旭山にゅーす・ぶろぐ

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2021年10月のすべての記事

アフリカタテガミヤマアラシとライオンが来園しました

ヤマアラシ
来園したアフリカタテガミヤマアラシ

 10月19日にアフリカタテガミヤマアラシ(オス)が長野県の茶臼山動物園から来園しました。2020年6月8日うまれで、愛称は「ショーロン」です。
 現在は、かば館の元イボイノシシがいた放飼場で展示をしております。

ライオン
来園したライオン



 10月19日の深夜にライオン(メス)が愛媛県のとべ動物園から来園しました。2020年6月3日うまれで、愛称は「イオ」です。
 現在飼育している「オリト(オス)」との同居を今後していく予定です。展示については、寝室での環境に慣れてからなので未定となります。

 また、ライオンと一緒にとべ動物園からオオタカ(オス)が保護移管で来園しました。今後はバックヤードで繁殖を目指していきます。

クジャクのヒナ

 日に日に冷え込む中初雪も観測され、冬の訪れを間近に感じるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
動物にはそれぞれ生活に適した環境があります。クジャクのような本来温かい地域で暮らす動物は、季節の変化に応じて飼育する環境を大きく変えることがあります。クジャクといえば7月に雛が生まれていたことをご存じでしょうか。


写真1

生まれて間もないクジャクの雛の様子。頭の飾り羽もまだ生えそろっていない


 孵化からおよそ3ヵ月経った2羽のクジャクの雛ですが、大きく成長しました。生まれた当初は親鳥の足元を走り回って、危うく踏まれてしまいそうな小さい体でした。最近は自力で高い止まり木にも飛んでいけるようになり、羽毛も大人のそれに生え変わって見た目の大きさ以外はほとんど同じ姿になりました。それでもまだヒヨコのようにヒヨヒヨと鳴き、母親について歩くのは変わっていません。


写真2
現在の雛の様子。構造色で緑色に見える大人の羽毛が生えている


 11月4日からの一週間ほどの準備期間を経て、11月11日から旭山動物園は冬季開園期間に入ります。寒さが苦手なクジャクは外放飼のままでは旭川の冬に耐え切れないため、暖房のきいたクジャク舎の室内に入ります。そのため、冬季開園期間中クジャクの姿を見ることはできませんが、その間にも雛は成長を続け、春が来る頃には立派な大人のクジャクになっていることでしょう。
 親鳥の後ろをついて回るクジャクの若鳥が見られる期間もあとわずかです。動物園にお越しになった際は、ぜひクジャク舎に足を運んでみてください。

こども牧場担当:堀川草太

 11月3日(水曜日)の夏期開園最終日に旭川市民感謝デーを実施します。

2022


旭山動物園では、夏期開園の最終日(11月3日)に、日頃から動物園を支えてくださっている旭川市民の皆さまに感謝を込めて、旭川市民感謝デーを実施します。

旭川市民感謝デーの概要

日時

令和3年11月3日(水曜日) 

開園時間

午前9時30分から午後4時30分まで(最終入園は午後4時00分まで) 

入園料

旭川市民の方は全額免除(無料)となります。
※なお当日、免除を受ける場合は、運転免許証等、旭川市民であることを示す証書の提示が必要となります。

モユク☆カムイ110号が完成しました!

110

 「モユク☆カムイ110号」が完成しました。

 今回の表紙は「動物墨画パフォーマンス甲子園 優勝校作品」。

 「モユク☆カムイ」は動物園東門管理事務所、園内サポートセンタ-、動物図書館、こども牧場で配布しています。

 動物園にお越しの際は、手にとってご覧ください。

 モユク☆カムイ110号へのリンクはモユクカムイ110号(PDF形式 7,967キロバイト)

もくじ

1・ぼくは動物大使 その71 ペンギン界の王様 キングペンギン

2・特集 どうぶつオリンピック in あさひやま

3・飼育研究レポート~サケの仔魚から稚魚へ~

4・「動物墨画パフォーマンス甲子園」開催

5・主なできごと 

   編集後記・飼育動物数

入手方法

 モユク☆カムイは、園内(動物園東門管理事務所、サポートセンタ-、動物図書館、こども牧場)での配布のほか、郵送での取扱いも行っています。また、在庫があればバックナンバーもお渡しできますので、詳しくは旭山動物園(0166-36-1104)までお問い合わせください。

