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さて、みなさんこんにちわ~
新人(二年目)飼育員あらきちです。今回は、シマフクロウ繁殖記~第二弾~ということで、前回の続きからお話したいと思います!
前回の内容についてはこちらから!
っと、その前に現時点の報告です。
3月9日と3月13日に卵を産み、計2卵を順調に抱卵していました。ですが、3月末に1つ破卵が確認されました。
非常に残念なことではありますが…、シマフクロウたちは残った1卵をいまも大切に抱卵しています。
ですので、みなさんにはぜひあたたかく見守っていただけたら嬉しいです。有精卵か無精卵かはわかりませんが、孵化予定日は4月13日~17日です。お楽しみに!!
2卵確認。
さて、今回は「なぜ新しい巣箱を設置したのか?」ということについて話を膨らまていきましょう!
以前、使用していたものの他に新しい巣箱を設置した経緯についてです。
旭山動物園では、2018年にオス「ロロ」メス「モコ」のペアが繁殖し、2羽の雛が誕生しましたが、その頃からメスのモコが自分の羽根をむしってしまう「毛引き行為」がみられました。縄張り意識の強い彼らにとって、なにがストレスになっているのか推測の域を越えません。
ただ、メスのモコは風切り羽がないことと筋力低下によって高いところまで飛ぶことができなくなってしまいました。
そのため、急遽低い位置に巣箱を設置したのです。
現在こちらに卵を産み、抱卵しています。展示場を見る際には、巣箱の様子にも目を向けていただけたらなと思います。
つづいて『野生のシマフクロウ』について話を移しましょう!保護活動で使っている「巣箱」について話したいと思います。
今回は、「コタンコロカムイの会」さんに譲っていただいたものを旭山動物園で使用しました。
実際に野生のシマフクロウも好んで使っていたものです。毎年、よりフクロウが好むサイズ・形にと改良されているそうです。また、人力で上まで持ち上げる為、より軽量にという工夫もされています。
このような活動によって、繁殖のサポートが行われています。
とっても高い位置にあります。高所恐怖症の私は登るのに一苦労でした。これを毎年手入れしているのはすごい!!
「
テンなどの侵入を防ぐ為屋根をつけたそうです。」
巣材には、大きめの朽ち木を入れてました。あとは、シマフクロウが好きなサイズにくだくようです。
そもそもなんでシマフクロウに巣箱が必要なの?!というところですが…
シマフクロウは、体高70センチメートル、翼長180センチメートルの大型フクロウです。
彼らは、木の洞の部分に巣をつくります。シマフクロウが使う洞は、樹齢300年くらいの大きな木です。土地開拓・森林伐採などによって、大きな影響を受けている生き物はたくさんいます。
シマフクロウ繁殖記~第3弾~では、『シマフクロウと自然環境について』猛禽類医学研究所さんで勉強してきたことをまじえ、お話したいと思います。
それでは、どうぞみなさまご自愛ください。
(フクロウ・てながざる館担当:荒木地 真美)
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