緑のブランドづくり
緑による旭川の街のブランドづくり
旭川市街地展望
旭川市は、北海道北部の拠点都市として文化施設や商業施設などが集まり、農業や食品加工、機械金属や木工業などの様々な産業があり、さらに北海道の中心部に位置し、流通の要衝でもあります。また、雄大な大雪の山並みを望み、石狩川をはじめとする様々な川が流れ、田園や丘陵に囲まれた、四季の変化が美しい自然豊かな街です。
旭川市は、これらの資源を活かし、豊かな自然と都市が調和するみどりあふれるまちづくりを目指しています。
旭川市では、旭川らしいみどりや自然を楽しむ生活文化が定着し、その魅力によって「市民が住み続けたい」「観光客が訪れてみたい」「市外の人が移住してみたい」まちになることを目指して、情報発信を行い、旭川の街のイメージアップにつなげていきます。
旭川市のみどりの特徴
旭川市のみどりづくりの方向
本市の中心部には常磐公園や神楽岡公園など、みどり豊かな公共空間があるほか、石狩川や牛朱別川、忠別川、美瑛川などの河川空間に囲まれています。中心部周辺の市街地には大小さまざまな公園が点在しており、それらが幹線道路や河川により有機的に結びつき、みどりのネットワークを形成しています。
また、市街地外縁部からは田園風景が広がり、大雪山をはじめとする山地丘陵地を望む景観に繋がっていきます。
市街地、田園地帯、丘陵地帯へと広がる、本市のみどりの繋がりを保全し磨き上げて活用することで、本市のみどりの魅力を高め、さらには活力を生み出していく取組が必要です。(詳しくは第2次緑の基本計画へ)
みどりの骨格
空から見た旭川のみどり
旭川市のみどりを大きく捉えると、市街地の公園や街路樹、社寺林などの「街のみどり」、市街地周辺の「田園のみどり」、さらに市街地や田園を取り囲む丘陵、大雪山系に連なる山地の「山地・丘陵のみどり」、そして山や丘に繋がり市街地を流れていく河川による「河川のみどり」に分けることができます。こうした骨格的なみどりは、旭川独自の風景の基本構造となっています。
グリーンベルト構想・緑の回廊
山地・丘陵と田園のみどりを河川が繋ぐ
グリーンベルト構想は、街の中を流れる主要河川の「河川のみどり」や郊外の農地や森林など「田園のみどり」「山地・丘陵のみどり」をつなぎ、回廊(周回できる廊下)のように、連続したみどりの骨格をつくっていこうとするものです。
豊かな自然環境の回復、市街地外縁の環境劣化の防止、生物多様性の確保、山並みや田園風景の保全、防災ネットワークの形成などに意義があります。
都心のみどりのネットワーク
街のみどりと河川のみどりを繋ぐ
旭川は4つもの大きな河川が市街中心部で合流している世界でも珍しい街です。また、大きく育った連続する街路樹は美しい都市景観を形成します。河川や街路樹によって、市街地の点在する公園や緑地を繋ぎ、自然と都市の調和を図り、美しい都市景観を形成するとともに、環境保全や防災、余暇活動の場としての機能を強化します。
市民の憩いの緑
多くの市民に愛されている代表的なスポットをご紹介します。
街の中にある公園
- 常磐公園 市民に愛されている市街地のオアシス。市内で最も歴史のある公園で、図書館や美術館などの文化施設があり、お祭りなども行われます。
- 神楽岡公園 エリアによって多彩な表情のある自然と都市を結ぶ拠点 。緑のセンターがあるほか、森林浴やキャンプなども楽しめます。
- あさひかわ北彩都ガーデン JR旭川駅に直結する街中のガーデン。季節によって多彩な花々や景色が楽しめます。
など
常磐公園
神楽岡公園
あさひかわ北彩都ガーデン
丘陵地にある公園
- 嵐山公園 多種多様な野生の植物が見られる北邦野草園を有し、展望台からは市街地や大雪連峰が一望できます
- 旭山公園 自然に包まれた丘陵地に広がる公園は四季折々の自然とともに、旭川の桜の名所としても親しまれています
