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令和7年度いのちの青年弁論発表原稿(津山 千春さん)
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令和7年度いのちの青年弁論発表原稿(津山 千春さん)
更新日:2025年7月1日
ページID:082080
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守りたい「命」
旭川実業高等学校2年 津山 千春
昨今、ペットブームの陰で、動物の保護活動が、かつてない重要性を帯びています。
特に多頭飼育問題は深刻で、一軒の家に犬や猫が数十匹、中には百匹以上も押し込められている悲惨な現状などもテレビを通して目の当たりにしました。
このような悲劇は、私たちの生活環境の悪化や感染症の拡大や招くだけでなく、動物と人間の双方の尊厳さえ奪ってしまいます。
そこに行政が介入すると、多くの命が失われます。膨大な税金を投入して。
多頭飼育問題の根底には、「一匹くらいは大丈夫」「救えるなら断れない」という軽い善意と知識の欠如があります。
さらにペットを譲渡する機会や動物病院の情報にアクセスしづらい高齢者が孤立し、気が付けば自宅が繁殖の温床になるケースも少なくありません。
ですから、メディアはただ悲惨な映像を流すだけでなく、成功例、例えば適切な頭数管理のもとで幸せに暮らす保護犬や保護猫の姿を積極的に発信し、社会全体のベンチワークを示す必要があります。
また、獣医師会と連携した低価格の避妊去勢キャンペーンを常設し、望まない繁殖を根本から断ち切ることも不可欠です。
また、自治体の協力も必要です。
自治体と民間シェルターが連携し、早期相談窓口を地域ごとに設置します。
「困ったらここへ」が可視化すれば、崩壊を未然に防げます。さらに、飼育頭数の上限を超えた場合に義務付ける「飼育許可更新制度」を導入し、定期的な訪問チェックを行います。
学校教育に動物福祉を正式な単元として組み込み、命の扱いを子どものころから体感的に学ばせることも大切だと思います。
里親になる勇気がなくても、情報を共有し、寄付やボランティアという形で現場を支えることは、誰もができることではないでしょうか。
一人ひとりが差し伸べる小さな手こそが、動物たちの未来を照らす光になると、私は信じています。
動物の保護活動は、過剰な慈善ではなく、社会インフラの一部だと私は考えます。
適切な制度と教育があれば、多頭飼育は防げ、救われる命は確実に増えるはずです。
私たち一人ひとりの行動が、静かに、しかし確かに社会を変えていくのです。
フッターです。