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旭山の芸術家たち

旭山の芸術家たち

 「あなたの趣味は何ですか?」と聞かれたら明確な答えを持っていますか?
 私の場合、表向きは【切り絵】と答えています。これは就活で聞かれるであろう「趣味は何ですか?」を倒すために無理やり始めたものでした。趣味を決める条件は『(1)おじいさんになっても続けられる(2)お金がかからない(3)いつでも気軽に始められる(4)複製できない(5)面接の話で発展させられる』とし、苦肉の策で絞り出したものが切り絵でした。最近はすっかりご無沙汰ですけどね。
 

1

若かりし頃に作ったシマフクロウ


 現代における動物園は手書きのパネルが多く、私の担当獣舎では急なものを除き写真が一枚もありません。個体紹介ですら手書きです。レッサーパンダ時代では飼育員目線の絵故に見分けが付かなくて困った方もいたことでしょう。写真を使わない理由はいくつかあるのですが、それはまたの機会に。。。
 そんな手書きが主たる動物園においては飼育員のお手製の作品も多く目にすることと思います。私は同じ服を色違いローテーションで着ている程度の無洒落さんなので、芸術に関しては上手い下手ではなく、好きかどうかでしか判断できません。当園における私の好きな作品をいくつかご紹介します。


6

カバキリン担当NS
雰囲気がとても良き。そのうちパネルで活躍するはず。


3

猛禽担当TH
素人には思いつかないセンス。めちゃすごい。


4

アフリカ水槽担当OT
当園で一番見やすいと思っているパネル。


5

アザラシ担当SS

パネルだけではなく、実物に触れる展示。


2

カバキリン担当SS
もはや意味が分からない。飼育員個人が作るレベルじゃない。


 いかがでしょうか。もちろん飼育員みな絵が上手なわけでも、センスが爆発しているとも限りません。ただ、飼育員というのは下手さも「味」になることが多く、絵が苦手な私は得をしてるなと思うのでした。

7
鈴達初めてのマヌルネコ
 

両生類は虫類舎・かば館・きりん舎担当:鈴木達也