落ち葉腐葉土を作ってみよう

情報発信元 公園みどり課

最終更新日 2020年2月18日

ページID 068007

印刷

落ち葉腐葉土をつくってみよう

はじめに

旭川市では、『落ち葉の腐葉土化』を市民協働で実施しています。

旭川での腐葉土作成のノウハウを広く市民の皆様に公開し、リサイクルの推進など循環型社会の形成を目指し、落ち葉の資源化及び緑化推進の啓発を目的に実施しています。

今までの取り組み

・平成19年度 「落ち葉の腐葉土化」モデル事業を開始(神楽岡公園内苗圃に落ち葉搬入・堆積開始)
・平成20年度~平成26年度 町内会での腐葉土作成活動を助成
・平成22年度「市民協力花壇づくり支援事業(花株助成)」の支援団体に腐葉土の提供を開始
旭川市クリーンセンターにて腐葉土の提供を開始(個人)
・平成20年度~平成26年度 腐葉土品質の向上を図るため、旭川市土木部、環境部及び(一財)旭川産業創造プラザと共同試験・研究を実施

・平成27年度~ 冊子「腐葉土ができるまで」を配布

腐葉土とは

腐葉土を加えると
腐葉土を加えると

土壌中のバクテリアやミミズなどの働きで、落ち葉が黒く土のようになったもの。

なお、腐葉土は肥料ではありませんが、腐葉土になると、

1.いやな臭いがなくなる。
2.土がホコホコになって保水力・保肥力が向上する。
3.植物が成長しやすい土をつくることができる。

腐葉土の作り方

1年の流れ

秋 落ち葉が集まったら仕込みスタート

秋(11月上旬ころ) 切り返し

冬 そのまま動かさずに静置

春 最低気温が15度以上で、最高気温が20度以上になるまで置いておきます。

春(6月中旬ころ)切り返し、乾いていたら水を加えます。

夏 切り返し

秋 およそ1年で完成。にぎると団子状になり、いやなにおいがなくなれば、完成です。

一年の流れ
腐葉土の作り方 1年の流れ

腐葉土の作り方

1 落ち葉をいれる場所の準備(秋)
ヤードの準備
ヤードの準備

地面を平らにならして、たて1m×よこ1m×高さ1mくらいのヤード(落ち葉を入れる箱)をつくります。
※床にビニールシートなどを敷かないこと。

2 落ち葉の水分調整(秋)
水分調整
水分調整をします

落ち葉をたくさん集めたら水分調整をしましょう。
軽く握って水がしみ出るくらい水をかけます。

3 仕込み開始(秋)

水分調整した落ち葉を積みあげていきます。せん定した生の葉や軟らかい小枝などを混ぜてもよいでしょう

仕込み
仕込み開始


ここで、発酵促進剤を全体に混ざるように入れると、腐葉土化が促進されます。
※腐葉土化には、隙間(空気層)が必要です。必要以上に踏みつけないこと。おもしは載せないこと。

4 最初の切り返し(秋)
切り返し
仕込みのあと切り返し(落ち葉を混ぜます)

落ち葉を切り返して混ぜます。中の葉が乾いていたら水を加えてください。

仕込みのあと3~5日後ぐらいに中をさわってみてね。あったかくなっています。
※ワンポイント
新しい落ち葉を切り返して混ぜた後、その上から腐葉土になった落ち葉(昨年の残り)をかぶせるとよいです。

5 動かさずに静置(冬)

切り返した後は雨が多いと水分が多くなりやすいのでブルーシートをかぶせましょう。※ダンボールをかぶせてもよい

冬は静置
冬は静置


雪が降りはじめたら、ブルーシートをとって、春までそのまま置いておきましょう。雪の下でも少しずつ発酵します。

6 切り返し(春と夏)
切り返し
中の落ち葉が乾いたら、落ち葉をよく混ぜます

春、最低気温が15度以上で、最高気温が20度以上になったら、切り返しをしましょう。

切り返して、落ち葉をよく混ぜます。中の落ち葉が乾いていたら、水を加えてください。
中の落ち葉が乾いたら、湿らす程度に水を加え、切り返しをくり返します。

※切り返しのあとは、ふみつけないように。
※水かけは湿らす程度に。

7 腐葉土の完成
完成した腐葉土
完成した腐葉土

集めた落ち葉を、秋、春、夏に混ぜて、およそ1年後に完成です。

腐葉土になると、にぎると団子状になり、いやなにおいがなくなります。

腐葉土になるまでの様子

  •  バクテリアなどの生活しやすい環境を整えると、分解しやすい落ち葉から発酵がはじまります。 
  • このときに落ち葉の温度は50度をこえることがあります。 
  • 冬の間は、雪の下ですこしずつ落ち葉が発酵します。

  • 春になると、ミミズなども増えて最後の分解が行われます。 

     腐葉土になるまでの様子

腐葉土を作る上でのポイント

お布団のよう
微生物などが生活しやすい環境をつくるのがポイントです

それはズバリ、微生物やバクテリアなどが生活しやすい環境をつくること。

  • 乾燥しないように水分を調整してください。ただし、水分が多すぎるのはダメ!
  • 空気がないと微生物やバクテリアなどの元気がでないよ。十分にいきわたるようにしてくださいね。
  • 落ち葉の温度をたもつこと。冬は、できあがった腐葉土を積み重ねるといいよ!お布団みたいにね。
  • 温度計で測るのもいいね!

おわりに

旭川市では、平成19年8月からの家庭ごみ有料化に伴い、平成19年度より、公園や道路等の公共の場所や家庭の庭から出される「広葉樹の落ち葉」を収集対象とし、無料戸別収集及び堆肥化の取り組みを開始しました。この腐葉土は、神楽岡公園内にある苗圃(木や花を養正している施設)で作成しております。また、毎年市民の皆様に協力をいただいている「市民協力花壇づくり支援事業(道路花壇における花株助成事業)」に参加頂いている団体に提供し、市民還元を図っています。

この、腐葉土の作り方「腐葉土ができるまで」は、平成23~26年度にかけて実施した旭川土木部、環境部及び(一財)旭川産業創造プラザと共同調査・研究した結果をもとに作成しております。

お問い合わせ先

旭川市土木部公園みどり課

〒070-8525 旭川市7条通10丁目 第二庁舎4階
電話番号: 0166-25-9705
ファクス番号: 0166-24-7010
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)