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雪が降り始め、外の空気もすっかり肌寒くなってきたこの頃、こども牧場の動物たちも冬支度を始めます。旭川の寒さに耐えられないクジャクは冬季開園の間暖房の効いた屋内でお休み、ニワトリは羽毛を膨らませ暖かい空気を溜め込みます。カイウサギにヤギも冬毛に換毛して本格的な冬の寒さに備える中でも、普段通り過ごしているのがヒツジです。 元々寒い地域に適応していたヒツジは体内に脂を蓄えやすく、ふわふわのウールも相まって寒さにはめっぽう強い動物です。座り込んで溶けた雪が体毛に染み込むのを嫌がるので、 夏よりも立って歩き回る姿をよく観察できるようになります。 今回の冬季開園からこども牧場に新しく2頭のヒツジが仲間入りしました。ロシア原産のロマノフ種とまだら模様が珍しいジェイコブ種の血を継いだ雑種のメスのヒツジです。旭山動物園に来てからそれぞれイツカ、リッカと名付けられました。
[写真、小屋の前に座るイツカ(右)とリッカ(左)]
どちらもまだ若く、非常に動きが素早いです。見慣れない同居人に容赦なく頭突きをかますヤギを避けて、草食動物本来の優れた脚力を披露してくれます。一方で先にこども牧場にいたサフォークとの生活には早くも順応し、来園してわずか二週間で同じ餌台に並んで食事をとるまでに仲を深めてくれました。品種間で文字通り毛色の異なる4頭ですが、群れで暮らして生きるヒツジの仲間意識の強さを垣間見ることができます。
[写真2、並んで乾草を食べるヒツジたち]
本格的に雪が降り積もると園内の風景も大きく変わります。白一色に染まった放飼場の中で一層目立つ黒いヒツジがこれからどんな行動を見せてくれるか、ぜひこども牧場にて観察しに来てくださると幸いです。 (こども牧場担当 堀川草太)
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