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2023年11月のすべての記事
2023年11月28日 | しいくのぶろぐ
シンリンオオカミのアオイの近況
シンリンオオカミのアオイの近況
非公開施設で飼育しているシンリンオオカミのアオイ(メス)について、11月13日頃から後肢を引きずって歩く様子が見られたため、11月18日に麻酔下で検査を行ったところ、加齢による変形性脊椎症と、これによる脊髄の圧迫を認めました。
痛みと炎症を抑える薬を与えており、歩き方に改善が見られ、現在は後肢を引きずることなく歩いています。
食欲は旺盛でパートナーのヌプリ(オス)と一緒に元気に過ごしていますが、引きずった足が地面に擦れてケガをしてしまわないように放飼場に落ち葉や乾草を敷いたり、放飼場にあった台を低くするなど、安心して過ごせるように対策をしています。
検査後もヌプリがアオイを気にする様子や、アオイがヌプリにじゃれていく様子などが見られ、関係性は良好です。
今後も注意深くアオイの体調と2頭の様子を観察していきたいと思います。
オオカミの森担当:原田佳
2023年11月27日 | しいくのぶろぐ
冬のこども牧場、新たな仲間との出会い
冬のこども牧場、新たな仲間との出会い
雪が降り始め、外の空気もすっかり肌寒くなってきたこの頃、こども牧場の動物たちも冬支度を始めます。旭川の寒さに耐えられないクジャクは冬季開園の間暖房の効いた屋内でお休み、ニワトリは羽毛を膨らませ暖かい空気を溜め込みます。カイウサギにヤギも冬毛に換毛して本格的な冬の寒さに備える中でも、普段通り過ごしているのがヒツジです。
元々寒い地域に適応していたヒツジは体内に脂を蓄えやすく、ふわふわのウールも相まって寒さにはめっぽう強い動物です。座り込んで溶けた雪が体毛に染み込むのを嫌がるので、 夏よりも立って歩き回る姿をよく観察できるようになります。
今回の冬季開園からこども牧場に新しく2頭のヒツジが仲間入りしました。ロシア原産のロマノフ種とまだら模様が珍しいジェイコブ種の血を継いだ雑種のメスのヒツジです。旭山動物園に来てからそれぞれイツカ、リッカと名付けられました。
[写真、小屋の前に座るイツカ(右)とリッカ(左)]
どちらもまだ若く、非常に動きが素早いです。見慣れない同居人に容赦なく頭突きをかますヤギを避けて、草食動物本来の優れた脚力を披露してくれます。一方で先にこども牧場にいたサフォークとの生活には早くも順応し、来園してわずか二週間で同じ餌台に並んで食事をとるまでに仲を深めてくれました。品種間で文字通り毛色の異なる4頭ですが、群れで暮らして生きるヒツジの仲間意識の強さを垣間見ることができます。
[写真2、並んで乾草を食べるヒツジたち]
本格的に雪が降り積もると園内の風景も大きく変わります。白一色に染まった放飼場の中で一層目立つ黒いヒツジがこれからどんな行動を見せてくれるか、ぜひこども牧場にて観察しに来てくださると幸いです。
(こども牧場担当 堀川草太)
2023年11月25日 | お知らせ
2023年12月の壁紙カレンダーができました
2023年12月の壁紙カレンダーができました
12月の壁紙カレンダーの動物はボルネオオランウータンです。
12月のWEBカレンダーの動物はボルネオオランウータン です。
東南アジアのボルネオ島(カリマンタン島)とスマトラ島の熱帯雨林に生息し、ゴリラの次に大きな類人猿で、体長は110~140cm、体重は40~130kgです。オランウータンは現地の言葉で「森の人」という意味ですが、現在、アブラヤシのプランテーションを目的とした森林開発など生息環境の破壊やペット目的の密猟のため、絶滅の危機にあります。
旭山動物園は認定NPO法人ボルネオ保全トラストジャパン(BCTJ)と共に、オランウータンやゾウなどの野生動物が多く暮らす、ボルネオ島の自然の豊かさへの感謝の気持ちを形にして現地の動物たちに届けることをコンセプトとした「ボルネオへの恩返しプロジェクト」を立ち上げ、環境保全活動を支援しています。現地の環境問題を知っていただき、ぜひこの活動にも関心をもっていただければと思います。
お使いのパソコンのモニターのサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。
カレンダー2310_16:9(画像形式(JPG) 2,013キロバイト)
