旭川市文化賞 平成22年度 各賞の受賞者紹介
平成22年度 旭川市文化賞 各賞の受賞者
旭川市文化賞は、学術・芸術・教育の分野で、旭川市の文化の発展に特に貢献したと認められる個人や団体に授与しています。今年度は旭川市文化功労賞に芸術(文芸)の佐藤比左良さん、同じく旭川市文化功労賞に教育(郷土史研究)の松田光春さん、の受賞が決まりました。
11月3日に大雪クリスタルホール国際会議場にて、贈呈式が執り行われました。
旭川市文化功労賞
佐藤比左良(さとうひさら) さん
芸術(文芸)
昭和23年から勤務していた旭川郵便局時代、戦前に今野大力が同局に勤務しながら創作活動を行っていたことを発端としてプロレタリア文学運動の研究を始め、今野大力の発掘顕彰に努めてきた。
自らも詩人として全電通詩人集団・詩人会議に所属。昭和45年から昭和50年まで職場詩誌『うたり』を主宰し、旭川における職場詩誌のリーダー的存在として活躍され、昭和46年には、第4回小熊秀雄賞準賞を詩集『灯台』で受賞している。
昭和60年の常磐公園の今野大力詩碑建立時には中枢メンバーとして活動。これらの活動がきっかけとなり、今野大力の遺族が保管していた遺品、詩原稿、ノートが旭川市中央図書館に寄贈された。氏の大変な努力により解読・編集し、平成13年に旭川市中央図書館から刊行された『今野大力遺稿ノート』は、今野大力研究における貴重な資料として高く評価されている。また、現在も今野大力の資料の発掘・蒐集・整理に努力され、文学講座の講師として、今野大力の顕彰に努めている。
永年にわたり、本市の文学の発展と振興に尽くした功績は非常に大きい。
旭川市文化功労賞
松田光春(まつだみつはる) さん
教育(郷土史研究)
東鷹栖の郵便局に40年間ほど勤めた後、生まれ育った東鷹栖の郷土史に強い関心があったことから、東鷹栖地域の歴史を中心に、開拓の歴史の中で起こった歴史的事実を新聞記事や文献など様々な資料から集め、地域の古老から当時の状況について丹念に聞き取りを行い、東鷹栖の郷土史研究の草分け的な存在として調査・研究を続けてきた。
東鷹栖村報の復刻や現在の東鷹栖に存在した松平農場、上川地方を襲った災害などをテーマに年1冊のペースで発行された冊子は、今日までに13冊を数えている。
東鷹栖の埋もれた歴史を掘り起こし、貴重な資料としてまとめ上げる活動とともに、地域の子供たちに公民館において東鷹栖の歴史にまつわる講座を開催するなど、本市の現在の発展は、先人たちの努力や苦労を礎として築かれたものであることを、忘れずに後世に残そうとする活動に力を注いでいる。
たゆまずひたむきに活動を続け、本市の郷土史研究と学術文化の向上発展に尽くした業績はきわめて大きい。
歴代の受賞者
- 平成18年度の受賞者
- 平成19年度の受賞者
- 平成20年度の受賞者
- 平成21年度の受賞者
- 平成22年度の受賞者
- 平成23年度の受賞者
- 平成24年度の受賞者
- 平成25年度の受賞者
- 平成26年度の受賞者
- 平成27年度の受賞者
- 平成28年度の受賞者
- 平成29年度の受賞者
- 平成30年度の受賞者