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すでにSNSやインスタライブではご紹介していますが、3月に保護されて来園したエゾタヌキについて、改めてご紹介します。
道端で衰弱した状態でいるところを保護されたのですが、顔とお腹の皮膚がごわごわしていて疥癬(かいせん)にかかっていました。疥癬はヒゼンダニというダニが原因で起こる皮膚病で、毛が抜けてしまいます。そして免疫力が落ちたりして、野生では死亡してしまうことも少なくない病気です。
保護当時は毛が抜ける前だったので、タヌキらしさがありましたが、まず顔の毛が抜けて、一見タヌキとはわからないような見た目になりました。
3月30日。タヌキっぽくない見た目。目の周りの黒い部分は皮膚が黒いわけではないようです。
その後、お腹の毛→背中の毛と脱毛が進みました。一方で顔の毛は徐々に生えそろってきて、日々、外見の変化がありました。 まだ気温の低い時期だったので、ときどきケージごと日光浴に外に出る以外は暖かい部屋で過ごしていましたが、ケージの中は退屈なのか敷いてあったスノコを破壊する日々でした…。
5月2日。日光浴中。
5月中旬、まだ背中の毛は生えそろっていませんでしたが、気温が落ち着いてきたので屋外(非公開)へ引っ越しました。 現在はすっかり毛は生えそろい、しっかりエサを食べて、元気です。 ちなみに、性別はオスです。 いまのところ展示の予定はありませんが、日々の様子はSNSでお知らせします。
5月13日。引っ越し先にて。背中の毛はまだスカスカ。
6月19日。すっかりタヌキらしくなりました。
北海道産動物舎・サル舎担当:佐藤和加子
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