カレンダー2310_16:10(画像形式(JPG) 2,179キロバイト)
過去の壁紙カレンダー
2023年11月24日 | しいくにゅーす
アムールトラの「キリル」について
2023年11月16日 | しいくにゅーす
ホッキョクグマの「ゆめ」が12月1日に移動します
ホッキョクグマの「ゆめ」が12月1日に移動します
ホッキョクグマの「ゆめ」が12月1日に、兵庫県の神戸市立王子動物園へ移動します。
今回の移動は、旭山動物園で次の繁殖を目指すことと、ホッキョクグマの子育て期間が約2年であることの2点からの移動となります。
ホッキョクグマの移動については、本格的な雪が降る前の時期が輸送計画を立てる上でも望ましいためこの時期の移動となりました。
「ゆめ」が新しい環境へ移動しても、ホッキョクグマのすばらしさを伝えていくことを期待しています。
12月1日に移動することから、展示できるのは11月30日までとなる予定です。
なお、この移動は日本動物園水族館協会生物多様性委員会のホッキョクグマ管理計画に基づくものです。
2023年11月15日 | お知らせ
第24回旭山動物園動物読書感想文コンクールの実施について
第24回旭山動物園動物読書感想文コンクールの実施について
旭山動物園では動物に対する関心を高めることを目的として、読書感想文コンクールを実施します。多くの皆様の応募をお待ちしています。
募集要領
募集内容
動物について書かれた本を読んで、心の中で起きた変化や、考えたこと・感じたことを表現してください。
募集区分
小学校低学年の部(1~2年生)、小学校中学年の部(3~4年生)、小学校高学年の部(5~6年)
募集期間
令和5年12月1日(金曜日)~令和6年1月26日(金曜日)
作品規格
B4版原稿用紙(400字詰)をご使用ください。
- 低学年の部(1~2年)原稿用紙2枚以内
- 中学年の部(3~4年)原稿用紙3枚以内
- 高学年の部(5~6年)原稿用紙4枚以内
表彰について
表彰名と受賞点数
賞名 | 点数 |
旭山動物園賞 |
3点(各部門1点) |
優秀賞 | 3点(各部門1点) |
奨励賞 | 若干数(全部門合計) |
表彰式(予定)
令和6年3月下旬を予定
応募方法
応募用紙に必要事項を記入し、作品に添付してください。
旭川市内にお住まいの方は学校を通じて持参または郵送で応募、その他の地域にお住まいの方は、郵送によりご提出ください。
2023年11月11日 | お知らせ
令和5年度冬期開園について
令和5年度冬期開園について
冬期開園について
令和5年11月11日(土)から、冬期開園がスタートしました。
夏とは違った姿を見せる動物や、積雪期に行う予定のペンギンの散歩など、日本最北の動物園でたくましく生きる動物たちの姿をぜひご覧ください。
開園期間
令和5年11月11日(土)から令和6年4月7日(日)まで
※令和5年12月30日(土)から令和6年1月1日(月・祝)までは休園
開園時間
午前10時30分から午後3時30分まで
※入園は午後3時まで
ペレットストーブを導入しました
処分していた木や草を再生可能なエネルギーへ
ペレットストーブ設置箇所
ゼロカーボンへの挑戦
ペンギンの散歩(冬期の積雪期のみ実施)
冬の風物詩であるペンギンの散歩は、冬場におけるペンギンの運動不足解消を目的として、野生ではキングペンギンが集団で海にエサをとりに行く習性を見ていただこうと実施しています。
12月下旬頃から3月中旬頃までの積雪期で、11時と14時30分に実施を予定(3月は11時のみ実施予定)しています。
なお、天候・積雪状況により、休止や散歩コースが変更となる場合があります。
冬期開園中のご来園にあたって
園内では除雪や砂まきなどを行っていますが、坂が多く、天候によっては転倒しやすい路面状況となっている可能性がありますので、滑り止めのついた靴など、雪道でのスリップ防止対策を行ってご来園いただくようお願いします。
2023年11月10日 | お知らせ
冬期開園期間中は西門有料駐車場を無料でご利用いただけます
冬期開園期間中は西門有料駐車場を無料でご利用いただけます
冬期開園期間中は西門有料駐車場を無料でご利用いただけます。
期間:令和5年11月11日(土)から令和6年4月7日(日)まで
(休園日の12月30日(土)から1月1日(月・祝)までを除きます。)
西門駐車場の様子