 モユクカムイについての詳細はこちら

ゲンちゃん日記・令和3年10月「身近な命を通して自然の尊さを伝えたい」

りす3
リス2

(保護された当時のエゾシマリス(左)。今では、すっかり成長しました)

 秋晴れが続いています。実りの秋ですが園内のドングリは数も少なく、小さな実が多いです。夏の日照りが影響しているようで、森の実りはどうなのかなと心配になります。
 昨年から予定外の休園期間が断続的にあり、ふと思い返すと、動物園では哺乳類の幼獣の保護の持ち込みが続きました。昨年は、解体した納屋から出てきた4頭のエゾモモンガの子、なぜか段ボール箱に入って道端に捨てられていたキタキツネの子を保護しました。今年は、伐採現場で見つかったエゾシマリスの子、交通事故で死んでしまった母親の傍らでうずくまっていたエゾタヌキの子、公園の地面でアリがたかった状態で見つかったエゾモモンガの子。今では、みんな元気に成長しています。人が親代わりなので野生に戻すことはできませんが「親別れ」をして、それぞれ他の個体との同居を始めています。将来の繁殖に備え、他の動物園と血縁関係のない個体の交換なども行っています。そういえば、保護ではありませんが、市内で有害駆除されたヒグマの年齢鑑定のための抜歯なども続きました。
 昔の旭山動物園は、飼育動物の半分以上が保護動物でした。保護される個体は、幼獣・幼鳥はもちろん、飼育下の個体ではあり得ない複雑骨折や重度の化膿性の炎症、カイセンなどの寄生虫症、農薬中毒…実に様々な状態で運び込まれてきたものです。飼育下では診ることのない多様な症例と向き合うことで、飼育・診療技術の厚みというか、幅が広がりました。
 改めて思うのは、身近にどんな生き物がいるのか知らなければ、いなくなっても気付くことすらできないということです。保護して救うことができた命は身近な自然を代表する動物大使なのだと考え、より多くの人に見てもらい、自然のたくましさ、尊さを感じてもらえるように飼育・展示していきたいと思います。

                                      令和3年10月17日

                                    旭山動物園 園長 坂東 元

(結果発表)旭川市旭山動物園動物画コンクール~中学・高校から大学の部~について

応募総数

35点

結果発表

入選作品は次のとおりです。受賞者の皆様には別途、通知いたします。

旭川市旭山動物園動物画コンクール受賞者一覧(金賞、銀賞、銅賞)(PDF形式 29キロバイト)

入選作品

中学

中学生の部 金賞 小足 恵実架さんの作品

高校大学

高校生から大学生の部 金賞 田中 楓さんの作品

表彰式

日時

令和3年11月3日(水曜日)

対象

金賞・銀賞・銅賞 計6点

場所

旭山動物園 やすらぎの森休憩所

旭山動物園展示会

日時

令和3年11月3日(水曜日)から令和3年12月12日(日曜日)まで

対象

全受賞作品 計6点

場所

旭川市旭山動物園内 やすらぎの森休憩所

その他

応募作品の返却を希望された方については、展示会終了後に返却いたします。

返却方法で、動物園での受け取りを希望された方につきましては、展示会終了以降にご来園いただきますよう、お願いいたします。

(結果発表)第53回旭川市旭山動物園児童動物画コンクールについて

旭山動物園では幼児及び児童の描画教育と動物愛護精神の向上を図るために、児童動物画コンクールを実施しています。

応募総数

1,136点

結果発表

入選作品は次のとおりです。受賞者の皆様には別途、通知いたします。

第53回旭川市旭山動物園児童動物画コンクール受賞者一覧(市長賞、教育長賞、優秀賞)(PDF形式 84キロバイト)

第53回旭川市旭山動物園児童動物画コンクール受賞者一覧(努力賞)(PDF形式 66キロバイト)

