(小児科)アレルギー外来

最終更新日 2015年8月30日

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アレルギー外来

日本アレルギー学会の認定アレルギー専門医が、食物アレルギー・小児ぜんそく・アトピー性皮膚炎など、お子様のアレルギー疾患の診断・治療を行っています。そのときの症状をくすりで抑える治療だけでなく、長い目でみた発症予防やふだんの生活でできることの指導などを行っています。

小児のアレルギー疾患は、適切な治療でなおる可能性があるものです。

ぜひご相談ください。

くわしくは、、、(クリックすると、それぞれの項目にジャンプします)

食物アレルギー

小児ぜんそく

アトピー性皮膚炎

検査の方法

食物アレルギー

小さいころの食物アレルギーは、少しずつ食べることで8割近くがなおる可能性があり、そのための検査・治療を行っています。また、学校や幼稚園・保育園の生活指導管理票の記載も行っています。

検査としては、血液検査(特異的IgE検査)だけでなく、食物アレルギーの確定診断に必要な食物経口負荷試験を行っています。食べることが可能な食品の量もわかりますので、安全な範囲で少しずつ食べていくことができるようになります。

治療としては、アレルギーの症状が出てしまったときの抗アレルギー薬を処方したり、対処方法について説明します。また、重たいアレルギー症状が出たときのための注射薬(エピペンR)の処方や使用方法の指導も行っています。 

小児ぜんそく

咳が長びいたり、ゼイゼイした呼吸をくり返すときは、ぜんそくかもしれません。

ちいさいお子さんのぜんそくでは、じっさいの症状や診察、血液検査(特異的IgE検査)やレントゲンなどで総合的に診断します。さきに治療を行って反応をみることもあります。

小学校中学年以上では、おとなと同じく呼気NO検査呼吸機能検査を行うことで診断ができることがあります。

治療は、発作のときの治療と発作を予防をするための治療になります。

発作のときは、吸入や点滴を行い、重たい発作のときは入院することもあります。

発作の予防は、内服や吸入ステロイド薬を使用します。自宅でのアレルゲン対策も重要です(ペットのアレルギーの場合は、アレルゲン対策がむずかしいことがあります)。

アトピー性皮膚炎

かゆみをともなう湿疹が、良くなったり悪くなったりしながら、長く続く状態です。食物アレルギーが関係している疑いがある場合は、血液検査(特異的IgE検査)や食物経口負荷試験を行うことがあります。重症なお子さんに関しては、皮膚科と協力しながら診療にあたっています。

検査の方法

特異的IgE検査

いわゆる「アレルギー検査(血液検査)」です。検査が陽性でもアレルギーを起こさないことがたくさんあるため、食物アレルギーでは、じっさいに食べて症状が出るのかどうか確認する必要があります。ぜんそく・アトピー性皮膚炎でも同様です。

食物経口負荷試験

食物アレルギーの診断に必要な検査で、日帰り入院もしくは外来で行っています。

アレルギーの原因として疑われる食品を、じっさいに食べてみてアレルギーの症状が出るかどうか確認します(3回程度に分ける場合が多いです)。症状が出た場合は、内服・吸入・注射など必要な治療を行います。じっさいに食べて大丈夫かどうか、どの程度の量を食べられるのかを確認できます。 

呼気NO検査

息に含まれるNO(一酸化窒素)を測ることで、肺がぜんそくの状態(好酸球性炎症)になっていないかどうか、数字として把握することができます。じっさいにぜんそく発作が起こっていないときでもぜんそくの状態の評価ができ、診断・治療に役に立ちます。

小学入学ころからできるようになる検査です。

呼吸機能検査

肺活量など、肺の状態(機能)を評価するための検査で、おとなではぜんそくの診断に必要な検査の一つです。こどもの頃のぜんそくと、おとなになってからの肺の機能が関係することがわかってきたため、当科ではできるだけ計測するようにしています。

小児でも小学校中学年以上では検査ができることが多いです。
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