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前回のブログから一日が経ちました。 どうしても近況報告を兼ねてのキリンばっかになりがちなので、カバのお話をば。
カバと言えば立派な歯。 百吉は犬歯(牙)が伸びすぎてきて、歯を削切しています。 野生下であれば、色々な物をかじって歯が削れていくのですが、動物園は何でもかじって壊されて良い物ばかりではありません。 もちろん、かじる用の丸太やガス管は用意していますが、たかがしれています。 本来この牙は、ケンカのときに使う物で、それこそ野生下であれば失うわけにはいきません。 しかし、歯が伸びすぎると、牙が皮膚を突き破って出てきたり、口が閉じなくなり細菌が繁殖したりするので、飼育下であれば必要なケアはしなければなりません。
人間では考えられませんが、歯を切るときは糸ノコでギコギコします。 ハンドサインで口を大きく開け、位置を調整してくれるので、後は口を開けっぱなしにしてもらうのですが、開けっぱなしというのが簡単で難しい。 口を開けっぱなしにしてもらうためにはどうしたらよいのか。その答えは口の中を触り続けるです。 「え?」と思う方がいるかもしれませんが、言葉の通りです。
ペタペタギコギコ
キチンと集中していないと腕を噛まれ引き込まれるので、この間は来園者に話しかけられても基本無視しています。すみません。 ただ、この方法は理にかなっていて、野生下のカバは口内の汚れを鳥につついて取ってもらうという光景が見られます。 その間は、口を開けたままジッと黙っているので、口の中をイジられるのは心地が良いようです。心地が良すぎてウトウトし出すこともしばしばです。
そして、切った牙や抜けた歯を利用して、新たな展示物を準備中です。
より立体のミュージアムを目指して(作:清水)
まだまだやりたいこと、作りたい物は溢れているので、楽しみにお待ちいただければと思います。
魚の同居は悪戦苦闘中!
きりん舎・かば館、両生類・は虫類舎担当:鈴木達也
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