- 突哨山 気軽に散策を楽しめる北海道の里山で、早春には日本有数の規模を誇るカタクリの大群落がみられます。
など
嵐山公園
旭山公園
突哨山
河川沿いにある公園
リベライン旭川パーク(旭橋下流右岸広場)
常磐公園など多くの公園が河川沿いに立地されているほか、石狩川水系緑地(河川公園)として整備されたパークゴルフ場や運動広場、リベライン旭川パーク(旭橋上流左岸広場、旭橋下流右岸広場、旭橋下流左岸広場のまとめての呼称)などがあります。
道路におけるみどり
- 様々な街路樹
- 道路花壇の取組み
など
7条緑道
街路樹と道路花壇
緑橋通のナナカマド
買物公園
神楽岡のプラタナス並木
昭和通シンボル花壇
身近にある公園
主に近隣に住んでいる方の使用を想定して、街区公園、近隣公園、地区公園、児童遊園などの公園が設置されています。
みどりに関係するイベント
道北最大の花と緑のイベント 「花フェスタ旭川」が開催されます。
そのほか、緑のセンターやあさひかわ北彩都ガーデンなどでは、花や緑に関する講習会などが随時行われています。
花フェスタ旭川
緑のセンターでの講習会
北彩都ガーデンでのイベント
関連リンク
旭川市の公園の指定管理者のサイトにはさらに詳しい公園の紹介があります。
- 公益財団法人旭川市公園緑地協会(新しいウインドウが開きます)(主に、常磐公園、神楽岡公園など比較的大きな公園の管理運営)
- 株式会社旭川市公園管理センター(新しいウインドウが開きます)(主に、街区公園、地区公園など身近な公園の管理運営)
- 株式会社グリーンテックス(新しいウインドウが開きます)(主に、パークゴルフ場の管理運営)
- NPO法人もりねっと北海道(新しいウインドウが開きます)(突哨山の管理運営)
市民協働での緑のまちづくり
みどりや自然とのふれあいは安らぎや潤いを与え、多くの人にとってその存在は重要なものです。また、みどりには、環境の改善や防災に役立つ機能、レクリエーションの場としての機能、美しい都市景観を生み出すなどの機能があります。旭川市は郊外にみどりは多いですが、中心市街地のみどりが弱く、都心部の景観を形づくるみどりや身近な自然との関わりが少ないことが懸念されています。
都市緑化は、子どもから大人まで一緒に関わることができるまちづくりの一つです。
緑のまちづくりの取り組みの紹介
多くの人の活動によって緑のまちづくりは進められていますが、その一部、旭川市が関わっている取り組みをご紹介します。
- 町内会等による道路花壇づくり
地域の人たちによる道路花壇づくりが各地で進められています - 市民ボランティアの活動
あさひかわ北彩都ガーデンサポーター
生態階段花壇ボランティア
常磐公園の緑を考える集い など - 市民団体や地域住民組織による植樹
旭川市を緑にする会 など - 落ち葉腐葉土の取り組み
- 緑化事業について
- 緑の審議会
町内会による道路花壇づくり
市民による公園の調査
市民ボランティアによる公園花壇づくり
旭山公園スキー場跡地での市民植樹会
なお、旭川市では、ふるさと納税や企業からの都市緑化基金への寄附金を活用し、市民協働の視点を重視して、緑化事業の取り組みを進めています。
旭川市の緑に関する計画
旭川市緑の基本計画
緑の基本計画は、緑地の保全や緑化の推進に関して、その将来像、目標、施策などを市町村が定める基本計画です。
第2次旭川市緑の基本計画は、まちづくりの指針として策定された第8次旭川市総合計画を具体化する部門別計画のひとつとして位置づけられるもので、旭川市都市計画マスタープランなど、そのほかの関連計画と連携して緑地の保全及び緑化の推進を総合的、計画的に実施していこうとするものです。
旭川市道路緑化指針
「緑の基本計画」に基づき策定された道路緑化の推進や既存街路樹の再生保全のための基本的な方針です。