子を載せていますので、成長を温かく見守ってください。
 
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カレンダー2501_16:9(JPG)

カレンダー2501_16:10(JPG)

過去の壁紙カレンダー

過去のカレンダー
2025年1月分(クマタカ)
2024年12月分(シンリンオオカミ)
2024年11月分(カバ)
2024年10月分(アビシニアコロブス)
2024年9月分(レッサーパンダ)
2024年8月分(ニホンザル)
2024年7月分(エゾタヌキ)
2024年6月分(ヨーロッパフラミンゴ)
2024年5月分(ホッキョクグマ)
2024年4月分(ヒツジ)
2024年3月分(チンパンジー)
2024年2月分(マヌルネコ)
2024年1月分(ジェンツーペンギン)
2023年12月分(ボルネオオランウータン)

今年もこの季節が…

 2月6日~11日、旭川冬まつりが開催されます。これに合わせて旭山動物園でも2月8日~10日の3日間、「雪あかりの動物園」として開園時間を20時30分まで延長し、冬の夜の動物園を楽しんでいただきます。園内にはたくさんのアイスキャンドルが優しく照らし、静寂の中の動物たちの息づかいを感じていただければと思います。

 で、このアイスキャンドル、職員たちの手作りなんですよ!工程は「水入れ」→「運び」→「吊るし」→「放置」→「穴あけ」→「水抜き」→「完成」です。ポイントは気温!氷点下15度くらいがベストで一晩吊るすと、翌日風船の外側だけが凍り真ん中は水状態。ここでドリルを使い穴をあけ中の水を抜くと完成です。

 寒すぎると全部が凍りただの丸い氷の塊になり、気温が高いと凍ってくれないという、なかなか繊細な作業なのです。

 最近は凍れる日が少なく、二晩吊るす時もあります。

 これも温暖化の影響ですかね?!ともあれ目標は850個!あと数回はこの作業が繰り返されます。みなさん、当日をお楽しみに!

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1.水入れ

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2.運ばれ待ち

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3.運び

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4.ベテランは2個持ち

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5.吊るし

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6.白いスライムたち

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7.穴あけ

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8.水抜き

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9.前回の完成品

主幹:中田真一

ゴマフアザラシの採血が成功しました!

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 新年あけましておめでとうございます!
 皆様はどんな年末年始をお過ごしでしたか?
 旭山動物園は12月30日〜元旦までお休みで、1月2日から開園でしたが、年始早々たくさんの方々に来園いただいており、喜ばしい限りです。
 今年も皆様にとって素晴らしい1年になるよう、お祈り申し上げます。

 さて、あざらし館でも飼育員が声を上げて喜ぶような嬉しいニュースがありました!

 気になる内容はというと…
 ハズバンダリートレーニングによって、ゴマフアザラシの麦の無保定採血が成功しました!!(ハズバンダリートレーニングとは、健康管理を目的とし、動物に協力してもらいながら受診動作を行うためのトレーニングです。)

 そもそもトレーニングをしていないアザラシの採血は、プールの水を抜き、アザラシの頭に毛布をかけて飼育員が人力で保定して採血するという、中々に強引なやり方なんです。

 これだと、アザラシも飼育員もかなり負担がかかり、ベストな採血方法とは言えないと思います。

 そこで、2023年の9月頃から麦がリラックスしながら無理なく無保定採血を行えるように、採血のハズバンダリートレーニングを始めました。

 採血に向けてのトレーニングの流れとしては
 (1)後肢が触れようになる
 (2)後肢のどこを触っても待てる
 (3)後肢を広げたり裏返したりできる
 (4)後肢のどこを触っていても完全に脱力した状態で待てる
 (5)後肢にお湯をかけられる
 (6)後肢にタオルを乗せられる
 (7)後肢にタオルを乗せながらお湯をかけても待てる
 (8)針を刺す場所に指で刺激を与える
 (9)針を刺す場所に爪楊枝の頭や先で刺激を与える
 (10)針を刺す場所に先を丸めた針で刺激を与える
 (11)針を刺す場所に本物の針を刺し、採血を行う
という流れで進めていきました。

 元々、ボディタッチは100点満点な個体でしたので、後肢は割と早い段階で脱力して触れて待てる段階まで進みました。

 しかし、そこからがとても長かった…!
 旭山動物園は屋外での飼育なので外気温が上がると水温も上がり、夏場は暑いときで水温30度になることも…。その影響もあってか、夏場は食欲が下がり、トレーニングがままならず、また振り出しに戻ってしまうということがしばしば続きました。
 トレーニング意欲も戻ってきた2024年9月頃、再度本格的に後肢の付け根から採血できるようにトレーニングを再開しました。

 その後、なんとか後肢に刺激を与える段階まで進みましたが、思うように麦が落ち着いてじっと待てる状態を作ってあげることが出来ず、試行錯誤の日々が続きます。(この時点で採血トレーニング開始から1年と3か月が経過していました。)

 そこで今一度色々と採血トレーニングのやり方を調べ、「今まで行っていた後肢の付け根ではなく、後肢を裏返し、指から採血をしてみよう!」ということになりました。

 すると…!嫌がることもなく、血管もすぐに見つけることができ、先を丸めた針でツンツンしてみても無反応でした!(2024年12月10日)

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お湯をかけて浮かび上がる血管

 これはいけるのでは!?と、すかさず本物の針で、いざ採血を試みました!
 獣医さんも初めてのアザラシの採血なので、初回は上手く血が返ってこず、検査に必要な量は採れませんでしたが、「針を刺してじっと待てる」は難なくぬるっとクリアできました!(志子田は心の中でガッツポーズしてました)

 そして、同日の夕方にリベンジ採血…!