入選作品

幼児

幼児の部 旭川市長賞(最高賞)寺尾 瑠真さんの作品

低学年

小学校低学年の部 旭川市長賞(最高賞)鹿目 緒花さんの作品

高学年

小学校高学年の部 旭川市長賞(最高賞)片桐 颯希さんの作品

表彰式

日時

令和3年10月31日(日曜日)

対象

旭川市長賞・旭川市教育委員会教育長賞・優秀賞 計28点(優良賞・努力賞を除く)

場所

旭山動物園 イベントホール2階

旭山動物園展示会

日時

令和3年10月31日(日曜日)から令和3年12月12日(日曜日)まで

対象

全受賞作品 計103点

場所

旭川市旭山動物園内 いこいの広場休憩所

旭川信用金庫展示会

日時

令和3年12月28日(火曜日)から令和4年1月21日(金曜日)まで

対象

旭川市長賞・旭川市教育委員会教育長賞・優秀賞 計28点

場所

旭川信用金庫本店(旭川市4条通8丁目)

その他

応募作品の返却は全ての展示会終了後に返却いたします。

主催

旭川市(旭山動物園)

共催

旭川市教育委員会 北海道新聞社旭川支社

協賛

旭川信用金庫 国際ソロプチミスト旭川 NPO法人旭山動物園くらぶ

閉園時間の変更について

10月16日(土)より閉園時間が次のとおり変更となりますので、来園する際は御注意ください。

  • 開園9時30分(これまで通り)
  • 閉園16時30分(入園は16時まで)

なお、11月4日(木)から11月10日(水)までは冬期開園準備のため、休園とさせていただきます。

【臨時休園中のできごと】

 みなさまこんにちは。こども牧場担当鎌上です。長かった臨時休園が終わり、園内にお客さんの賑やかな声が戻ってきて、心から「よかったなあ」と思っています。

 さて、こども牧場では、臨時休園中も再開園に向けて土木作業を続けていました。なかでも大きく変わったのが、ヤギが渡る架け橋です。ヤギ、ヒツジの放飼場とヒツジの寝室を仕切っていた柵を、一部ヒツジの寝室側に移動させて、放飼場を拡大。放飼場が広くなったので、ヤギの架け橋を延長し、その終着点にお立ち台を作りました。これで、ヤギの橋は放飼場をぐるっと一周することになります。

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<ヤギとヒツジの放飼場 どこが変わったかわかりますか?>

 私が飼育員になる前、お客さんとして動物園に来たときは、こども牧場の柵や橋は、すべて業者さんが作っていると思っていました。動物園に異動してきてすぐ、こども牧場の飼育員さんに「丸太を立てるために深さ40cmの穴を掘ってくれ」とたいした説明もなく言われたときには、「何言ってんだこの人・・・」と不安になったものです。それが今では、私が新人の飼育員さんに、「柱を立てたいからここを50cm掘って」と言っているのですから、人は変わるものだなとしみじみ感じます。きっと、私に穴を掘れと言われた新人さんも、「こいつはイカれてるぜ・・・」と思ったことでしょう。

 再開園の少し前に完成した架け橋ですが、今年の春にこども牧場にやってきた3頭のヤギたちは、できあがったその日に走って渡っていったそうです。苦労して作った展示を動物たちが使ってくれたときはとてもうれしい気持ちになるのですが、一番うれしいのは、お客さんがそれを見て「ヤギすごい!」と歓声をあげているのを見たときです。これからも、こども牧場は、作って、壊して、作って、壊してを繰り返して、動物たちもお客さんも楽しめる放飼場を作っていきますので、動物園を訪れた際には、放飼場のどこが休園前と変わっているか、探してみてください。

(こども牧場担当:鎌上 塁)

キングペンギンのヒナが死亡しました

 6月26日に生まれたキングペンギンのヒナ(No.52)が9月23日に死亡しました。生まれて間もない頃から体調を崩すことがたびたびあり、治療をしながら人工育雛をしていました。

