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どうぶつえん日記

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令和7年2月「ヘビ、お嫌いですか?」

ヘビ、お嫌いですか?

 第66回旭川冬まつりが無事終了しました。「繋がりと共生」をテーマとし、旭川と関わりの深い様々な動物たちの大雪像に力強さと未来が見えました。動物園でもこの期間内の8日から10日の3日間「雪あかりの動物園」として開園時間を延長し、アイスキャンドルに照らされた園内や冬の動物たちの夜の姿をご覧いただけたかと思います。寒い中、ご来園ありがとうございました。
 さて、ヘビ年ですね。ヘビという動物、みなさんはどのような印象でしょうか?あのニョロニョロとした動きが…舌のちょろちょろが…ヌルヌルしてそうで…毒があるし…。怖い、気持ち悪いととかく嫌われがちな動物ですが、その行動には意味がありすごい能力を持っています。
 まずはニョロニョロ。ご存じの通りヘビには足がありません。お腹側にある板状になったうろこ(腹板)と全身の筋肉を使い移動します。種によって前後に伸縮するタイプや砂地などで横ばいに動くタイプ、またよく見る左右にくねる、いわゆる「蛇行」タイプがあります。それに耳がないので音はお腹から伝わる振動で感じ取っているのです。そして舌のちょろちょろ。ヘビには鼻の穴はありますが、プラス舌を出し入れすることで臭いの粒子を舌につけて体内にある器官で臭いを感知しているのです。そしてヌルヌル。実は、ヘビのうろこは人の爪などと同じ性質のケラチンでできているので、ツルツルでスベスベなんですよ。あとは毒。2700種以上いるヘビの中で毒を持つ種は全体の20%弱で、ほとんどの種類には毒がないのです。
 どうですか?体の秘密はまだまだあります。知れば知るほど深い動物ですね。ヘビがいるということは餌となるネズミなどの小動物が豊富だということ、小動物がいるということは森が豊かで循環がうまく回っている整った環境だということ。私たちもヘビのように細く長く、いい環境で過ごしたいですね。
 

ヘビ
北海道ではおなじみのアオダイショウ
 
令和7年2月12日
旭山動物園 中田

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