文化芸術振興基本計画の内容 2 市民等の文化芸術に対する意識の高揚に関すること《第2号関係》
2 市民等の文化芸術に対する意識の高揚に関すること (第2号関係)
現状と課題
本市では、文化芸術団体をはじめとする市民有志が実行委員会などを立ち上げ、小熊秀雄賞や三浦綾子作文賞、旭川市新人音楽会といったコンクールを実施しており、また、約80年の歴史を持つ北海道音楽大行進のほか、映画祭、発表会や展示会など、様々な分野で市民が主体的に文化芸術に関わる事業を展開しております。
本市としても、旭川市文化賞や中原悌二郎賞などの顕彰制度や表彰制度を実施し、市民の文化芸術活動に対する意識が高揚するように努めておりますが、平成19年度の市民アンケート(補足1)の結果からも、このような取組が必ずしも全市民に浸透しているとは言えない状況であるため、これらの顕彰制度をより積極的に周知するとともに、文化芸術に対する意識の高揚を促す取組が求められます。
基本方針
- 文化芸術が盛んなまちであることを市民1人1人が実感し、それを誇りに持てるような意識づくりを目指します。
- 市民1人1人が主体的かつ継続的に文化芸術に参加し、意識が高揚することを目指します。
施策の概要
- 文化芸術に関する各種顕彰、表彰制度を継続実施するとともに、更なる周知に努めます。
- 市民が主体的に取り組む事業に対し支援をします。
- 市民の文化芸術に対する意識を浸透させるためのイメージ戦略を展開します。
具体的事業例
実施継続している事業例
- 市長賞、教育長賞の授与(秘書課、文化振興課)
市民の教育、学術、文化等の振興に役立つ大会などで、優秀な成績を収めた人に市長賞や教育長賞を授与します。 - 旭川市文化賞の贈呈(文化振興課)
本市の文化(芸術、科学、教育)の発展に大きく貢献したと認められる個人又は団体を顕彰します。 - 旭川市新人奨励賞の贈呈(秘書課)
文化、スポーツ、技術、科学等の分野において、著しい実績をあげ、その将来が有望な若者を顕彰します。 - 旭川市教育奨励賞の贈呈(学務課)
学校や地域社会で優れた活動を行った児童生徒や団体を顕彰します。 - 中原悌二郎賞の贈呈(彫刻美術館)
本市ゆかりの彫刻家中原悌二郎の偉業にちなみ、現代日本彫刻界の発展に寄与する者を顕彰します。 - 旭川彫刻フェスタ事業の開催支援(彫刻美術館)
市民の彫刻に対する関心を高めるため、彫刻フェスタ実行委員会が主催する彫刻公開制作やワークショップなどの事業を支援します。
今後、検討する事業例
- 総合芸術祭の開催支援検討
市民が主役となり、様々なジャンルが参加できる文化芸術祭の開催の支援を検討します。 - 文化芸術強調月間の設定検討
文化芸術に関係するテーマを設定し、そのテーマに沿ったイベントをある一定期間、集中的に実施するなど、市民の意識が高揚する効果的な仕組づくりを検討します。 - 旭川ゆかりの文化人の紹介検討
国内外で活躍する本市ゆかりのアーティストを積極的に紹介することで、こうした著名人を輩出する旭川の土壌を市民に再認識してもらう仕組づくりを検討します。
(補足1)
「市民アンケート」とは、平成19年度に実施した「文化芸術に関する市民アンケート」のこと。
旭川市文化芸術振興基本計画(目次)
- 計画策定の主旨
- 計画の位置付け
- 計画の期間
- 計画の評価
- 計画の内容(基本項目)
(2) 市民等の文化芸術に対する意識の高揚に関すること
(6) 文化芸術活動を行いやすくするための環境の整備に関すること
- 計画の推進と施策の展開方針
参考資料