文化芸術振興基本計画の内容 7 青少年、高齢者、障害者等の文化芸術活動の支援に関すること
7 青少年、高齢者、障害者等の文化芸術活動の支援に関すること(第7号関係)
現状と課題
文化芸術は、老若男女を問わず、あらゆる人が主役となり、担い手となれるものであります。
本市では、青少年から高齢者に至るまで様々な世代の人たちが文化芸術活動を担っておりますが、この裾野を広げることは、世代間交流による文化の継承や新たな文化芸術活動の創造を促す上でも重要な課題となっております。
また、ノーマライゼーション(補足1)の理念が定着しつつある現在において、障害者等が文化芸術活動に参画できるようになってきましたが、今後も、より積極的な参画を促す環境づくりが求められております。
基本方針
- 青少年が学校以外でも文化芸術活動を行える環境づくりに努めます。
- 高齢者が生涯学習の一環として、文化芸術活動を継続できる環境づくりに努めます。
- 障害者等が文化芸術活動に積極的に参加できるような環境づくりに努めます。
施策の概要
- あらゆる人が文化芸術活動の成果が発表できる場の提供を行います。
- あらゆる人が文化芸術活動をする機会の提供を行います。
- あらゆる人が文化芸術活動に参画するきっかけづくりを行います。
- 市有文化芸術施設のバリアフリー化を行います。
具体的事業例
実施継続している事業例
- 冬の文化作品展(勤労青少年ホーム)(市民活動課)
生涯学習フェアにおいて勤労青少年ホームの教室・サークルで制作した華道、洋裁、陶芸、絵画の作品展示と茶道教室を開催します。 - 夏・冬休み音楽講座(大雪クリスタルホール)
小学生等を対象に、市内の音楽指導者等を講師に招聘し、音楽堂の探検や楽器等の仕組みについての学習やミニコンサートを開催します。 - 陶芸教室・書き初め教室・子ども将棋教室等の開催(公民館事業課)
主に親子や小学生を対象に、陶芸教室・書き初め教室・子ども将棋教室等を開催し、文化芸術に触れる機会を提供します。 - 読書環境の整備促進(中央図書館)
図書館が主導して学校や地域住民と密接な連携をとりながら、子どもたちの読書環境の整備を促進します。 - 図書の宅配サービス(中央図書館)
市内にお住まいの身障4級以上、あるいは65歳以上の方で、一人では図書館に来られない方々のために図書館の図書等を届けるサービスを行います。 - 図書の視力障害者サービス(中央図書館)
目の不自由な方のために、大活字本の貸出、拡大読書機の設置、録音図書の製作・貸出、対面朗読などのサービスを行います。 - 高齢者文化祭の開催(介護高齢課)
高齢者を対象に、趣味の作品展示や芸能発表を実施します。 - 百寿大学・市民大学・市民学級の開催(公民館事業課)
公民館において実施している連続講座の中で、音楽鑑賞や合唱、文学講義、茶道体験、落語鑑賞、ダンス等の文化・芸術活動に関する学習機会を拡充します。 - 未来を育む作品展の開催(学務課)
障害のある児童生徒が制作した作品の展示会を共催することで活動発表の場を確保します。
今後、検討する事業例
- 文化芸術に関する出前講座の拡充検討
障害者施設や住民センターなど身近な場所での文化芸術に関する出前講座の拡充を検討します。 - 世代間交流促進事業の検討
公民館や地区センターなどを活用し、青少年から高齢者までが交流できるような文化芸術事業の展開を検討します。 - 市有文化芸術施設のバリアフリー化の推進
今後整備する市有施設については、バリアフリー対応を標準化します。また、既存の施設についてもできる限りバリアフリー化に努めるとともに、施設従事者による人的対応に取り組みます。
(補足1)「ノーマライゼーション」 障害のある者も障害のない者も同じように社会の一員として社会活動に参加し、自立して生活することのできる社会を目指す考え方のこと。
旭川市文化芸術振興基本計画(目次)
- 計画策定の主旨
- 計画の位置付け
- 計画の期間
- 計画の評価
- 計画の内容(基本項目)
(6) 文化芸術活動を行いやすくするための環境の整備に関すること
(7) 青少年、高齢者、障害者等の文化芸術活動の支援に関すること
- 計画の推進と施策の展開方針
参考資料