 今まで生まれたなかで一番小さな個体でしたが、体重は10キロくらいまでに成長していました。

 元気に育ってくれると思っていたので残念です。死因は現在調査中です。

 キングヒナ

ぺんぎん館・ダチョウ担当:田中千春

【小さくて大きな出来事(グルーシャ編)】

 突然ですが、飼育員というのは担当動物にとってどういう存在であるべきなのか。

 この考えは、動物園ないし、飼育員個人でも答えが違うと思います。


 今回はマヌルネコのグルーシャのお話。

 小獣舎の担当になって今年で3年目。

 ここ1.2年でマヌルネコの知名度が飛躍的に上がったなと感じることがとても多くなりました。

 最近では「マヌルネコのうた」も話題になりました。

 かくいう私はマヌルネコが旭山動物園にやってくるまで名前すら聞いたこともなく、3年間マヌルネコの飼育をしていても、まだまだ分からないことだらけです。

 一般の人が飼っているイエネコは、人間が飼いやすいように長い長い年月を経て改良を繰り返され現在の姿となっています。

 なので、世界最古の猫とも言われるマヌルネコは、イエネコのようにエサが欲しかったり、撫でて欲しくてすり寄ってくるなんてことはありませんし、近づこうとすると逃げていきます。

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隠れながらこちらの様子をうかがう

 とは言うものの、グルーシャなりに心のセーフティゾーンはしっかり決めているようで、来園者が檻越しに見る分にはリラックスしています。が、私が来園者と同じ位置で見ていると警戒されてしまいます。

 毛づくろいや、うたた寝の途中でも、ひとたび私が視界に入ると大慌てで高台の岩場に逃げ込み、体をかがめて警戒モードに入ります。

 私が見ている間は、エサも食べないし、収容の時間になっても帰ってきません。

 なので、私は担当者でありながら、いまだにグルーシャの欠伸や、砂浴びなんか見たことがありません。

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目が合っている間は帰ってこない

 そんなこんなで、私よりも来園者の前の方がリラックスしているので、「あぁ、グルには格別嫌われているんだなぁ」と思っていました。

 実際、飼育員は動物に好かれていると思われている方が多くいますが、飼育員ではなくて、エサの入ったバケツや、鍵の音に反応していることがほとんどです。

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毛づくろいを見られていたことに動揺して固まる


 話は進みますが、今年の春はマヌルネコの放飼場を一新しました。

 3メートルを超える丸太などは一人で運べるわけもなく、チェーンソーで切り分けて運んでいたので、グルーシャにとっては相当騒がしかったと思います。

 当のグルーシャは寝室内のいつもいる高台の定位置からじっとこちらを見ていました。

 同期間に小獣舎の扉の改修工事を業者が行ってくれました。

 いざ業者の方を獣舎に入れるとグルーシャの姿がどこにもありません。

 結果的にはグルーシャは、寝室にある小屋の中にひっそりと隠れていました。

 確かに寝室に小屋はあるのですが、今まで全く使っていたことも、使った形跡も全くなかったので、グルーシャが小屋に入っていたことにとても驚きました。

 先ほど述べたように、私がどれだけ目の前でチェーンソーを回していても、丸太をガタガタ運んでいても高台から見ていただけなのに、知らない人が建物に入るだけで、小屋の中に逃げ込むグルーシャ。

 そんな姿を見て、実は誰よりも信頼できる存在になれているんだなと勝手に嬉しくなりました。


 冒頭に述べた、飼育員のあり方。

 飼育員になった時から変わらない私個人の回答は、「たとえ嫌いな人間という種の中でも、最も信頼される存在でなくてはならない」です。

 私は、旭山動物園の飼育動物はペットではなく、あくまで野生動物の延長であると考えているので懐かれる必要はないですし、人間を避けるのも当たり前のことだとも思っています。

 今までそういった信念をもって取り組んできた仕事で、自分の目指していた姿になれていたと感じさせてくれた、小さくて大きな出来事でした。


 これから冬になり、毛変わりもしてより丸々ずんぐりとする季節です。

 今年は放飼場にも雪がたくさん入るようになっているので、雪の中を探索するグルーシャも見れるかもしれません。

 先述した通り私はそんな姿は見れないと思うので、見れた方はぜひ教えてくださいね。

(小獣舎・両生類ハ虫類舎 担当:鈴木達也)