 その結果!なんとなんと!!血液検査に必要な量も採血できて(獣医さんすごい)、麦も落ち着いて(麦えらすぎ)リラックスした状態で採血することができたんです!!(担当者2人、これまた歓喜の声を静かめにあげます)

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採血成功の瞬間

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麦の血液の記念撮影

 その後、無事血液検査も終わり、麦は健康そのものということが分かりました。
 麦はこれから性成熟を迎える年齢(4歳になります)なので、ホルモンの値が季節や妊娠によってどう変わっていくか、現在は定期的に採血を行い、指標を作っていっています。

 アザラシたちの健康を守るためにもトレーニングは必要不可欠です。もぐもぐタイム中と、それ以外の時間に不定期でトレーニングを行っています。見かけた際は、ぜひ温かく見守ってくださいね!

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お魚が無くて信じられない様子の麦

あざらし館担当:志子田紗希

ホッキョクグマ「ピリカ」の展示再開について(しいくにゅーす)

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1/17朝の「ピリカ」の様子


 昨年の11月から妊娠の可能性があったため産室で過ごしていた「ピリカ」ですが、出産に至りませんでしたので、本日(1/17)から展示を再開いたします。

 今後は次の繁殖に向け、「ホクト」とのペアリング等を行っていく予定です。

「旭山動物園だより」と「どうぶつえんみにだより」の
最新号を発行しました。

メイン画像

旭山動物園だより300号、あさひやまどうぶつえんみにだより133号は
2025年・年始号として「巳年」の干支「ヘビ」を紹介しています。
ぜひ、園内を観察するときの参考にしてくださいね。
 

旭山動物園だより300号へのリンクは
dayori300(PDF形式 2,777キロバイト)
あさひやまどうぶつえんみにだより133号へのリンクは
mini133(PDF形式 4,310キロバイト)


感想文ポスター
また、1月27日(月)まで
動物読書感想文コンクールの作品を募集中です(対象は小学生の皆さん)。
たくさんのご応募お待ちしております。
動物読書感想文コンクールの詳細はこちら

「動物園だより」「みにだより」は、「動物図書館」のほか園内の各門や「こども牧場」で掲示しているほか、各門やサポートセンターではA4モノクロ版を配布しています。動物資料展示館にはバックナンバー(A4カラー版)を配布しています。動物園にお越しの際は手にとってご覧ください。
 

動物園の新年と未来への取組み

 明けましておめでとうございます。皆さん、お正月はいかがお過ごしでしたか。動物園の営業は12月30日から1月1日あまでお休みでしたが、ご存じのとおり動物の飼育に休みはありません。年末年始も飼育職員は交代で勤務していて、実はこの期間にも「ペンギンの散歩」は実施しています。ペンギンの習性を生かして冬の運動不足を解消しようと始めたものなので、お客さんがいなくても行うのです。お客さんがいないため、散歩コースから脱線してしまう自由気ままなペンギンの姿が見られるのは飼育職員の特権かもしれません。3月に入ってからも続けられるよう、周りの雪を集めながらコースを維持しているのですが、気がかりなのは、年々雪解けが早まっているため、この先も同じように続けていけるのか心配になります。
 温暖化の影響を受けている動物の代表格がホッキョクグマです。息継ぎのた頭を出したアザラシを、氷の上で待ち構え捕食するため、氷がなくなると狩りができなくなってしまいます。絶滅が危惧されているホッキョクグマの「種の保存」のため、全国の動物園・水族館では協力して繁殖に取り組んでいます。そうした中、旭山動物園では2021年の「ゆめ」に引き続き、繁殖にチャレンジしていて12月中の出産が期待されましたが、残念ながら今日1月6日の時点で出産には至っていません。
 旭山動物園では「Zero Carbon ZOO(ゼロカーボンズー)」の取組みも始めています。これは、動物園で生じる二酸化炭素の排出量を将来的に実質ゼロにしようとするものです。でも、ただ単に太陽光などの再生可能エネルギーに置き換えていくといった話ではありません。緑が多く、様々な動物を見られる当園は、自然を感じられる場所です。市民や来園者の方々に気候変動の問題や持続可能な生活スタイルなどを伝えることで、将来世代のために環境意識を高めてもらい、地球に優しい行動に移してもらうきっかけの場所となるのがメインテーマです。今年はそれに向けて意義のある1年にしたいです。
 

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自由気ままに散歩するキングペンギンたち(1月1日撮影)
 
令和7年1月6日
旭山動物園 田村

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モユク☆カムイ123号が完成しました!

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 「モユク☆カムイ123号」が完成しました。

 今回の表紙は、「エゾモモンガ」。

 「モユク☆カムイ」は動物園東門管理事務所、園内サポートセンタ-、動物図書館、こども牧場で配布しています。動物園にお越しの際は、手にとってご覧ください。

 モユク☆カムイ123号へのリンクは

モユクカムイ123号(PDF形式 5,024キロバイト)

もくじ

1・ぼくは動物大使 その84 空飛ぶハンカチ エゾモモンガ

2・特集 旭山動物園から移動した動物のその後~移動先の動物園での様子を聞いてみた~

3・飼育研究レポート エゾシカを学ぶ・楽しむ~「エゾシカまるごとシリーズ」を開催しました~

4・動物資料展示館をリニューアル!

5・主なできごと・編集後記・飼育動物数

入手方法

 モユク☆カムイは、園内(動物園東門管理事務所、サポートセンタ-、動物図書館、こども牧場)での配布のほか、郵送での取扱いも行っています。また、在庫があればバックナンバーもお渡しできますので、詳しくは旭山動物園(0166-36-1104)までお問い合わせください。

 モユクカムイについての詳細はこちら