文化芸術振興基本計画の内容 4 文化芸術に係る交流及び情報の発信の促進に関すること
4 文化芸術に係る交流及び情報の発信の促進に関すること(第4号関係)
現状と課題
現在、本市では様々な文化芸術団体等が活動を行っていますが、団体間の交流の機会が少ないため、横のつながりが取りにくく、団体同士の連携による新たな文化芸術活動の創出に結びついていない状況があります。また、文化芸術に関する各種情報が様々な媒体で発信されておりますが、それを求める人のもとに、必ずしも届いていないというのが現状であります。
市民の文化芸術活動の活性化を促す上で、交流の促進や情報の発信は、潤滑油としての働きをなす重要なもので、これらを促進させる工夫が求められております。
また、グローバリズム社会(補足1)である現代において、これまでに培われてきた国際交流を基に、異文化交流の促進・発展が求められております。
基本方針
- 文化芸術団体が交流・連携することで、より活発な文化芸術活動の促進を目指します。
- 様々なニーズに対応できるような多様な情報発信に努め、文化芸術活動が活性化される環境づくりに努めます。
- 国際交流の振興による異文化交流の促進・発展を目指します。
施策の概要
- 文化芸術団体の交流や連携を促します。
- 多様な情報発信を行います。
- 国際交流を通じ、異文化交流を行います。
具体的事業例
実施継続している事業例
- 生涯学習情報提供システムの運用(社会教育課)
施設、団体・サークル、講師、学習イベントなど、文化芸術関係をはじめとする生涯学習情報を提供します。 - 観光情報センターの運営(観光課)
旭川駅や買物公園に観光情報センターを設置し、市民に限らず本市を訪れた方に文化芸術を含めた各種観光情報を提供します。 - 国際交流の振興支援(国際交流課)
市民レベルの地域に根差した国際交流活動を推進し、本市の国際化や国際理解の促進、在住外国人との触れ合いを通じた異文化交流など、これらの活動を支援します。 - 姉妹友好都市との国際親善交流(国際交流課)
市民の国際理解や国際交流の促進・充実と国際的視野を持った人材を育成するため、本市の姉妹友好都市(4か国5都市)と青少年の相互訪問をはじめ、文化・芸術、スポーツ等、幅広い分野での交流事業を実施します。
今後、検討する事業例
- 文化芸術団体間の交流の場の創出検討
文化芸術活動の活発化を促進するため、文化芸術団体間の交流・意見交換の場の創出を検討します。 - 文化芸術団体の情報提供の拡充検討
市のホームページ上にブログ(補足2)形式の情報提供コーナーを設けるなど、団体の個別活動情報を発信できる環境づくりを検討します。 - 文化行事カレンダーの作成・配布検討
文化芸術に関連する行事をまとめたカレンダーを作成し、広報等で配布することを検討します。 - 文化芸術情報マップの作成検討
文化芸術情報と本市の特産物情報などを融合したマップの作成を検討します。 - 旭川の文化芸術を発信する仕組みの検討
本市の玄関口である旭川新駅舎などに、彫刻や木工・家具など、地場の技術やデザインを活かしたストリートファニチャー(補足3)の配置や旭川をイメージする看板やミニチュア等の展示をすることで、本市の文化芸術を市内外に発信する仕組みを検討します。 - 文化芸術ゾーンと文化施設ゾーンとの交流促進に関する仕組みの検討
北彩都あさひかわ事業の進展に伴い、常磐公園を中心とする文化芸術ゾーンと神楽地区の文化施設ゾーンとの交流が容易になることから、こうした交流を促進させる仕組みづくりを検討します。 - 国内交流の振興支援検討
道内外における市民レベルでの文化芸術活動の交流ができるよう、必要な支援などを検討します。
補足1 「グローバリズム社会」 国境を越えて地球規模で、経済活動などの様々な活動が展開される社会のこと。
補足2 「ブログ」 ウェブ上の記録を意味する「ウェブログ」の略称で、日記やメモなどの情報の書き込みが簡易にでき、それらをインターネット上で公開することができるウェブサイトのこと。
補足3 「ストリートファニチャー」 道路や広場などの公共空間に設置される施設の総称のことで、ベンチや公共掲示板、案内サイン、パブリックアート(公共空間に設置される芸術作品)などがある。
旭川市文化芸術振興基本計画(目次)
- 計画策定の主旨
- 計画の位置付け
- 計画の期間
- 計画の評価
- 計画の内容(基本項目)
(4) 文化芸術に係る交流及び情報の発信の促進に関すること
(6) 文化芸術活動を行いやすくするための環境の整備に関すること
- 計画の推進と施策の展開方針
参考資料