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令和7年度いのちの青年弁論発表原稿(谷 純奈さん)

共生

旭川実業高等学校3年 谷 純奈
私たち人間は、地球上で最も知恵を持つ生物として、さまざまな技術や文化を発展させてきました。
しかし、その一方で、私たちの生活は他の動物たちとの「共生」に大きく依存しています。
動物との共生は、私たちの生活環境を豊かにし、持続可能な未来を築くために欠かせない要素です。

まず、動物との共生の重要性について考えてみると、動物は私たちの食料源であるだけでなく、農業や生態系の維持にも欠かせない存在です。
例えば、ミツバチは花粉を運ぶことで植物の受粉を助け、私たちが食べる果物や野菜の生産に寄与しています。
また、動物たちは生態系のバランスを保つ役割も果たしています。
捕食者と被捕食者の関係は、自然界の調和を保つために重要です。

次に、動物との共生がもたらす精神的な豊かさについても触れたいと思います。
ペットとして飼われる動物たちは、私たちに癒しや喜びを与えてくれます。
犬や猫といった動物たちは、私たちの生活に寄り添い、孤独感を和らげてくれる存在です。
動物との触れ合いは、ストレスを軽減し、心の健康を保つためにも非常に効果的です。

しかし、私たちの生活様式が変化する中で、動物との共生は脅かされています。
都市化や環境破壊、気候変動などが進む中で、多くの動物たちが生息地を失い、自分たちが生きるために人間の生活圏に侵入することもあります。
それが「獣害」という深刻な問題になることもあります。
獣害とは、野生動物が農作物や家畜に与える被害のことを指します。
日本では、イノシシ、シカ、タヌキ、ヒグマなどがあげられ、果樹園や農業、畜産業にとっては大きな脅威であり、これらの獣害は、農業の収入を大きく減少させ、地域経済にも悪影響を及ぼしています。
 
ですから、私たち人間は、これらの問題に対して責任を持ち、行動を起こす必要があるのです。
具体的には、動物保護活動や環境保護活動に参加することが重要です。
地域の動物保護団体に協力したり、ボランティア活動を通じて動物たちを支援することができます。
また、持続可能な生活を心がけることで、動物たちの生息環境を守ることにもつながります。
例えば、プラスチックの使用を減らしたり、地元の食材を選ぶことで、環境への負荷を軽減することができます。

さらに、地域の教育や啓発活動も重要です。子どもたちに動物との共生の大切さを教えることで、将来の獣害問題を軽減することができます。
動物たちの生態や行動について学ぶことで、彼らとの共存の方法を理解し、適切な対策を考える力を育むことができるでしょう。

最後に、私たち一人ひとりが動物との共生の重要性を理解し、行動することが求められています。
動物たちと共に生きることで、私たちの生活はより豊かになり、地球全体の健康を守ることができるのです。
共生の精神を持ち、未来の世代に美しい地球を引き継ぐために、今こそ行動を起こしましょう。