令和2年度 旭川市文化賞受賞者が決定しました
令和2年度 旭川市文化賞 各賞の受賞者
旭川市文化賞は、芸術・科学・教育の分野で、旭川市の文化の発展に特に貢献したと認められる個人や団体に授与しています。今年度は、旭川市文化賞に芸術(民謡)の佐々木 洋子(ささき ようこ)さん、旭川市文化功労賞に芸術(古典芸能)の波岸 順子(なみぎし じゅんこ)さん、旭川市文化奨励賞に芸術(ネイルアート)の出井 朋佳(でい ともか)さんの受賞が決まりました。
旭川市文化賞
佐々木 洋子(ささき ようこ)さん / 芸術(民謡)
日本の伝統芸能である民謡、中でも江差追分に40年以上打ち込み、全国大会優勝など数多くの大会で優秀な成績を収めてきたその経歴は、氏の卓越した技量を物語っている。
現在は、市内の公民館等で行われる民謡教室において指導を行うなど、広く民謡の普及活動に尽力している。英語やアイヌ語で民謡を唄うなど、そのユニークな指導法は民謡界から高く評価されている。
また、市内中学校等において江差追分や和楽器の指導に取組むほか、福祉施設等においても伝統舞踊のボランティアを行うなど、多方面で社会貢献活動を展開している。
さらに、江差追分道北地区運営協議会会長や、江差追分全国大会審査委員を務めるなど、民謡の普及に貢献をしている。
永年にわたり、日本民謡協会公認師範教授として本市の次世代の担い手を育てるとともに、公民館や小中学校等における民謡指導により民謡を愛好する市民の拡大に努めるなど、本市の芸術の振興と発展に尽くした功績は極めて大きい。
旭川市文化功労賞
波岸 順子(なみぎし じゅんこ)さん / 芸術(古典芸能)
昭和11年に帯広市で生まれる。昭和20年に旭川市に転入する。
昭和28年に正派静調会を主宰する故杉野雅詩師に入門。昭和35年に邦楽教室「雅修会」を設立して以来、筝曲教授として長きにわたり筝曲の発展と門人の育成に努めている。
また、筝曲のみならず、邦楽、能楽、長唄、アイヌ古楽等に精通しており、本市の古典芸能の振興に大きく貢献している。
氏は、旭川夏まつりや市民と留学生との交流会など旭川市内の数多くの行事において、筝曲を含む古典芸能を精力的に披露している。
また、上川神社舞殿(能舞台)における薪能やアイヌ古楽鑑賞会をはじめ、数々の文化的行事の開催に尽力し、市民に古典芸能鑑賞の貴重な機会を提供してきた。
さらに、生涯学習音楽指導員並びに旭川三曲協会会員として市内中学校の音楽授業における和楽器体験授業で指導に携わるとともに、女性奉仕団体会員として寄席や音楽会等の慈善事業を支えるなどボランティア活動にも傾注してきた。
永年にわたり、古典芸能の牽引者としての役割を担い、本市の次世代の担い手を育成するとともに、舞台公演の開催、学校等での指導、ボランティア活動等の多岐にわたる活動に積極的に取り組むなど、本市の芸術・文化の振興と発展に尽くした功績は極めて大きい。
旭川市文化奨励賞
出井 朋佳(でい ともか)さん / 芸術(ネイルアート)
昭和56年に旭川市で生まれる。
市内の高等学校を卒業後、市内でネイルサロンを開業し、約20年間ネイルの普及に継続的に取組むとともに、指導者としても旭川を拠点に後継者の育成に尽力している。
ネイルをアートとして捉え、爪をキャンバスとして、繊細な作品や抽象的な作品など数多くのネイルアート作品を制作しており、国内及びアメリカなど海外のネイルアートコンテストにおいて、数多くの優勝を収めてきたその経歴は、氏の卓越した技量を物語っている。
平成25年からは、市内専門学校のネイル実技講師に就任し、全国理容美容学生技術大会の北海道地区大会に数多くの上位入賞者を輩出するなど、生徒の育成に尽力をしている。さらに、ネイリスト技能検定試験の試験官や全国理容美容学生技術大会北海道地区大会のネイル部門審査委員を務めるなど、地域のネイル技術の向上に多大な貢献をしている。
国内外コンテストで数多く優勝するなどの活躍をしているほか、後進の育成や本市を拠点としてグローバルな活動を展開しており、ネイルアートの分野で本市の芸術の振興と発展に寄与する人物として、今後一層の活躍が期待される。