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アフリカ水槽のひとつ、イベリアトゲイモリ水槽に入れた熱帯スイレンが開花しました!
ひそかに4月に球根を入れました。「ティナ」という品種です。
最初はこんな状態でした
スイレンは日光が大好き。でもアフリカ水槽には日光がほぼ入りません。
そこでスイレンを開花させるためだけにスポットライトも導入しました。
スイレン用ライト。大物女優並みの待遇?
この効果もあって順調に生育し、7月2日には花芽が出てきました!
7月15日。蛇のように水上に伸びてきた花芽
でもここからさらに長かった・・・7月21日、待望の開花!
美しいです!
ほぼ人工光だけの環境でも、熱帯スイレンを咲かせることができました。
スイレンの花は朝開き、夕方に閉じます。イモリ水槽でも朝咲いていた花は、14時30分ごろ閉じていました。花を見られるのは午前中限定かもしれません。
朝開き、夕方閉じる、それを3日ほど繰り返すとその花は終わります。でも株の調子が良ければまた花芽が伸びて、次々と花を咲かせるはずです。
日本では古くから、睡蓮鉢でスイレンを育てる文化がありました。水鉢を庭に置くとボウフラが発生しますが、鉢の中でメダカを飼うことでボウフラを食べてくれるし、メダカのフンはある程度スイレンが栄養にしてくれる。小さなビオトープの完成!というわけです。
アフリカ水槽ではスイレンを熱帯スイレンに、メダカをイモリに置き換えて「アフリカ版・睡蓮鉢」というコンセプトに仕上げてみました。
ティナは園芸品種ですが、原種はアフリカ産といわれます。
フランスの画家モネは睡蓮を多く描きましたが、ある時モネは熱帯のみに咲く青スイレンをどうしても描きたくなり、アフリカからはるばる取り寄せて自宅で育てました。しかし開花させられず、やむなくモネは青スイレンを想像しながら描いた、というエピソードが伝わっています。
モネは見ることができなかった青スイレン、アフリカ水槽でご覧いただけますよ。
(余談ですがモネの「睡蓮」の絵が今年の5月にオークションにかけられて、77億円で落札されていました。)
厳しい暑さが続きますが、来園されても熱中症にならないよう、クーラーの効いたかば館で青スイレンを見ながら涼を得ていただければ幸いです。
イベリアトゲイモリも見てあげてね!
(アフリカ水槽担当:大西 敏文)
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