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今は7月の中旬ですが きっとあっという間に夜の動物園を迎えることでしょう。 先日天売島に泳ぎに…ではなくて、野良猫の状況や、 海鳥やアザラシに会いに行ってきました。 もう10年近く毎年訪れているのですが、 毎年新鮮で、つくづく奇跡のような島だなと思います。 100万羽近いと言われる海鳥たちの営みが これからもずっと続いて欲しいと願わずにはいれませんでした。 元気をもらいました。 旭山動物園にいる天売野良ネコも少しずつヒトに心を開いてきています。 ヒトと野生動物そしてその間で翻弄される家畜種のネコ、働くネコ、愛玩のネコ… いろいろと考えさせられます。 さて、6月26日に生まれた レッサーパンダのユーユーの子は順調に成長しています。 ユーユーは初めての子でしたがしっかりと母親をしています。 ユーユーは2011年中国生まれ、 父親のチャーミンは2011年鯖江市動物園生まれで、 ユーユーとペアを組むために2014年2月に来園しました。 昨年は、相性は悪くはないのですが、 グルーミングし合うなどのスキンシップが図れる距離に 近づくことがなかなかできずに交尾には至りませんでした。 もっともレッサーパンダの交尾期は2~4月くらいなので、 昨年は初同居がいきなり交尾期だったので そりゃ無理だよな思っていました。 同居できただけでも大成功だったのです。 その後も同居は順調だったのですが、 チャーミンがじゃれ合おうと近づこうとするのですが、 ユーユーは何かが気に入らないらしく、 吊り橋の左右でにらみ合っていたり、 すれ違う時もそそくさとチャーミンから離れたりという状態が続いていました。 そして今年の交尾期を迎えました。 残念ながらお互いの距離は縮まらずに、 じゃれ合う姿や、ましてや交尾の確認もできませんでした。 うーんまだ若いし来年に期待かなと思いつつ交尾期は終わりました。 いつもと変わらず6月26日朝寝室の扉を開けると放飼場に出て行ったのですが、 夕方放飼場で出産していたのです。 胎盤の処理もしていたのですが子は死亡していました。 もしかしてもう一頭産む可能性もあるので急遽寝室に入れ落ち着かせました。 次の日産室の中に赤ちゃんが一頭、赤ちゃんに寄り添うユーユーがいました。 レッサーパンダの交尾の確認は発情期の行動などから、し易いと思っていました。 過去の出産例では必ず確認できていました。 チャーミンとユーユーはいつ交尾をしていたんだろう? 今までにはないペアーの形なんだろうか? 来年は観察カメラの設置も検討した方がいいのか? とにかく今は、子が無事に成長するように見守っています。
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