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オオカミの森もオープンして数週間が経ち オオカミたちも落ち着いてきました。 夕方には小山の岩の上で遠吠えも、やり始めました。 うちの施設はオープンすると、 たくさんの人がさまざまな期待を持って見に来て下さるのですが、 サッと通過しながら(そうせざるを得ない時も…) その時に見られたか見られないかだけで 評価をされている方が多いのが残念です。 「どこにもいないじゃない!もっと数を増やせばいいのに」 A:オオカミ同士のコミュニケーションをより豊かにし オオカミらしい群れ(パックと言います)にするために 見通しのきかない空間を目指しました。 オオカミは出会ったら挨拶をし、 見えないと鳴き声で会話をします。 「寝てばっかりでやる気ないじゃん!」 A:暑い日、日差しの強い日は 無駄に体力を消耗しないために寝て過ごします。 気持ちよさそうに木陰で昼寝です。 四六時中動き回る動物はいません。 「イヌみたい!」 A:本当にイヌを知っているのですか? それより当たり前ですがイヌがオオカミに似ているのです。 「エゾシカがかわいそう!一生怯えて生きるんだよ」 A:動物園で生まれ育ったエゾシカ・オオカミですから、 直接相手を食べる食べられる相手とは見ていません。 本能的なところでの緊張感は生まれますが、 むしろそれは飼育下という 絶対的な安全を保証された環境の中では プラス方向の刺激だと考えています。 檻越しで相手が隔てられていることは、すぐに学習します。 何より食べるもの食べられるものがお互いを排除することなく 共生できる素晴らしさを彼らは持っています。 せめて市民の方には表面的な見方をしないで見て欲しいと思います。 彼らは素晴らしい動物です。 もしイヌを飼っていたらイヌのしぐさが「こんなこと伝えたかったんだ」と 気づくことがあるかも知れません。 もちろん、しっかりとオオカミを感じてくれる方もたくさんいます。 夏休みはやっぱり混んでいることが多いかも知れません。 市民だからこそできる夕方3時半以降、 夕涼みがてら動物たちに会いに来てみて下さい。 オオカミの森では手書きの看板、 あべ弘士さん壁画もしっかりと読んでみて下さい。 8月は夜の動物園、 さらに身近な自然を考えたり体感したりする行事もあります。 自然と共に生きる未来を選択する旭川市でありたいと願っています。
オオカミの前歯(ゲンちゃん画伯)
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