文化芸術振興基本計画の内容 1 市民等の文化芸術活動の促進に関すること
5 計画の内容(基本項目)
ここでは、旭川市文化芸術振興条例第5条第2項各号(26頁参照)に掲げる基本項目について、現状と課題を分析し、それに対する基本方針や施策の概要、そして、具体的事業例を整理することで、文化芸術の振興を推進するための基本的な事項を定めます。
市民等の文化芸術活動の促進に関すること (第1号関係)
現状と課題
本市では、市民による自主的な文化芸術活動が盛んに行われてきましたが、その一方で、平成19年度に実施した市民アンケート(補足1)では、旭川市が「文化芸術活動の盛んなまち」だと思わない又はあまり思わないと回答した方が約6割に達する状況にあり、市民に十分に認識されていないことがうかがえます。また、同アンケートでは、市民の文化芸術活動がもっと盛んになるために、市が行うべきものとして、「文化芸術活動に関する情報の提供」、「子どもたちに対する文化芸術活動の充実」、「資金的援助による文化芸術活動の支援」などが挙げられております。
今後は、こうした現状を踏まえた上で、文化芸術活動を促進する取組が求められます。
基本方針
- 市民の文化芸術活動に対し、助成や後援等を行うことで文化芸術活動の促進を目指します。
- 市民の文化芸術活動の状況を把握し、多様な情報提供ができる体制づくりを目指します。
施策の概要
- 市民の文化芸術活動に対し、助成や後援等をします。
- 文化芸術団体が情報発信しやすい環境を整備します。
- 文化芸術団体の活動や企業の文化活動の状況を把握し、効果的な情報発信を行います。
具体的事業例
実施継続している事業例
- 文化芸術活動団体等への助成(文化振興課)
文化芸術団体等が実施する音楽や演劇などの文化芸術活動に対して、その事業費の一部を助成し、文化芸術活動を促進します。 - 後援名義の使用承認(秘書課、文化振興課)
市民の教育、学術、文化などの普及振興や地域活動の進展に役立てるため、公共的団体等が実施する事業を後援します。 - 市民活動情報サイトの運営(市民活動課)
市のホームページ上で文化芸術団体をはじめとする市民活動団体が各々の団体情報やイベント情報等を発信できるサイトを運営します。
今後、検討する事業例
- 旭川市文化芸術振興条例や旭川市文化芸術振興基本計画の普及啓発
旭川市文化芸術振興条例や旭川市文化芸術振興基本計画を積極的に発信し、普及啓発を行うことで、文化芸術活動を促進します。 - 文化芸術団体の活動実態調査の実施検討
文化芸術活動を行う団体の実態を把握し、今後の情報発信に向けた取組を検討します。 - 企業の文化活動実態調査の実施検討
企業による文化芸術に対する後援やメセナ活動(補足2)の実態を把握し、今後の情報発信に向けた取組を検討します。 - 文化芸術活動団体等への助成の制度設計見直し検討
文化芸術に対する各種助成制度を見直し、より効果的な助成の制度設計を検討します。 - 文化芸術活動相談体制の充実検討
各種手続方法や活動場所の照会など、文化芸術活動を行う上で市民等が抱える様々な課題に対し、解決の一助となるようなアドバイスを提供できるよう相談体制の充実を検討します。
(補足1)「市民アンケート」とは、平成19年度に実施した「文化芸術に関する市民アンケート」のこと。
(補足2)「メセナ活動」とは、企業が資金を提供して、文化芸術活動を支援する活動のことで、財団などを通じた資金的援助や企業が主催するコンサート公演などがある。
旭川市文化芸術振興基本計画(目次)
- 計画策定の主旨
- 計画の位置付け
- 計画の期間
- 計画の評価
- 計画の内容(基本項目)
(1) 市民等の文化芸術活動の促進に関すること
(6) 文化芸術活動を行いやすくするための環境の整備に関すること
- 計画の推進と施策の展開方針
参考資料