平成9年(1997年)
この年は
ナホトカ号重油流出事故。
消費税5パーセントに増税。
臓器移植法施行。
平成9年のポスター
(補足)この年のポスターについて
この年のポスターの撮影は今までで一、二を争うほど撮影が難しかったそうです。
この写真は別に合成写真ではなく、ひな壇に白い紙を敷き、鳥たちを座らせたものなのですが、鳥は基本的にじっとしていないもの。動き回る上に、そこでフンをしたり大変だったそうです。
そして何とか写真を撮影し現像してみると、鳥があっち向いていたり、こっち向いていたり、この写真は百枚以上撮影した中の1枚なのです。
動物園のできごと
- ライオンの「ララ」「ベル」相次いで死亡。
- こども牧場、ととりの村オープン
- トラ「濃姫」点滴・治療するが死亡
- ウサギ、ハリネズミ入園
- 開園30周年記念事業(7月1日)
記念講演会「動物園の楽しみ方」開催
シルバーシャトルバス運行開始
各動物園よりアムールトラ他の寄贈
思い出のポスター展
本「きたの動物園」発行 - 秋の文化祭
- 旭山動物園くらぶ発足
- 動物園パスポート発行
旭川市・道内のできごと
- 旭川空港新滑走路2,500メートル供用開始
- 北海道拓殖銀行破綻
入園者
30万6255人
飼育動物数
160種 744点(1月1日現在)
新しい遊具
観覧車(3代目)
ジェットボート(2代目)の更新
動物園パスポート
この年の新動物舎
こども牧場(1997年4月27日開館)
延床面積 191.93平方メートル
ふれあい広場 320平方メートル
総工費 99,178,700円
ととりの村(1997年9月7日開館)
高さ 14メートル
区画面積 2,889.90平方メートル
総工費 86,403,900円
開園30周年 こども牧場・ととりの村オープン
この年は、年初にライオン、トラなど老齢の大型肉食動物が相次いで亡くなりました。
4月には16年ぶりの新施設「こども牧場」、9月には大型フライングゲージ「ととりの村」が完成し、多くの市民がオープンを祝いました。
また、開園30周年記念講演会では、東京から動物園ウォッチャーの戸田杏子さんと動物写真家さとうあきらさんをお迎えし、「動物園の楽しみ方」というテーマでお話し頂きました。戸田さんは世界の動物園を見ていて旭山動物園の良いところをたくさん褒めてくださいました。さとうさんは写真を通して動物の魅力を引き出すテクニックをご披露していただきました。旭山動物園が新しいスタートを切るにはとても力になる講演会でした。
動物園パスポートもこの年から販売を開始し、その後の入園者増に大きく寄与しました。
その他、市民による旭山動物園を応援する会「旭山動物園くらぶ」の発足しました。