令和4年度旭川市文化賞 受賞者が決定しました

情報発信元 文化振興課

最終更新日 2022年10月18日

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※旭川市からのお願い 『アート♪文化応援基金』へのご寄附(ふるさと納税等) について

アート♪文化応援基金
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旭川市では、優佳良織の技術伝承の支援、「彫刻のまち旭川」の整備や文化芸術団体開催事業への助成など文化芸術の振興に関する施策を進めております。
これら文化芸術の振興に資する事業実施に当たり、皆様からのご寄附(ふるさと納税等)をお待ちしております。

●詳細は以下のURLに記載しています。

 https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/kurashi/329/348/352/p000163.html

令和4年度 旭川市文化賞 各賞の受賞者

旭川市文化賞は、芸術・科学・教育の分野で、旭川市の文化の発展に特に貢献したと認められる個人や団体に授与しています。今年度は、旭川市文化功労賞に芸術(彫刻保全)の 旭川彫刻サポート隊(あさひかわ ちょうこく さぽーとたい)さん、旭川市文化奨励賞に芸術(写真)の 谷口 雅彦(たにぐち まさひこ)さん、並びに教育(理科教育)の北海道旭川北高等学校理科実験研究部(ほっかいどう あさひかわきたこうとうがっこう りかじっけんけんきゅうぶ)さん 受賞が決まりました。

旭川市文化功労賞

旭川彫刻サポート隊(あさひかわ ちょうこくさぽーとたい)さん / 芸術(彫刻保全)

旭川彫刻サポート隊さん

平成14年7月、市内の野外彫刻を綺麗にし、長く守っていこうという気運からボランティア団体として発足。20年目を迎えた現在は個人会員45名及び4団体の会員によって、定期的に野外彫刻作品76点の点検や清掃などを行っている。

発足当時、塵や鳥の排泄物で汚れていた野外彫刻は、当団体による年7回の清掃作業により常に綺麗に保たれるようになり、活動開始から2年目には視覚障害者を対象とした手で触れる彫刻鑑賞会の開催が可能となるまでの状態となった。同時期には、題字から挿絵まですべて会員による会報の発行や、彫刻への理解を深めることを目的とした研修会の定期開催なども活発化し、外部に向けても野外彫刻を撮影した写真の展覧会において当団体の名前を冠した賞を贈呈するなど、清掃作業にとどまらない広がりをもった活動となる。

特に、平成23年に「多くの人に野外彫刻を知ってほしい」という会員の思いから企画された「旭川野外彫刻たんさくマップ」は、地図を始めイラストや作品説明等が盛り込まれた親しみやすいものであったことから、中原悌二郞記念旭川市彫刻美術館や市内小・中学校、旭川駅構内の観光物産情報センターなど多くの場所で配布されることとなり、今では市民のみならず観光客にも旭川の野外彫刻の魅力を伝える上で欠かせない重要なツールとなっている。

「彫刻のまち」として知られる旭川市において、野外彫刻の清掃を通じてまちの魅力の増進に寄与するとともに、長きに亘り彫刻への理解の促進に貢献する当団体の功績は極めて大きい。

旭川市文化奨励賞

谷口 雅彦(たにぐち まさひこ)さん / 芸術(写真)

谷口 雅彦さん

昭和42年、旭川市生まれ。お小遣いでカメラを購入した9歳以降、写真撮影に魅了される。

著名な写真家である丹野章氏、細江英公氏から教えを受けた後、フリーランスの写真家として、全国誌や国内外の画廊、美術館等で作品発表を続ける。文学やジャーナリズム、サブカルチャーなどに触れることによって、その作品は多様性を重視した多岐に亘るものとなり、中でも東日本大震災からの復興をモチーフとした写真は観る者の心を強く打った。毎日新聞社ニュース写真や日本写真家協会展での受賞歴も多く、写真評論家の飯沢耕太郎氏の著作において明治から現代における日本の写真集の傑作の一つとして氏の写真集が紹介された後は、全国的にもその活動が注目されている。

作品発表のみにとどまらず、写真に関するプロジェクトやイベントにも意欲的に取り組んでおり、写真家を始め画家や映画監督、現代美術家、舞踏家等と提携した文化活動も数多い。特に故郷である旭川においては、新設された画廊にて15年ぶりに自身の展覧会を開催したり、文芸誌に表紙写真を提供したりするなど、市内で活動する若い芸術家たちを応援する取組に尽力しているほか、旭川の貴重な写真を永久保存(アーカイブ)する市民活動団体「あさひかわ写真アーカイブ研究会」の顧問として写真研究に取り組んでいる。また、明治期に旭川で初めて写真館を開業した中鉢直綱氏の足跡を研究する「写真師中鉢直綱研究室」を設立するなど、写真にまつわる本市の歴史や文化、芸術の振興と発展に大きく貢献する人物として、今後の更なる活躍が期待される。


北海道旭川北高等学校 理科実験研究部(ほっかいどう あさひかわきたこうとうがっこう りかじっけんけんきゅうぶ)さん / 教育(理科教育)

北海道旭川北高等学校理科実験研究部さん

昭和45年、北海道旭川北高等学校に生物科学部として創部。以降、半世紀に亘って、より高い水準の自然科学の知識・技能を身に着け人として成長するという目的のもと、生徒自らが課題を発見し、課題解決のための研究活動や論文発表などを行っている。

特に、現在の3年生の生徒が中心となって行った研究では、チョウは翅で太陽輻射を吸収して体温を上げているという従来の知見に対し、モンシロチョウではその仕組みが異なり、翅(はね)を反射板として太陽輻射(たいようふくしゃ)を集めることで体温を上げていることを証明した。

この研究及び論文「モンシロチョウは体温上昇に翅を利用するか」によって、「全国高校総文祭」自然科学部門の研究発表(生物)部門において旭川の高校としては初めて最優秀賞を受賞したほか、ノーベル物理学賞受賞の物理学者江崎玲於奈氏が審査委員長を務める「つくばScience Edge 2021」サイエンスアイデアコンテストにおいては、全国上位3賞である創意指向賞を受賞するなど、数々の全国的な大会で優秀な成績を収めた。また、日本代表として参加した「中高生の国際サイエンスアイデアコンテスト」Advanced部門においても3位入賞を果たすなど、国際的にも高い評価を受けている。

自然科学に関する分野において国内外で輝かしい成績を収めるなど、旭川のみならず北海道内の理科関係の部活動に取り組んでいる高校生の励みとなる活動は、本市の理科教育の振興と発展に大きく寄与するものであり、今後も一層の活躍が期待できる。 

歴代受賞者

平成23年度の受賞者

平成24年度の受賞者

平成25年度の受賞者

平成26年度の受賞者

平成27年度の受賞者

平成28年度の受賞者

平成29年度の受賞者

平成30年度の受賞者

令和元年度の受賞者

令和2年度の受賞者

令和3年度の受賞者

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