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最近レッサーパンダの見るに耐えないニュースが氾濫しています。 どこのレッサーが何秒立った! レッサー様々入園者が増えた! 名前を登録商標! 昔のエリマキトカゲのブームを思い出してしまいました。 いや、エリマキトカゲの方がまだましだったかもしれません。 あれは良くも悪くも野生下でも見られる特徴的な行動だったから。 野生のレッサーパンダが普遍的に何十秒も直立する、 あるいは立って歩く習性があって、 これまで飼育下では その行動を引き出してあげられていなかったのであれば「凄い!」ことです。 しかし、よく考えてみて下さい。 そうではないですよね。 あの取り上げかたは「芸」です。 「見せ物」です。 というかレッサーパンダは解剖学的にも2本足で立つことは当たり前にできます。 むしろ立つことができない個体がいるとしたらその方が問題です。 「芸」以下ですね。 レッサーパンダは外を覗きたい、エサをもらえるかもと立ち上がっているだけで、 その行為だけを抜き取って「凄いこと」として取り上げています。 「ここのレッサーパンダ立たないんだって。 つまんない」これがレッサーパンダブームが招いたレッサーパンダの見方です。 このような言い方は失礼かもしれませんが、一般の方やマスコミの方は素人です。 私たちプロの側が、素人に短絡的に「受けること」を続けていていいのでしょうか? 来年の今日、どれくらいの人がこのブームを覚えているでしょうか? レッサーパンダを「見せ物」にしないで下さい。 関係者の方お願いします。
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