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令和7年度いのちの青年弁論発表原稿(田中 夏海さん)
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令和7年度いのちの青年弁論発表原稿(田中 夏海さん)
更新日:2025年7月1日
ページID:082081
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宇宙船地球号の仲間たちへ
旭川龍谷高等学校3年 田中 夏海
こんな言葉があるのを、みなさんご存知でしょうか。
「私たちはすばらしい本物の宇宙船、この地球という丸い宇宙船に乗っている」
アメリカの建築家である、バックミンスターフラーという方が残した言葉です。
地球を資源の限られた宇宙船に例え、私たちは乗組員、そして操縦士として、責任を持って行動しなければならない。そうでなければ、地球が滅ぶ時、私たちも、共に滅んでしまうということを指しています。
ですが、ここでいう「私たち」とは、果たして人間だけを指しているのでしょうか?
今、地球にはさまざまな変化が起きています。その中の問題の一つとして挙げられるのが、地球温暖化です。
私は昨年十月、とある記事を読んで、衝撃を受けました。なんと今、スズメが絶滅危惧種になる可能性があるというのです。
スズメといえば、皆さんも日本中にたくさんいるというイメージを持っていませんか?
私は毎朝、学校に向かう途中でたくさんのスズメを見かけます。畑に集まってチュンチュンと鳴いている声を聞いたり、フェンスの上にとまって、毛繕いしたりしている姿を見るのが、私のひとつの楽しみでもあります。
ですが、もしも彼らが地球から姿を消してしまったら……。きっと、とても寂しいと感じます。
一体なぜ絶滅危惧種になる可能性があるのでしょう?
2022年に行われた調査によると、スズメの個体数は、20年前の約3万羽から約2万羽まで減少していたそうです。つまり年間で約3.6パーセント減少しており、この数値が絶滅危惧種の基準に相当するという結果になっています。
原因のひとつに、地球温暖化が関わっています。温暖化で、昆虫が発生する時期が変化したことにより、スズメの繁殖期に餌がとれなくなって繁殖できず、減少しているそうです。
私はこのことを知るまで、地球温暖化が与える影響について、あまり実感がありませんでした。ましてや、こんなら身近な生き物にまで危険が迫っているとは思ってもみなかったので、自分の認識の甘さに気づいて、はっとしました。
私たちのすぐそばで生きている、街で見かけるスズメも、川で泳ぐサケも、今みなさんの足元を動き回っているアリですら、同じように環境の変化で苦しめられているのかもしれません。私はもっと動物たちの現状について知りたいと思いました。
調べてみると、環境の変化をもたらしているのは温暖化だけではありませんでした。
近年、世界各地で多発する地震ですが、これも当然、そこで暮らす生き物たちに深刻な影響を与えています。
今年3月、ミャンマーで発生したマグニチュード七・七の大地震。これにより、現地の保護活動家も被害を受け、ミャンマーに生息する絶滅危惧種である、イラワジイルカの保全活動の継続が困難に陥りました。
このような災害は生態系そのものを大きく変化させることも多く、直接巻き込まれて怪我を負ったりしなくても、その後、数年以上繁殖が難しくなる動物もいるでしょう。
このように、多くの生き物が地球環境の変化による悪影響を受けていますが、ほとんどのメディアでは、人間の立場から見た問題ばかりを取り上げています。たしかに、日常生活の中で自分と直接関わりのない、野生動物のことまで心配する余裕はないかもしれません。ですが、せめて、覚えておいてください。
この宇宙船地球号の仲間には、動物たちも含まれています。人と動物は互いに影響を与えあって生きている。私たち一人一人が、それを意識しなければなりません。
自然の中で暮らす仲間のために、私たちができることはたくさんあります。
WWFは、イラワジイルカの保全のために、六月末まで寄付を受け付けています。
また、温暖化対策として、クーラーをつけっぱなしにせず、使う時間を設定したり、可能な時は車ではなく、徒歩や自転車を使って外出するのも一つの方法です。
私は着なくなった服は親戚の子どもにあげたり、なるべく物を捨てず再利用するようにしています。
あなたはどうしますか?
あなたのたったひとつの行動が、ひとつの動物の命を救うかもしれない。
共に生きる彼らのために、小さな一歩を踏み出してみませんか。
フッターです。