昭和63年(1988年)
この年は
東京ドーム、オープン
リクルート事件
横綱千代の富士53連勝
昭和63年のポスター
(補足)この年のポスターについて
さて、このポスターの動物は何でしょう。こんな動物いましたっけかというあなた。ごく最近まで当園にいたんですよ。
あまりに分からないということで、歴代のポスターでは珍しく、種名が書いてあります。
中南米にすむ「オセロット」という動物です。小獣舎のアライグマの所にいました。
動物園のできごと
- エゾシカ、市内宮前通にて保護
- シベリアオオヤマネコ、オセロット、ワピチ、アムールヒョウ入園
- HBCラジオ公開生放送「ちびっこ歌まね大賞」
- 身近な自然を学ぶ会初開催
- 稚内市ノシャップ寒流水族館より、ゴマフアザラシ受贈
旭川市・道内のできごと
- ときわ市民ホール開館
- 青函連絡船運行終了、青函トンネル営業開始
- 十勝岳噴火
入園者
48万5644人
入園料
大人 400円
飼育動物数
122種 589点
新設された遊具
スーパーアーム、ファンタジーエキスプレス
ボールプール、スリラー館
新しい仲間が増えた年
アムールヒョウ
鋭い目をしています
シベリアオオヤマネコ
耳の上のツンとした房毛が特徴
この年は、開園当時から人気者だったチンパンジーの「ゴクウ」とキリンの「タミコ」が亡くなるという悲しい出来事がありました。それにかわって、アムールヒョウなどの新しい動物たちが旭山動物園にやって来ました。
アムールヒョウは開園当時からいた「サム」が昭和56年に亡くなり、その後も飼育を熱望していましたが、ようやくこの年に2頭、フィンランドのヘルシンキ動物園とアメリカのセンターヒル動物園からやって来ました。旭川市民に愛称を募集し、「ビッグ」(オス)「エイラ」(メス)と命名されました。
野生のアムールヒョウは限られた地域に少数が生き延びているに過ぎず、絶滅が心配されており、国際保護動物に指定されています。野生下ではロシア極東の沿海地方にわずか約30頭しか生息していません。そんな中で世界中の動物園がアムールヒョウを絶滅から守っていると言えます。
「ビック」は長寿で、平成14年に「エイラ」に先立たれた後も曾孫と一緒に暮らしていましたが、平成19年7月15日、22歳で死亡しました。