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どうぶつえん日記

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令和6年10月「オリンピックとアムールヒョウ」

オリンピックとアムールヒョウ

 暑く短い夏が終わりました。旭川も日中はまだ暑いですが、朝晩は涼しく窓を開けて寝ると寒くて目覚める、そんな北海道らしい季節になりました(9月上旬)
 熱いと言えば「パリオリンピック・パラリンピック」がありましたね。日本人選手の活躍にたくさんの感動をいただきました。中でも旭川出身女子やり投げの北口榛花選手です。あのプレッシャーの中の大投てき。金メダルが決まったあとの豪快に鐘を鳴らしぴょんぴょん跳びはねる姿がとても印象に残っています。この手紙が届く頃には旭川での凱旋パレードが行われ、買物公園に「榛花スマイル」が降り注がれていることでしょう。私はあの笑顔が大好きです。
 さて、旭山動物園でもうれしいニュースです。8月24日、アムールヒョウが生まれました。父親は昨年の秋にデンマークからやってきた「デン(2才)」、母親は旭山動物園生まれの「みらい(7才)」です。4月からの同居も順調に進み、早速交尾も確認され「おっ!これは、いったか?でもまだ来たばっかりだしな・・・」なんて期待半分で見守っていましたが、見事成功です。みらいは初産なので上手く子育てしてくれるか不安もありましたが、そんな心配もよそに、立派な母親っぷりを発揮しています。「ふ~よかった!」
 私が飼育員になった31年前、当時国内でアムールヒョウを飼育していたのは旭山動物園だけでした。先代のビックとエイラの間に生まれた仔が神戸に行きペアとなり繁殖、その仔が広島に行き繁殖、広島で生まれた双子の兄弟「アテネ」と「キン」が旭山に帰ってきました。(アテネは2020年に、キンは2023年に死亡)みらいの父親はキンです。旭山の血統が国内を巡り受け継がれている、そう思うと感慨深いものがあります。ちなみに広島で生まれた双子の名前の由来はご想像通り、アテネオリンピックからとったと聞いています。「じゃあ今回の仔はパリか?!」
 仔のお披露目は初雪の頃になるでしょうか?仔ヒョウが皆さんをスマイルにしてくれることを願っています。お楽しみに。
 

子
8月24日に生まれたアムールヒョウの仔


 

 

令和6年10月7

旭山動物園 中田

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