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先日、動物慰霊碑のそばの葉の落ちた木の枝先に、黄緑色の物体を見つけました。 葉っぱは散っているのに、なんで緑があるんだろうと近寄ってみると…
繭だということがわかりました。 この黄緑色の繭は、「ウスタビガ」という蛾の繭で、中にはサナギが入っています。 冬になる前に繁殖し、卵で越冬する蛾なので、繭のまま残っているのは、 何らかの理由でサナギから出てこれなかったということです。
他の場所にも違う繭がありました。
これは、「クワコ」の繭。 「こども牧場」で飼育している「カイコ」の原種と言われている蛾の繭です。 「クワコ」は本来、夏には羽化しているはずなので、これも何らかの理由で羽化できなかったサナギとなります。
ちなみに今年のお盆すぎ、旭川をはじめとする上川管内や 空知管内で異常発生した大型の蛾「クスサン」の繭は
こんな感じです(7月下旬)。 葉っぱの裏にある茶色(白の場合もある)に編まれた俵型の繭です。 中の様子(サナギ)が見えるので「スカシダワラ=透かし俵」とも呼ばれています。 (クスサンの繭は網目になっていて、中のサナギが見えます)
葉が落ちた冬は、こういった繭やサナギだけでなく、野鳥も観察しやすくなる季節です。 雪が降ると足もとに注意して歩かなければいけないですが、 視線を少し上にしてみるのもいいかもしれませんね。
さて、先日、旭山動物園だより・みにだよりの最新号を発行しました。 「旭山動物園だより」は、「続々と放飼場デビュー!」ということで、 レッサーパンダやライオンの仔、 キングペンギンのヒナを紹介しています。 「みにだより」では、「ヤギとヒツジ」を紹介。 似ている生きもの同士を比べた企画になっています。 ぜひ、園内観察の参考にしてみてくださいね。
投稿者:動物図書館 北川裕美子
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