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1歳になった「ゆめ」は
元気いっぱいです
雪明かりの動物園も大盛況の内に終了しました。今年は夜間も海外の方の姿を見かける頻度が高くなり、国際色豊かになってきました。地元ファーストではありたいと思いながらも冬の夜に開園している動物園はそうはないと思いますので寒さと雪の素晴らしさ、大切さを感じてもらえたならうれしいですね。 旭山動物園はコロナ禍でも毎年雪明かりの動物園を開催してきましたが、昨年まではやる方も訪れる方もどこかおっかなびっくりの一面がありました。今年は来園者の表情もとても明るく、キーパーズトークなどのイベントにも多くの方が集まりなんと言いますか生命力があふれてきた感じがとても強く印象に残りました。 2月は動物の引っ越しが続きました。アムールトラ、エゾシカ、キングペンギン南は長崎北は帯広・・。旭山の飼育環境でたくましく育った個体たちです。きっと新たな地でも生き生きとした魅力を発揮してくれることでしょう。 そういえば旭山で生まれ育ち旅立って親となった動物たちもたくさんいます。もう亡くなりましたがシンリンオオカミのケンとマースの孫、現在も元気なアムールトラのキリルとザリアの孫に当たる個体が北海道の動物園で生活をしています。命のバトンをつなぐことは命を預かる動物園として大切な使命であり役割でもあります。 日ごとに日差しが強くなり雪の照り返しがまぶしく暖かく感じます。ライオンの子たちも見違えるほど大きくなりました。ホッキョクグマのゆめはこれまた元気いっぱいで一人遊びに夢中になります。親のピリカは要所ではゆめを気にかけているのですが基本は放任型の子育てです。 思いっきり深呼吸ができる春になっているでしょうか?春からの夏期開園のことも気になる時期になってきました。
令和5年3月11日
旭山動物園 園長 坂東 元
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