画像提供:どうぶつえん西門前有料駐車場 様
西門は、ぺんぎん館, ぺんぎんの散歩コース、あざらし館、ほっきょくぐま館、きりん舎・かば館に最も近い入園口です。
なお、西門付近には車寄せが無く、乗降する場所がないことから、団体バス等の大型バスでのご利用はできませんので、ご了承ください。
どうぶつえん西門前有料駐車場のHPはこちら
2023年11月10日 | しいくにゅーす
エゾシカが移動しました
2023年11月9日 | お知らせ
令和5年度「クリスマスツリーを飾る会」について(12月3日実施)※募集は終了しました
令和5年度「クリスマスツリーを飾る会」(12月3日実施)について※募集は終了しました
クリスマス時期の恒例イベント「クリスマスツリーを飾る会」を次のとおり行います。
ツリー飾り付けを作って、貼ったり、飾ったりするとても楽しいイベントです。飾り付けをした後は全員でメインツリーの点灯式を行います。さらに、子どもの皆さまにはプレゼントもご用意しています。
※参加には事前申込が必要です。
※定員に達したため募集は終了しました
実施日
令和5年12月3日(日曜日)午後1時から午後3時15分まで
募集方法
クリスマスツリーを飾る会は事前申込制のイベントとなっています。参加希望の方は次のとおり、申込をお願いします。
募集期間 ※募集は終了しました
令和5年11月12日(日曜日)から令和5年12月1日(金曜日)まで
募集人数
30人(3歳くらいから小学6年生まで対象 保護者同伴) ※定員になり次第、締切とさせていただきます。
※定員に達したため募集は終了しました
申込方法
電話でお申込みください(旭山動物園:電話0166-36-1104)
参加費
無料(ただし、高校生以上は別途入園料がかかります。)
当日の持ち物
ハサミ、カッターなど(飾り用の装飾品はご用意いたします。)
※暖かい服装でお越しください。
クリスマスツリーの設置(予定)
ツリーの設置場所
イベントホール1階、いこいの広場休憩所、東門改札口(屋内)
ツリー設置期間
12月3日から12月25日まで
実施内容(予定)
スケジュール | 内容 |
---|---|
午前12時45分~ |
受付開始(園内イベントホール1F 集合) |
午後1時~ |
開会・概要説明 |
午後1時10分~午後2時15分 |
オーナメント(装飾品)製作 |
午後2時15分~午後2時50分 |
ツリーへの装飾(各設置場所へ移動後、装飾) |
午後3時00分 |
ツリーの点灯式(いこいの広場) |
午後3時15分頃 | 終了 |
主催
旭川市(旭山動物園)
協力
NPO法人旭山動物園くらぶ、旭山動物園マイスターボランティア
2023年11月9日 | しいくにゅーす
ライオン「イト」とダチョウ(オス)が移動しました
五感にブチ込め
この言葉は、閉園期間中にいつも心の中で掲げているスローガンです。
ただいま本園は閉園期間中です。
閉園期間中は飼育員にとって大忙し。休みは一切なく言葉通りの無休で働きます。
その間に動物の床材を取り変えたり、新たにパネルや展示物を作成したりやることはつきません。
今回は、そんな展示物についてのお話。
私は2015年から旭山動物園で働いていますが、最初の3年間は飼育員ではなく園内班という、主に来園者の対応や、委託業者の統括をするような仕事をしていました。
その経験もあり、おそらく飼育員全体の中でもかなり来園者と接することの多い飼育員だと思います。
その中でも特に印象に残っているのが、3年前にいらしたレッサーパンダを視ていた女性。
その女性は目が不自由な方でした。
お声がけをしたものの、「レッサーパンダってどんな動物なのかしら?」と尋ねられ、生態こそスラスラ出てくるものの、そのような方への『茶色』の伝え方さえ私には分かりませんでした。
ただ、その方は「動物が直接見えなくても、鳴き声だったり匂いだったり、周りの人の反応から、動きや命を感じることは出来る」とお話をしてくれました。
本園のパンフレットの表紙に書いてある言葉は【伝えるのは、命】。
このままじゃいかんな。と心に決めた一日でした。
まずは、どれだけ忙しくても、必ず自分の担当舎(旧小獣舎・は虫類舎)のガイドは一つずつやると決め、展示物も工夫を凝らしていかなければと思いました。
これは来園者全てに言えることでもありますが、我々飼育員にとって当たり前の毎日でも、来る人にとっては最初で最後の旭山動物園の場合がほとんどです。
