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今年も終わりに近づいていますね。こども牧場では冬期開園から新たな動物たちが仲間入りしています。以前は羊の紹介がありましたが、今回はニワトリのヒナたちのご紹介です。
左からつゆ、てん、まめ、茶々、いそ
ヒナ...という大きさではないかもしれませんが、この写真はまだ孵化して約1カ月です。大きく見えますが、成鶏になるには5カ月必要です。よく見ると肉垂やトサカも小さいですね。現在は中雛と呼ばれる期間で、その後大雛を経て成鶏へと成長します。もともとニワトリ舎で飼育している既存のニワトリたちは真っ白な羽の色で、ハクショクレグホンという品種のニワトリです。
一方、ヒナたちは羽が茶色の個体もいますね。このヒナたちの親の品種はボリスブラウンといい、日本で最も「赤玉の卵」を生産している品種です。ハクショクレグホンは日本で最も白玉を生産している品種ですので、2大勢力がニワトリ舎にそろったということですね。ボリスブラウンは、オスが白色、メスが茶色の羽の色をしています。
しかし、ボリスブラウンの両親から生まれる第二世代のニワトリはそうとも限らず、白いメスなども生まれてくるようです。このヒナたちはボリスブラウンの両親から生まれたヒナですので羽の色では雌雄が判断できず、これから成長するにつれわかってくるかと思います。 それでは、5羽のヒナたちの成長過程を見ていきましょう。ヒナたちは東川町にあるファームレラさんの「大雪なたまご」から孵化しました。
孵卵器の中の卵
最初は有精卵か無精卵か不明でしたので、5玉中いくつが孵化するかとわくわくしていました。そして卵がやってきてから約21日間、予定日の10月7日の朝。
嘴打ちがはじまった卵
嘴打ちがはじまりました!よく見ると卵もゆらゆら...。そしてその日の夕方、2羽が孵化しました。
孵化したてのヒナ第一号(てん)
2羽でくっつくヒナたち(てんといそ)
残り3つの卵はその日は孵化しませんでしたが、翌朝すべての卵が孵化しました!羽も乾き、フワッとなったヒナたちがこちら。
孵卵器からケージに移動したヒナたち
よく見るとヒヨコの頃から羽の色が違うのがお分かりいただけると思います。ヒヨコの頃から白っぽかった個体は白色に、茶色かった個体は茶色にそのまま成長しました。
段ボールの中で飼育員が構えるカメラから逃げようとするヒナたち
日向ぼっこ中のヒナたち
かわいいヒヨコ時代もつかの間、10日もたてば翼に羽が生えはじめ、半月もすればなんだか立派な翼になりはじめます。
生後約半月のヒナ(いそ)
顔つきも心なしか鋭い目つきになり、ギザギザのトサカが嘴の付け根に生え始めます。そして1カ月もたてばこのような姿に。
生後約1カ月のヒナ(まめ)
ポヤポヤフワフワだった体が羽軸でツンツンしています。トサカも大きくなりましたね。あまりの成長の早さに初めてニワトリの孵化を経験する私も動揺を隠せません。
ちなみに1番最初に載せた写真がこの写真から5日後です。このころにスタッフルームからニワトリ舎に移動しました。ニワトリは闘争が多いため、大人たちにいじめられないよう慎重に同居を進めていき、今では大人たちからの攻撃をうまくよけつつ、時には5羽で走り回って大人たちを困惑させながら同居できています。
まだまだ育ち盛りのヒナたちを是非見守っていただけると幸いです。
春頃には赤玉の卵をニワトリ舎で見られる日が来るかもしれませんね。
一番最近のヒナたち(つゆといそ)
こども牧場担当:田中 侑季
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