外科・消化器外科・呼吸器外科・乳腺外科

最終更新日 2024年6月18日

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当科の特色 当科で扱う主な疾患( 消化器疾患 乳腺疾患 呼吸器疾患

スタッフ紹介 実績 外来診療体制

当科の特色

当科は、乳腺疾患、消化器疾患(食道、胃十二指腸、大腸肛門、肝胆膵疾患、ヘルニアなど)、呼吸器疾患、体表疾患などを診療しております。

乳腺については乳腺外来を開設し、乳癌手術においては乳房温存手術など、出来るだけ患者様のご希望に添う手術を提供させていただいております。

消化器疾患については、手術全体の90%以上に腹腔鏡下手術が多く行われているのが特色です。胃癌・大腸癌などの悪性疾患では日本内視鏡外科学会技術認定医を中心にカメラによる拡大された鮮明なモニターの画像により、傷が小さいだけでなく、がんの根治性を高めながら合併症の少ない手術を心がけて行っております。

2022年からは直腸癌、さらには結腸癌に対するロボット支援下手術を保険診療で行えるようになり、患者さんに質の高い手術が提供できるものと考えております。

呼吸器疾患、肺癌についても胸腔鏡下手術で同様の方針で手術を行っております。

鼠径ヘルニアや食道裂孔ヘルニア、直腸脱などの良性疾患も腹腔鏡下手術で行い、患者さんに良好な経過を提供しております。

合併症を発症しない場合の標準的な術後の入院期間は、胃癌、大腸癌、直腸癌では約7~10日間。虫垂炎(いわゆる盲腸)、胆石では3日間、鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)では翌日より退院が可能で、早期の社会復帰も可能となります。
肺切除術では、開胸での傷は少なからず痛みを伴いますが、胸腔鏡下手術では大きな開胸を伴わない為、痛みが開胸に比べて少なく、痛みで痰が出せないことによる肺炎などの合併症も軽減されます。

個々の患者様の治療方針については外科スタッフだけでなく、消化器疾患は消化器内科、呼吸器疾患は呼吸器内科と緊密に連携し、最適、最善の治療を提供できるよう、カンファレンス等を通して検討し治療方針を決定しています。

特に消化器疾患においては術前診断、早期癌の内視鏡切除や追加の手術の必要性、化学療法などの治療選択において、密に連携しながら治療を行っております。

手術においては麻酔科医、臨床工学士、手術看護認定看護師をはじめとした手術室看護スタッフとも連携し、患者さんに安心して安全な手術をしていただくことを心がけております。

スタッフ紹介
役職 医師名 所属学会等
副院長

笹村 裕二

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日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会認定医
日本乳癌学会認定医
日本呼吸器外科学会

検診マンモグラフィー読影認定医師

緩和ケア講習会修了者

医学博士

診療部長

村上 慶洋

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日本外科学会指導医・外科専門医・認定医
日本消化器外科学会消化器外科指導医・専門医
日本消化器外科学会消化器がん治療認定医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医

日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究会世話人

北海道内視鏡外科研究会世話人  
北海道ヘルニアを学ぶ会世話人

日本ロボット外科学会専門医

緩和ケア講習会修了者

医学博士

Certificate of da Vinci System As a Console Surgeon

(ダヴィンチ術者認定)

日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター

(結腸癌・直腸癌)

診療部長

岡村 国茂

日本外科学会外科専門医

日本消化器外科学会消化器外科指導医・専門医

日本消化器外科学会消化器がん治療認定医

日本がん治療認定医機構がん治療認定医
がん治療認定医

緩和ケア講習会修了者

検診マンモグラフィー読影認定医師

H.pylori感染症認定医

医学博士

Certificate of da Vinci Technology Training as a Console Surgeon

(ダヴィンチ術者認定)

医長 溝田 知子 医学博士
日本外科学会外科専門医
日本消化外科学会がん治療認定医
日本内視鏡外科学会 消化器・一般外科 技術認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
緩和ケア研修会修了
日本乳がん検診精度管理中央機構検診マンモグラフィー読影認定医

Certificate of da Vinci System As a Console Surgeon

(ダヴィンチ術者認定)

地域医療に従事するかかりつけ医師のためのこころの連携指導研修修了
ジオン注四段階注射法講習修了
医長 吉田 雄亮

日本外科学会外科専門医

日本消化器外科学会専門医

日本消化器外科学会消化器がん治療認定医

緩和ケア講習会修了者

健診マンモグラフィー読影認定医師

Certificate of Da Vinci System as a Console Surgeon

(ダヴィンチ術者認定)

医長 倉谷 友崇

日本外科学会外科専門医

緩和ケア講習会修了者

Certificate of da Vinci System As a first assistant

肺癌登録合同委員会第7次事業:2010年肺癌手術症例の全国登録調査研究について

実績

主な疾患・術式 令和2年(2020)

令和3年(2021)

令和4年(2022)
乳腺疾患(うち悪性) 55(49) 55(48) 39(39)

乳房温存

22 21 10
乳房全切除 33 27 29
肺縦郭疾患(うち悪性) 27(12) 19(6) 14(8)
肺切除・腫瘍切除(うち腹腔鏡) 16(13) 12(12) 14(12)
生検等(うち腹腔鏡) 5(3) 2(2) 0
濃胸洗浄ドレナージ(うち腹腔鏡) 6(6) 5(5) 0
食道疾患(うち悪性) 3(2) 6(3) 2(1)
食道切除(うち胸腔鏡・腹腔鏡) 2(2) 3(3) 1(1)
食道裂孔ヘルニア(うち腹腔鏡) 1(1) 3(3) 1(1)
胃疾患(うち悪性) 39(38) 42(35) 39(37)
幽門側胃切除(うち腹腔鏡) 15(15) 15(15) 8(8)
噴門側胃切除(うち腹腔鏡) 3(3) 3(3) 4(4)
胃全摘術(うち腹腔鏡) 10(10) 10(10) 12(12)
胃部分切除(うち腹腔鏡) 5(5)

5(5)

4(4)
緩和手術・バイパス手術(うち腹腔鏡) 6(6) 6(6) 7(7)
十二指腸潰瘍穿孔(うち腹腔鏡) 3(3) 3(3) 3(3)
大腸疾患(うち悪性) 122(88) 119(103) 104(85)
結腸切除(うち腹腔鏡・ロボット) 63(63) 76(76) 52(2・28)
直腸切除(うち腹腔鏡・ロボット) 21(21) 31(2・3) 51(2・29)
緩和手術・バイパス手術(うち腹腔鏡) 3(3) 10(10) 2(1)
肝切除(うち悪性) 5(5) 3(3) 1(1)
小腸疾患(うち悪性) 40(3) 36(3) 38(6)
イレウス(うち腹腔鏡) 26(26) 30(30) 25(25)
緩和手術・バイパス手術(うち腹腔鏡) 14(6) 6(6) 4(4)
膵臓・脾臓疾患(うち悪性) 3(2) 1(1) 1(1)
胆嚢摘出(うち腹腔鏡) 61(61) 45(45) 30(30)
虫垂切除(うち腹腔鏡) 58(57) 43(43) 41(41)
成人鼠経ヘルニア(うち腹腔鏡) 83(81) 99(93) 87(84)
小児鼠径ヘルニア(うち腹腔鏡) 2(2) 6(6) 4(4)
腹壁瘢痕ヘルニア(うち腹腔鏡) 12(12) 11(11) 6(6)
腹腔鏡手術 417 408 350(うちロボット59)
胸腔鏡手術 22 19 12
全身麻酔手術 527 508 421
局所麻酔手術 44 40 51
571 548 472

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