たとえ目が不自由でも、もっともっとレッサーパンダの生き方や命を感じられるべきです。
そこで私の中で沸いてきた言葉が、「五感にブチ込め」です。
もし、何か五感に不自由があっても、他のもので補えるような展示物がなければいけないと。
ということで、現在設置してある展示物のうちいくつか紹介します。
当日に出たうんち。子どもと高校生のテンションがブチ上がる。
レッサーパンダ特有の体のつくりも説明できる。
視覚と嗅覚にうったえる展示物。
看板に貼ってあるのは、その動物の本物の抜けた毛。
野鳥が巣材用にほぼ持っていきがち。
触覚と嗅覚にうったえる展示物。
普段はじっくり見られない総排泄腔が見られる。
世間ではお財布に入れとくとお金持ちになるらしいので、衣装ケース一つ分保存してある私は大富豪になる予定。
触覚と視覚にうったえる展示物
動物を見るというのは視覚を最大限に使っており、その動物が出す音や動物舎の匂い、角などの展示物、いろいろなところで無意識に感覚を使っていることと思います。
動物園に動物を『見に来る』のはもちろんのことですが、他の感覚もほんの少しだけ意識してみると、新しい発見があるかもしれません。
ただ一つだけ、味覚についてのアプローチがなかなか出てこないので、何かアイデアがある方はこっそりと私個人に教えてくださいね。
レッサーパンダ舎・マヌルネコ舎・両生類は虫類舎担当:鈴木達也
2023年11月8日 | 園長(ゲンちゃん)日記
ゲンちゃん日記・令和5年11月「様々な取組みに挑戦した夏期開園でした!」
ゲンちゃん日記・令和5年11月「様々な取組みに挑戦した夏期開園でした!」
今年の夏期開園も終わり、この手紙が届く頃には冬期開園が始まっているでしょうか。今年の夏期開園は、個人的には「マスクを外すのにためらいを覚えた春に始まり、マスクをすることが息苦しく感じるようになった秋」との印象が強く残っているのですが、旭山動物園としては様々なことにも取り組め、充実した時間を送れたと感じています。
道内の8つの動物園・水族館が協力する「北海道産いきもの保全プロジェクト」の始動。環境省と、シマフクロウに関する動物園での教育的な普及啓発活動の具体化へ。ゼロカーボンに向けて、園内や市内のせん定枝などをペレット燃料に加工し、それを利用した暖房機の設置も。新たな取り組みに着手し、具体化を始めることができました。また、サステナブルをテーマとした新たなイベント「旭山スイーZOOフェア2023」を開催し、旭山動物園の動物たちを魅力的に表現したスイーツを販売しました。
しばらく開催できなかった、夏期開園最終日の「わくわくゲーム大会」も再開しました。自然観察会は園内で実施できたものの、本来の場所である旭山公園では開催できませんでした。なぜなら、旭山でエゾヒグマが頻繁に目撃されたからです。来園した皆さんは気付かなかったかもしれませんが、東門の駐車場などでヒグマがおいしい思いをして動物園に近づく動機づけがされる前に、予防的な目的で電気柵を設置していました。いよいよヒグマと人の関係は難しい局面になってきましたね。その象徴的な出来事として、ヒグマの子「すなすけ」の保護収容もありました。
来シーズンを見据えながら、充実した冬期開園にしていきたいと思います。
令和5年11月8日
旭山動物園 園長 坂東 元
2023年11月2日 | お知らせ
「車椅子」を寄贈していただきました
「車椅子」を寄贈していただきました
西門前で駐車場を営業されている「どうぶつえん西門前有料駐車場」様から、「車椅子」を2台寄贈していただきました。
これまでに寄贈していただいた牽引式車椅子と併せて西門に配置しておりますので、是非、ご利用ください。
「どうぶつえん西門前有料駐車場」様からは、平成21年度から毎年継続して、これまでに3,600本超の雨傘、園内各トイレに設置しております温水洗浄便座(ウォシュレット)44台、牽引式車椅子3台、手洗用消毒液等を寄贈していただき皆様にご利用いただいております。
また、平成13年度から冬期開園期間中、来園される皆様が無料で駐車場を利用できるようご協力いただいております。
これらの多大なるご貢献に対し、旭山動物園より深く感謝申し上げます。
どうぶつえん西門前有料駐車場のホームページ
どうぶつえん西門前有料駐車場のホームページはこちらから
URL:https://zoop.jp(新しいウインドウが開きます)