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親離れ

親離れ

 先日HPでお伝えしたように、11月の上旬にライオンの風(フウ)、シマフクロウのモコと2022年孵化個体、そして私の担当しているシロテテナガザルの歌多(ウタ)が釧路市動物園へ移動することになりました。
 シロテテナガザルは本来家族で生活する動物ですが、2021年に父親のテルテルが亡くなってからは歌多と母親のモンローの2人暮らしでした。
 歌多は現在8歳、お兄さんのこだまは5歳の際に東武動物公園に移動したので、それに比べると少し遅い親離れになります。雄同士の父親がいなかった影響もあり、兄に比べると少し甘えん坊だった印象もあります。
 それでも最近は、もぐもぐタイムの際にモンローはごはんを食べにきても、歌多はこなかったり、寝室と屋外の出入りの際に以前はモンローのすぐ後を追いかけていたのが少し間を置いて移動したりと行動の変化も見られていました。ちょうどよい親離れのタイミングではないかと思います。
 旭山で2頭の歌声が響かなくなるのは少しさびしいですが、きっと釧路市動物園でも大きな声を響かせてくれると思います。
 モンローは1頭になりますが、今後新たなペア形成なども考えていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

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てながざる館担当・獣医師:中村亮平