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3月24日と3月28日にゴマフアザラシが出産しました。
24日に出産したのが「ぽちゃ丸」、28日に出産したのが「まめ」です。
一昨年にもそれぞれ出産しており、ぽちゃ丸の仔(まくろ)は自然哺育で、まめの仔(ましろ)は育児放棄したため人工哺育を行いました。※自然哺育…親が直接育てること
今年は2頭とも自然哺育で育てており、子育ての様子を直接見ることができます。
●画像1「授乳」
まめに関しては、一度も自然哺育を行ったことがなく、今年も人工哺育になるのかなと正直思っていました。しかし、出産直後の映像で、においの確認をしたあとも仔のそばを離れることもなく、3時間後には授乳も確認できました。
他のアザラシがむやみに仔に近づくと追い払ったり、母親として仔をしっかり見ているようです。
今年から突然に授乳したり、他のアザラシ同士の喧嘩が始まったらすぐに仔のもとに飛んで行ったりと、誰に教わったわけでもないのに動物の本能とはすごいものだなぁとしみじみと感じさせられています。
●画像2「まめ仔」
2004年にあざらし館がオープンして以来、複数頭が同時に自然哺育を行うのは初だそうで、子育ての仕方の違いもタイムリーに見ることができています。
保護色として真っ白な毛で氷と同化している仔を目立たせないためにも、ゴマ模様の母親は水の中から仔を見守るのが一般的なゴマフアザラシの子育て方法なのですが、まめの方がアザラシらしい子育てをしており、ぽちゃ丸はずっとベッタリで少し過保護なのかなと感じることもあります。
それでも水中から陸に上がるときは下から仔を押し上げる様子も見れたり、まだまだこんな行動するのかという発見が尽きません。
●画像3「足場になるぽちゃ」
ゴマフアザラシは3月から4月の間に出産し、産まれたときは真っ白な毛をしています。子育ての期間はたった2~3週間程度で、それが終わるころには、体の毛も立派なゴマ模様に変わってしまいます。
●画像4「ぽちゃ仔」
●画像5「まめ仔」
旭山動物園は春に閉園期間があるので、夏期開園を迎える頃にはもう白い毛は残っていません。なので、閉園期間中でも皆さんに成長をお伝えできるようSNS等で発信していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
(アザラシ・両生類は虫類・ゲテモノ・飼料担当
鈴木 達也)
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