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第50回衆議院議員総選挙がありました。旭川市含む北海道6区では、得票数1位と2位の差わずか2,623票と、非常に接戦となり、ドキドキしながら選挙速報を見守りました。 野生動物と関わっていると、人間の政治・生活というのが大きく影響していることをしみじみと感じます。人間だけでなく共に同じ地に暮らす隣人である野生動物や自然環境のことも真剣に考え、守る意思のある代表を選んでいける人間でありたいものです。
さて、担当動物の最近ですが、猛禽類はノスリが仲間入りしました。
仲間入りしたノスリ
ノスリの飼育は当園では11年ぶりとなります。トビに並ぶ北海道では身近な猛禽類ですが、トビと混同されて気が付かない方もしばしば。 個体の状況にもよるため確定事項ではありませんが、冬期開園からトビとケージを並べた比較展示を計画していますので、展示が始まったらぜひ見比べに来てください。 また、やや早いですが徐々に繁殖期に向けての行動の変化が見られてきました。北海道産動物舎で展示しているクマタカのペアは毎年熱心な繁殖行動を見せてくれますが、今シーズンは既に2羽並んで止まったり担当飼育員の頭上を牽制で飛行したりと、早くもソワソワとした雰囲気になってきました。
一方、クモザル・カピバラ館では、カピバラのはるみが放飼場で転倒し、足を痛めるハプニングがありました。 カピバラの寿命は10年程度と言われていますが、当園のはるみは今年9歳を迎え、高齢と呼ばれる年齢となっています。やや足腰の衰えを感じてはいたものの、それでもしっかりとした顔つきで生活していましたのであまり心配はしていなかったのですが、先日放飼場で階段を登ろうとして転倒した際に足を捻ったか腰を打ち付けたかしたようです。 年齢を考慮すると麻酔をかけてレントゲンを撮るリスクが非常に高く、「麻酔をかけたらもう目を覚まさないと思う」という獣医の判断の元、レントゲンは撮らずに様子を見ながら寝室で療養させる方針となりました。 寝室と室内放飼場との行き来ははるみの自由としていますが、ほとんどの時間を寝室の乾草ベッドの上で過ごしているため、あまり姿が見られないかもしれません。 幸い食欲はあり採食時に投薬も行えているため、回復傾向にあります。
寝室でコマツナを食べるカピバラのはるみ
また、クモザルについてもそろそろ室内への展示と切り替えになります。室内放飼場では外のようにダイナミックな動きを見ることは難しいですが、その分近くでじっくりと観察できるので、冬期開園もぜひ見に来てください。
野生下で生きる動物にしろ、飼育下で生きる動物にしろ、人間として生きる我々にしろ、予定通り思い通り望む通りには中々いかないものです。 取り巻く環境の中で最大限、その生き物としての生き方を全うできるようにしたいですね。
くもざる・かぴばら館、ワシ・タカ担当:高橋ひな
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