平成14年(2002年)
この年は
FIFAワールドカップ日韓共同開催。
雪印牛肉偽装事件。
平成14年のポスター
動物園のできごと
- ほっきょくぐま館オープン(9月21日)。
- ホッキョクギツネ来園。
- 氷彫刻コンクール初開催。
- 35周年ポスター展。
- 外来動物展初開催。
- 旭山動物園イメージソング作詞募集。
- 広島安佐動物公園よりオスのオランウータン「ジャック」来園。
- ペンギンの散歩本格実施。
旭川市・道内のできごと
- 障害者福祉センター「おぴった」オープン。
- 市民参加推進条例制定。
- 新橋完成(4車線全面開通)。
動物園パスポート
入園者
67万0431人
飼育動物数
151種 753点(1月1日現在)
この年の主なテレビ番組
噂の東京マガジン
この年の新施設
ほっきょくぐま館(2002年9月21日開館)
延床面積 1,187平方メートル
放飼場428平方メートル
総工費 714,241,500円
衝撃、ほっきょくぐま館オープン 過去最高の入園者数60万人突破
この年に開館した「ほっきょくぐま館」はまさに衝撃でした。
最初は誰もが「ホッキョクグマが泳ぐんだって」という感じでした。しかし、あの泳ぎを、あの水中での毛の揺らぎを、あの迫力を感じた時、「ホッキョクグマは泳ぐクマだ。」という事実に圧倒された人も多かったことでしょう。まさに聞くと見るとは大違いだったのです。
このころ、旭山動物園は北海道内では既に知られた施設で、開館の時には道内報道各社が取材に訪れました。また、開館直前に放映された「噂の東京マガジン」は旭山動物園の魅力をたっぷりと全国に伝え、このTV番組で旭山動物園を知った人も多かったのではないでしょうか。
その結果、土日毎の雨の影響で前年を下回っていた入園者数は一気に上昇し、ほっきょくぐま館オープン以降は80パーセント増を記録。終わってみれば前年を10万人近くも上回る67万人の入園者数となりました。この来園者数は、リ・スタート時に「いつかこの入園者に戻ろう」と目標にしてきた50万人を大きく超え、ジェットコースターを導入した昭和58年の入園者をも超える、過去最高の入園記録となりました。
この冬、今では冬の名物となった「キングペンギンの園内散歩」が本格的に始まりました。
このころは、ぺんぎん館から正門に向けて歩き、花壇を一周して帰るルートだったのですが、来園者には大人気で、正面入口にはいつも大きな人だかりができていました。
このペンギンの散歩の初日は大雪で、4人の来園者が見守る中、なぜかヒナまでがつられて一緒にでて来てしまった散歩でした。結局、ヒナは途中で進めなくなり、飼育員に抱きかかえられて帰ったのですが、それ以来、このヒナは一度も散歩に出てきませんでした。