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ページID:082516
かねてから作りたいと考えていたオシドリのケージがととりの村に完成しました。 どうやったら鳥たちが安全に過ごせるか考えながら、他の作業スタッフにも協力してもらい手作りで作ったので、とても愛着のわくケージになりました。
ととりの村は網で囲われており鳥たちが自由に飛ぶことができるようになっていますが、オシドリはマガモ・カルガモよりも一回り小さいため勢いよく飛ぶと網から抜けていってしまうおそれがあります。そのためととりの村内にオシドリ専用のケージを作り、カモ科の中では珍しく止まり木にとまったり木の洞で巣を作る特性があるオシドリのために、止まり木やプール、隠れる場所を設置しました。看板が設置されている訳ではありませんが、担当者は「オシドリの森」と呼んでいます。 完成後オシドリをケージに移したところ、最初は飼育員が近づくとバタバタする様子がありましたが、次第に慣れていきプールで水浴びする姿や眠たくてウトウトしている姿を来園者の方に間近で見てもらうことができるようになりました。
プールで泳ぐオシドリ
水際で休むオシドリ
以前は「何もいないねー」と言いながら歩いている人が多かった場所で「可愛い!」「オシドリってこんな鳥なんだね」と立ち止まって喜んでくれている来園者さんを見かけるとこちらも嬉しい気持ちになります。オシドリのオスは生殖羽になるととてもカラフルな色彩の羽に変わります。今はまだ生殖羽ではないため地味な色をしていますが、カラフルな生殖羽になったらもっと見ていて楽しいだろうなと想像しながら楽しみにしています。 止まり木にはまだとまっている姿を見せてはくれませんが、丸太を立てたり巣箱を設置するなど、「オシドリの森」になるようにこの先まだまだ改良していけるかなと思っています。 最後に、オシドリの説明看板に「オシドリは抱卵が始まるとペアを解消し翌年には別の個体と行動する」というようなことが書かれており、読んだ方をがっかりさせてしまっていますが、「オシドリ夫婦」という言葉の語源にはオシドリの特性である木の上に巣を作るところからきているようです。諸説ありますが語源を調べてオシドリを見ながら想像してみるのも楽しいと思います。
ととりの村・オオカミの森担当:原田 佳
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