旭川市文化賞 平成20年度 各賞の受賞者紹介
平成20年度 旭川市文化賞 各賞の受賞者
旭川市文化賞は、学術・芸術・教育の分野で、旭川市の文化の発展に特に貢献したと認められる個人や団体に授与しています。今年度は旭川市文化賞に芸術(音楽)の中根幸雄さん、旭川市文化功労賞に芸術(短歌)の中山円融さん、旭川市文化功労賞に芸術(音楽)の旭川合唱連盟の受賞が決まりました。
11月3日に大雪クリスタルホール国際会議場にて、贈呈式が執り行われました。
旭川市文化賞
中根幸雄(なかねゆきお) さん
芸術(音楽)
氏は、「音楽のまち」旭川にふさわしい管弦楽団をつくろうと、中心となって音楽仲間を集め、昭和52年に旭川室内合奏団を結成し、昭和57年には61名までメンバーを増やし、本市初の市民オーケストラである旭川フィルハーモニー管弦楽団の誕生に大きく貢献した。
同管弦楽団は年々活動を拡大し、定期演奏会や著名なソリストを招聘した演奏会、市内外の小学校への出張演奏、市民オペラ公演への参加など幅広い演奏活動を行い、レベルの高い演奏で聴衆を魅了して生のオーケストラを楽しむ機械を提供してきた。
氏は、多忙な医師業にありながらも常に同管弦楽団の活動を支え、平成2年以降は団長として指導力を発揮して団員をまとめ、市民に親しまれる市民オーケストラとして、精力的な演奏活動を展開し、本市の管弦楽の発展に大きな役割を果たしてきた。
また、自らの所有するビルの一室を、旭川フィルハーモニー管弦楽団及び他の音楽団体に練習場所として提供するなど、物心両面にわたり市民の音楽活動を支えてきた。
永年にわたり旭川フィルハーモニー管弦楽団の発展のために献身的に尽力し、本市の音楽の振興と発展に尽くした功績はきわめて大きい。
旭川市文化功労賞
中山円融(なかやまえんゆう) さん
芸術(短歌)
昭和10年、富山県から来道し寺僧として修行するなかで短歌に出会い、「多摩」「あさひね」「コスモス」等の短歌誌で活躍してきた。作者の穏やかで誠実な人間性と人生観があらわれた作品は高い評価を受けている。
昭和31年、小林孝虎氏が主宰する「北方短歌」に入会し、作歌活動に励みながら編集、発行など会の運営を支えた。「北方短歌」終刊後は「ときわ短歌」の創刊に参画し、選者、編集者として後進の指導育成に努め、歌壇の発展に大きく貢献した。
また、心身障害児(者)学級や老人ホームで短歌の指導にあたり、障がい者や高齢者に歌を詠む楽しさと生きがいを与え、生涯学習と社会福祉の向上に尽力してきた。
70年以上の長きにわたり弛まず歌を詠み続け、本市の文学の発展及び向上に果たした功績はきわめて大きい。
旭川市文化奨励賞
旭川合唱連盟(あさひかわがっしょうれんめい)
芸術(音楽)
昭和25年、全日本合唱連盟北海道支部旭川合唱連盟として結成されて以来、長年にわたり本市の合唱音楽の普及に大きく貢献してきた。
結成当初は加盟団体8団体であったが、現在は本市のみならず道北地方全域の41団体1、000名以上が参加する連盟として活発な活動を行っている。
昭和30年に始まり今年54回目を迎えた旭川合唱祭をはじめ、青空コンサートや市民の手作りによる「第九」演奏会など様々な音楽イベントを開催し、多くの市民に合唱の素晴らしさを伝えるとともに、海外への合唱使節団の結成など音楽を通じた国内外の交流に積極的に取り組んできた。
また、団体の育成にも力を注ぎ、加盟団体が数々の全国・全道コンクールで上位に入賞するなど実績をあげ、「音楽のまち」旭川と呼ばれる礎をつくり上げた。
57年間の長きにわたり合唱を通じて市民の心に元気と希望を与え続け、本市の音楽の振興と発展に寄与した功績はきわめて大きい。
各賞の受賞者紹介
- 平成18年度の受賞者
- 平成19年度の受賞者
- 平成20年度の受賞者
- 平成21年度の受賞者
- 平成22年度の受賞者
- 平成23年度の受賞者
- 平成24年度の受賞者
- 平成25年度の受賞者
- 平成26年度の受賞者
- 平成27年度の受賞者
- 平成28年度の受賞者
- 平成29年度の受賞者
- 平成30年度の受賞者