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さて49年目の夏期開園が始まりました。昨年に次いでの早い雪解け、桜の開花予想とこのままだと旭山の花見とゴールデンウィークが重なり、今から渋滞が心配だったりします。 今は閉園中で、一年で最も忙しい時期まっただ中です。
閉園と同時に一斉に冬期開園中応急処置で耐えしのいだ施設の修繕や、夏期開園に向けての小規模改修などでたくさんの業者さんが所狭しと入ってきます。
我々も旭山公園の倒木をもらいに行ったりして、動物たちの飼育環境をより豊かにしてあげようと奔走しています。もちろん来園者へのメッセージである手書き看板も一新していきます。 夏期開園に向け園内の無料Wi-Fiエリアの充実も計っていきます。と同時に外国の来園者に向けた多言語対応のコンテンツも配信を開始できればと考えています。 閉園中にはさまざまな団体のボランティア活動もあります。
動物舎などの塗装ボランティア、清掃ボランティア等々、本当にたくさんの方々に支えられていることを実感する時期でもあります。
今年は台北動物園のスタッフ、ボランティアの方8名もわざわざ活動に参加するために来日される予定です。支えられていることへの感謝と同時に、期待にも応え続けなければいけないのだと感じています。
それにしても2月の大雨みたいに4月の大雪みたいなことが起きなければいいなと祈りつつ毎日が過ぎていきます。 春と言えばやはり繁殖ですかね。季節の変化のある地域に暮らす動物たちは、春から初夏に向けては子育てに最も都合のいい季節になります。
厳冬期に産卵し孵化をむかえる種、ペアリングの時期を迎える種、秋から冬期に交尾をし、出産をむかえる種など、僕たちの期待も膨らみます。
もしかしたら夏期開園に合わせて初お披露目なんて動物もいるかもしれません。
書きたいのに書けないじれったさ!歯切れが悪い物言いなのはこの手紙が近未来予想手紙の一面があるからで、慎重にならざるを得ないのであります…申し訳ありません。
原稿の締め切りにも追われるし…あっこれは別の話ですね。 今年もこぶしと桜が同時に咲くような予感がします。一斉に春全開です。
49年目のシーズンが穏やかで笑顔のあふれる日々になればと祈りつつ、汗、泥にまみれ頑張っています。
皆さんの来園を待っています!
(この原稿は、平成28年4月閉園中に書かれたものです。なお、4月8日にアムールトラの子2頭、4月19日にユキヒョウの子1頭が生まれています!)
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