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冬を迎え、エゾモモンガたちも体の準備を始めているようです。冬毛でよりいっそうもふもふ、脂肪を蓄えてムチムチしています。
まん丸
9月に掲載したぶろぐで、今年生まれた子どもたちの近況をお伝えしました。 彼らはいまどうなっているかというと、しっかりと食べ、よりサイズが大きくなり、ぱっと見では親なのか子どもなのか分かりづらくなってきました。 それでも親と比べるとまだ子どもの方が一回り小さいので、タイミング良く並んでくれるとサイズ感が伝わりやすいかなと思います。
左の2頭が子どもです
飼育員になって初の繁殖、せっかくなのでモモンガ3兄弟については自分で名前を付けました。 動物の名前を考えるのはとっても久々だったので(小学生のときに飼っていたハムスターぶり)かなり悩みましたが、北海道に自生している木からもじって「はるき」「みずき」「やなぎ」としました。はるきはハルニレ、みずきはミズナラ、やなぎはそのまま柳から取りました。
そして、報告が遅くなってしまいましたが、このたび「みずき」が釧路市動物園へと移動しました。生まれたてから成長の様子を見てきたので、立派な成獣になってほかの園へ旅立っていくのは嬉しいものですね。 まだ調整中ですが、残っている兄弟のうちの1頭もほかの園へ移動する予定となっています。それぞれの場所で元気に過ごしてほしいと思います。
みずき出発時の様子
そしてそして、悲しいお知らせとなりますが、かねてよりエゾモモンガ舎で飼育していたメスの「おはぎ」が11月に死亡しました。2018年生まれのため若い個体ではありませんでしたが、給餌するとまっさきにエサ皿に飛んでくるような食欲旺盛な個体でした。最近は足取りがおぼつかない様子も見られていましたが、自力で木を登り採餌する様子を確認していました。
エゾモモンガは巣穴を複数個体で共有するところや、なわばりはあるけどそこまで厳密じゃないところからも寛容的な性質であると言われることが多いですが、まさにその性質を目の当たりにしたのはこのおはぎの行動からでした(どんな行動だったかはぜひ前回のぶろぐをご覧いただければと思います)。こ、これがエゾモモンガか!!と関心したのを覚えています。
前回のぶろぐでカボチャのタネをおねだりしたところ、たくさんの方から寄付をいただいております。 タネを郵送してくれる方、サポートセンターに預けてくれた方、なかには園内で私を見つけたときに手渡ししてくれた方もいました。みなさんありがとうございます! 私もほかの飼育担当からカボチャのタネを集めて随時洗って干しているのですが、排水溝は詰まるわ洗ってもずっとヌメヌメするわで、みなさんがそれぞれのご家庭でこの作業をしてくれていることに改めて感謝しております。
地味だけど大変
いただいたカボチャのタネは毎日使っております!モモンガ、リスたちに与えています。 あればあるほど嬉しいので、カボチャ食べるよ!という方はぜひぜひタネをお願いします。 エゾモモンガは来年も繁殖に向けて取り組んでいく予定ですので、今後の動向も見守っていただければ幸いです!
みんなで寝ると暖かいね
エゾモモンガ舎・北海道産動物舎(小動物・野鳥)担当:櫻井結夢
フッターです。