文化芸術振興基本計画の内容 10 地域の歴史的文化遺産の保存及び活用に関すること
10 地域の歴史的文化遺産の保存及び活用に関すること(第10号関係)
現状と課題
本市には、有形・無形を問わず、これまで先人たちが築きあげてきた歴史的文化遺産が存在します。その一方で、近年の都市計画の進展や生活様式の変化などにより、社会的な評価を受けることなく消滅の危機に晒されている建造物や、後継者不足に悩む郷土芸能などが本市に限らず、全国的に見受けられる状況にあります。
これら市民の貴重な財産であり、郷土への愛着を育む歴史的文化遺産を適切に保存し、次世代へと継承していくことが求められています。
基本方針
- 歴史的文化遺産の適切な維持・保存に努めます。
- 歴史的文化遺産の周知・啓発に努めます。
施策の概要
- 文化財指定など、文化財の保存に向けた取組を行います。
- 文化財の適切な維持・保存を行います。
- 埋蔵文化財の調査研究を行います。
- 歴史的文化遺産の効果的な公開など、周知啓発を行います。
具体的事業例
実施継続している事業例
- 文化財の指定(文化振興課)
文化的価値が高いと認められるものについて、文化財指定を行います。 - 文化財の維持・保存(文化振興課)
指定文化財など、次世代に継承すべき歴史的文化遺産を適切に維持・保存します。 - 埋蔵文化財の調査研究(文化振興課)
埋蔵文化財を保護し、後世へ継承するため、発掘調査などを実施します。 - 郷土芸能の保存・伝承(文化振興課)
アイヌの人々が受け継いできた古式舞踊や、明治以降に入植してきた人々が故郷を偲ぶ獅子舞や盆踊りなどの伝統芸能について、地域での普及活動や後継者育成を促します。 - 史跡等表示板の維持管理(文化振興課)
本市の史跡あるいは歴史的、文化的ゆかりの地に、史跡等表示板を設置し、本市の歴史的文化遺産を広く紹介します。 - 永山屯田まつりの開催支援(観光課)
開拓(屯田兵)の歴史を伝承する(永山屯田まつり)(屯田あんどんパレード、屯田音頭、屯田太鼓など)の開催を支援します。 - 博物館の運営(博物館)
本市の歴史やアイヌの人々の歴史を伝える展示を行うとともに、学術資料の収蔵、研究・調査などの博物館活動を行うことで、地域の歴史を学べる機会を充実します。
今後、検討する事業例
- 文化財に接する機会の拡充検討
発掘調査の結果や各種文化財について、市民が接する機会の充実を検討します。
旭川市文化芸術振興基本計画(目次)
- 計画策定の主旨
- 計画の位置付け
- 計画の期間
- 計画の評価
- 計画の内容(基本項目)
(6) 文化芸術活動を行いやすくするための環境の整備に関すること
(7) 青少年、高齢者、障害者等の文化芸術活動の支援に関すること
(10) 地域の歴史的文化遺産の保存及び活用に関すること
- 計画の推進と施策の展開方針
参考資料