ページの本文です。

どうぶつえん日記

ページのニュースです。

令和8年10月「ペンギンの食卓に起きた変化」

ペンギンの食卓に起きた変化

 すっかり涼しくなって秋の気配ですね。秋の味覚の中でも北海道といえばサンマやサケなどの魚を私は毎年楽しみにしています。サンマはここ最近すっかり高くなってしまいましたが、近年ではサケも漁獲量が減ってきているようです。サケまで高級魚になってしまうのではないかと心配しています。
 動物たちの餌でも魚を使っています。長い間、旭山動物園ではホッケとオオナゴを使っていました。アザラシやキングペンギンなど大きな動物にはホッケ、イワトビペンギンやフンボルトペンギンなど小さな動物にはオオナゴを与えていました。しかし、数年前からオオナゴの不漁が続き、今年はついにオオナゴの購入ができなくなってしまいました。
 これが人間でしたら、魚の代わりに肉や野菜を食べて対応できますが、魚しか食べないペンギンでは大変です。昨年から他の動物園・水族館に問い合わせたものの、やはりオオナゴを買うのは難しいと分かってから、オオナゴの在庫がなくなる前に他の魚を少しずつ混ぜて試していきました。道外の動物園ではアジを使っているところが多いですが、北海道では輸送費により高額になってしまいます。道内で手に入るコマイ、ニシン、サンマ、チカとどれも大きさや値段も考えて試しました。何よりペンギンたちが普段食べ慣れない魚なので、食べてくれないペンギンもいます。同じ種類のペンギンでもすんなり食べる個体もいるので個性がありました。 試行錯誤の結果、オオナゴの在庫が尽きる前にサンマとチカを併用することでペンギンたちもしぶしぶ(?)慣れてくれ、何とかめどがつきました。オオナゴの不漁の原因はいくつかあるようですが、北海道では海水温の上昇が原因と考えられているようです。気候変動は野生動物にとって大きな問題ですが、動物園の餌にも影響を与えています。
 
           ペンギンエサやり エサ
           丸のみなので、味は分からなそうですが好みはあるようです
           ペンギンが食べる1日分のホッケとサンマ(日替わりでチカ)です
 
令和8年10月8日
旭山動物園  中村