今年も冬期開園が始まります

　約7年ぶりに動物園スタッフの秋冬のレインウエアが新しくなりました。この日記が掲載される頃には、スタッフが園内で着用している姿が見られるのではないかと思います（天候にもよりますが）。以前のウエアも、異動があったりしても次の人に引き継ぎ、大事に使ってきましたが、経年劣化は避けられず、一定期間でどうしても更新が必要になります。今回新しくなったウエアはモノトーンから、黒と青のツートンカラーに変更になりました。このウエアに袖を通すと、心機一転、改めて動物のすばらしさや、魅力がしっかり伝わるような仕事をしなくてはと気が引き締まる思いです。こんどのウエアも、大切に使っていきます。
　さて、1週間の休園期間を挟み、11月11日（月曜日）から冬期開園が始まります。夏の間には見られない、この季節だからこその動物の姿もご覧いただけます。例えば、季節によって体毛の色が変わる動物にエゾユキウサギやエゾシカがいます。冬期開園期間は冬毛の季節ですので、エゾユキウサギは真っ白な姿に、エゾシカは斑点のあるオレンジ色の夏毛から斑点のないこげ茶色に変わります。このような変化にも、ぜひ注目していただきたいと思います。

　ちなみに、動物園では冬でも安定してエサを食べることができるため、動物にとっては冬眠する必要がありません。そのため、野生では冬眠するエゾヒグマにも冬の期間を通して出会うことができます。例年、降雪期前までは来園者数も比較的落ち着いているため、この時期は動物たちの冬ならではの姿や生態などをゆっくり、じっくりと観察していただくのにとても適していると思います。気温が低いときでも、園内には暖をとれる休憩所もあります。お出かけの際は、行き先候補の一つに、動物園を加えていただけたら幸いです。
 

10月14日撮影（上）と11月4日撮影（下）のエゾユキウサギ

令和6年11月5日

旭山動物園　沼田

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