旭川市文化賞 平成21年度 各賞の受賞者紹介
平成21年度 旭川市文化賞 各賞の受賞者
旭川市文化賞は、学術・芸術・教育の分野で、旭川市の文化の発展に特に貢献したと認められる個人や団体に授与しています。今年度は旭川市文化賞に芸術(絵画)の入井峰生さん、旭川市文化功労賞に教育(社会教育)の北川武子さん、旭川市文化功労賞に芸術(文化活動)の旭川文化団体協議会の受賞が決まりました。
11月3日に大雪クリスタルホール国際会議場にて、贈呈式が執り行われました。
旭川市文化賞
入井峰生(いりいほうせい) さん
芸術(絵画)
教師として、子どもたちに美術を愛する心を教えるかたわら、画家として早くから優れた油彩作品を数多く発表してきた。
一貫して赤を基調にした独自の世界は具象・抽象を問わず、厚塗りの技法と清楚な画面からエネルギーに溢れた知的な魂の鼓動が感じられる作品は、高い評価を受けている。
道展旭川美術会の会長を務めるなど、美術団体や組織の中枢として手腕を発揮し、「道展旭川移動展」などを企画・運営して、質の高い美術作品を市民に提供するとともに、美術作家の育成に尽力してきた。一昨年以来は姉妹都市・水原市の美術団体と連携して国際交流展を実現させ、美術を通した国際親善にも大きく貢献した。
また、障害児教育にも熱心に取り組み、市立病院院内学級の開設準備に力を注ぎ、本市における病弱・身体虚弱児の教育の基礎を築いた。永年にわたり道北の美術界の中核的な存在として活躍し、美術を愛好する市民の拡大・育成に努め、本市の美術の振興と発展に尽くした功績は非常に大きい。
旭川市文化功労賞
北川武子(きたがわたけこ) さん
教育(社会教育)
昭和47年、母親として子どもの本と子どもの読書の必要性を強く感じ、地域の母親達に呼びかけて神楽親子読書会を設立。以来、本市の読み聞かせ活動の草分け的存在として活躍するとともに、子どもの読書環境を良くするため市民活動を続けてきた。
昭和50年、市内の子どもの本に関係する団体と「旭川図書館をよくする会」(後に、「図書館づくりをすすめる会」に改称)を組織し、代表として中心となって勉強会、署名・陳情活動を展開するなど、約20年にわたり中央図書館及び地区図書館等の整備に向けて市民活動を継続した。
中央図書館の開館後は、旭川市図書館協議会委員に就任し、児童文学や図書館に関する豊富な知識をもとに市民の立場で協力し、図書館網の充実・整備に貢献してきた。
現在は、旭川市図書館子ども読書活動推進ボランティアネットワークの代表であり、子どもたちに本のおもしろさを伝える『渡し手』としてのボランティア養成講座の講師を務めるなど、後進の育成に力を注いでいる。
永年にわたり、本市の読書を取りまく環境の向上と図書館の発展と充実に尽くした業績はきわめて大きい。
旭川市文化功労賞
旭川文化団体協議会(あさひかわぶんかだんたいきょうぎかい)
芸術(文化活動)
昭和20年、前身となる旭川芸術文化連盟が発足、昭和25年に旭川文化団体連絡協議会として設立され、後に「旭川文化団体協議会」と改称された。現在は、幅広いジャンルの50団体、約7,000名が加盟している。
発足以来、民謡舞踊や詩吟、バレエなどを舞台で披露する「市民芸能まつり」や書道や華道などの作品を展示する「春の芸術祭典」の開催、総合文芸誌「旭川市民文芸」の発行など様々な事業を継続して行い、ジャンルを超えた団体同士の交流を深め、文化活動を発表する場を提供するとともに、多くの市民に舞台や作品展示などの鑑賞の機会を提供して、本市の芸術文化の発展に貢献してきた。
また、旭川ゆかりの詩人・小熊秀雄を顕彰して、常磐公園に小熊秀雄詩碑を建立し、小熊秀雄賞を第40回まで主催するなど、詩芸術の振興にも力を注いできた。特に小熊秀雄賞は、地方発の文学賞の先駆であり、現代詩人を対象とした名誉ある賞として、全国でも高く評価されている。
59年の永きにわたり、「旭川市民の文化、芸術、文芸活動の発展、振興に寄与する」ことを第一義の目標にたゆみなく活動を続け、本市の文化団体の育成と文化芸術の普及と発展に尽くした功績はきわめて大きい。
歴代の受賞者
- 平成18年度の受賞者
- 平成19年度の受賞者
- 平成20年度の受賞者
- 平成21年度の受賞者
- 平成22年度の受賞者
- 平成23年度の受賞者
- 平成24年度の受賞者
- 平成25年度の受賞者
- 平成26年度の受賞者
- 平成27年度の受賞者
- 平成28年度の受賞者
- 平成29年度の受賞者
- 平成30年度の受賞者