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6月12日、ローランドゴリラの「マリ」が死亡しました。 来園当時、ゴリラもペアで飼育すれば繁殖も可能であるという考え方があり、どの動物園でも基本的に2頭での飼育を行っていました。 しかし、いくつかの園では繁殖に成功したものの、多くの園ではその予兆すら見られませんでした。 一方、欧米の動物園では1970年代から群れ飼育が取られるようになり、繁殖成績も良好でしたた。 そこで、1992年遅ればせながら日本でも群れ飼育での繁殖計画が立案され、その中でこの年2月、オスが死亡し、1頭となった旭山動物園の「マリ」を札幌市円山動物園に移動し、さらに釧路市動物園のゴリラ「ムサシ」も移動し、1つの群れとすることで何とか繁殖させようと、共同繁殖計画が進められていました。そして、その代わりにオランウータンを札幌市円山動物園から移動することが決められました。 その後、移動の手続きなど関連の書類を整え、6月20日に繁殖計画を記者発表する段階になったそのとき、マリが急死してしまったのです。 結局、この繁殖計画は幻に終わってしまったのですが、この一連の流れの中から釧路市動物園のオランウータン「釧太郎」が来園することになったのです。 その後、日本動物園水族館協会の種保存委員会の決定に基づき、東京都恩賜上野動物園に全国の動物園のゴリラが集められ、現在の繁殖計画がスタートしたのです。
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