腎・高血圧内科

最終更新日 2024年4月1日

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腎・高血圧内科

腎臓と全身の病気との関わり 腎臓内科で扱う疾患・診療体制 腎臓内科における診療の特徴 学術活動 スタッフ紹介

腎臓と全身の病気との関わり

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD (シーケーディー))は、さまざまな原因により腎臓の働きが低下した状態や尿に異常がある状態を総称したものです。

慢性腎臓病は、慢性炎症、酸化ストレスなどの機序を介して、動脈硬化の進展、心機能や弁膜症を悪化、不整脈の発生などを促進し、心臓や脳や血管の病気発症に関連しています。微量の尿蛋白がさまざまな病気発症の予測因子になります。

慢性腎臓病は、高血圧を悪化させ、高齢化や糖尿病と相まって心臓や血管の病気を増加させます。

腎・高血圧内科で扱う疾患・診療体制

慢性糸球体腎炎(免疫のバランス異常により毒素を濾過するためのフィルターが壊れ、目詰まりを生じる)、急性腎障害(薬剤やいろいろな病気により腎臓の働きが急激に低下する)に対して安全に配慮しながら身体的負担を軽減した腎臓の組織検査(腎生検)で正確な診断を行っています。

二次性高血圧(神経による血圧調節機構ならびに体液量を調節するホルモンが過剰に作動し、血圧が一定に保てない状態)の診療をおこなっています。二次性高血圧は高血圧症の中で数%程度の頻度ですが、動脈瘤進展など心臓や血管の病気や腎機能低下と密接に関連しているので早期発見・治療は重要です。糖尿病を合併する方の高血圧管理は特に重要です。

治療抵抗性の慢性腎臓病や高血圧の診断・治療を、個々に合併した病気に配慮して行います。

腎・高血圧内科における診療の特徴

i)腎炎の治療は免疫を抑制する治療を行う場合がありますが、生物学的製剤を駆使し、他診療科と共同し、多職種でチームを結成して、高齢者や持病のある方に特に問題になる副作用を軽減した治療に努めています。

ii)慢性腎臓病の早期から進行期までを包括的に治療を行っています。シャント治療は常時対応しており、痛みを軽減して行っています。透析されている方の栄養障害は心機能低下や血圧低下に関連するため、専任栄養士による助言を行っています。

学術活動

日本腎臓病学会、日本透析学会、日本高血圧学会、日本内科学会などで全国に向けて情報発信を行い、医療水準の維持・向上に努めています。

スタッフ紹介

スタッフ紹介
役職 医師名 所属学会等
統括診療部長

fujino

藤野 貴行

日本循環器学会専門医

日本腎臓学会専門医・指導医

日本内科学会専門医

日本高血圧学会専門医

身体障害者福祉法指定医師

難病指定医

医員

倉 麻里香

医員 北 俊太郎