旭川市文化賞 平成26年度 各賞の受賞者紹介
平成26年度 旭川市文化賞 各賞の受賞者
旭川市文化賞は、芸術・科学・教育の分野で、旭川市の文化の発展に特に貢献したと認められる個人や団体に授与しています。今年度は旭川市文化功労賞に芸術(民謡・三絃)の菅野孝山さん、旭川市文化奨励賞に教育(放送)のKBS旭工放送局さんの受賞が決まりました。
旭川市文化功労賞
菅野孝山(かんのこうざん) さん
芸術(民謡・三絃)
21歳の時に日本民謡の道を歩み始め、三味線の奥深さに触れるにつれ、三味線一本に人生をかけることを決意し、昭和52年には日本民謡三絃菅野孝山流を創設し、家元として多くの弟子を指導し、次代を担う演奏家を多数育てている。
昭和57年には、将来民謡に親しむ人たちが減少することを危惧し、民謡を次の世代に継承していく取組として、小・中学校などにおいて、民謡や三味線の理解と普及活動を開始した。
その一方で優れた指導力を発揮し、全国レベルの大会において、優勝者・上位入賞者を数多く輩出し、旭川の民謡の質の高さを全国に知らしめている。
同氏の子供・孫も三味線の演奏家であり、近年は親子3代での演奏活動を行い、注目を集めているところである。
また、旭川の民謡として同氏が作詞した「石狩川流れ節」の全国大会が毎年旭川市で行われているほか、旭川文化芸術協議会の会長として、様々なジャンルの文化芸術団体による合同発表会を開催するなど、市民が伝統芸能に親しむ機会を継続して提供している。
日本民謡三絃菅野孝山流家元として後進の育成に当たるとともに、永年にわたり民謡を愛好する市民の拡大に努め、本市の伝統芸能の振興と発展に尽くした功績は極めて大きい。
旭川市文化奨励賞
KBS旭工放送局(ケービーエスきょっこうほうそうきょく) さん
教育(放送)
北海道旭川工業高等学校放送局は、昭和16年に北海道庁立旭川工業学校が設立した頃から生徒会の外局として活動していたと考えられ、一時期活動が停滞していたものの、平成16年から現顧問である前田秀明教諭の指導のもとで活動を再開し、平成20年度にはKBS旭工放送局という呼称を新たに掲げ、精力的な活動を続けている。
近年は地域からの依頼により、高校生による情報発信番組の放送や、各種催しでの作品制作の協力など、地域と連携した活動を積極的に行う一方で、優れた映像や放送技術の向上に努め、全道・全国レベルの賞を数多く受賞するなど、その活動が注目を浴びている。
特に平成25年に発表された放送局制作の作品である「涙雨~悲劇の地で眠る兵士達~」は、北海道映像コンテストにて最優秀賞、全映協グランプリにて優秀賞、さらに総務省・北海道総合通信局の推薦を受け地域発デジタルコンテンツ総務大臣奨励賞を受賞するなど、全国的にも高い評価を受けている。
高校の教育活動の一環として、作品の制作等を通じ、地域と連携した活動は、本市の教育向上に貢献するものであり、当団体の今後一層の活躍が期待される。
歴代の受賞者
- 平成26年度の受賞者