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11月9日、2024年の「だれか」のはたけを終了しました。
(雑草をぬいて、堆肥を増やして籾殻をまきました)
5月15日に種をまいて始まったこの畑。
アブラナ科の畑には、ブロッコリーとキャベツを植えていました。 しかし、実りの秋をむかえることができませんでした。 いろんな虫たちがここを訪れ、葉を食べていました。 一番多くきていたのは… ナガメというカメムシの仲間でした。昆虫の図鑑を見てみると、 ナガメはアブラナ科の植物を食草にしているとのこと。 セリ科は赤と黒のしましま模様のアカスジカメムシが食草にしているそうです。 カメムシにもそれぞれ種によって食草が違うんですね(いろんなものを食べるカメムシも多いようです)。
アブラナ科を食草とするいわゆる「あおむし」、モンシロチョウの幼虫も一度だけ観察できました。 サナギ(写真)も観察できました。ほか、ヨトウガやナシケンモンの幼虫も葉を食べにきていました。
セリ科の畑にはニンジンを植えていました。
9月には、葉っぱがわさわさとしげっていました。 葉をどけるとオレンジ色の部分が見えたので、9月21日、2本だけ初収穫し、 そのニンジンはキリンのもぐもぐタイムで使ってもらいました。 ということで、セリ科の畑は無事実りをむかえ、ニンジンは全部で5回収穫しました。 ニンジンは豊作でしたし、売ってもいいぐらい立派なニンジンができました。 セリ科の畑でできたニンジンはすべて動物たちに食べてもらいました。 アミメキリン、エゾユキウサギ、エゾリス、エゾヒグマ、こども牧場のカイウサギ、
そしてカピバラとクモザルにも食べてもらいました。 「カポッ」とか「パキッ」とか「シャクシャク」など咀嚼音もさまざまで、 皆それぞれの食べ方を観察できたのも興味深かったです。 マメ科の畑は「えだまめ」という種を植えていました。 えだまめは緑色の房のまま茹でてたべることが多いですが、ほおっておくとどうなるかご存じですか?
そうです! 乾燥するまでほおっておくと「大豆(だいず)」になります。 大豆は全部で131粒収穫できました。これでは豆腐にも納豆にもできそうにないので保管しています。
「だれか」のはたけ は マメ科=とりあえず人間 セリ科=園内の動物たち アブラナ科=ナガメやモンシロチョウの幼虫など昆虫たち のものになりました…。
11月9日、ニンジン畑の土を掘り起こしていたら、
甲虫の幼虫がたくさん出てきました。全部数えたら22匹いました。 セリ科の畑は最終的に彼らのはたけになったようです。
現在彼らは、リンゴ箱の土の中で越冬中です。 コガネムシの仲間の幼虫だと思うのですが、コガネムシも種類が多いので、 何コガネが出てくるか楽しみに待とうと思います。
今、いろんな昆虫たちが、幼虫、サナギで越冬しています。
投稿者:動物図書館 北川裕美子
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