(糖尿病センター)あつかう疾患・治療

最終更新日 2015年8月30日

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あつかう疾患・治療

 糖尿病

インスリン作用不足により血液中のブドウ糖(血糖)が増える病気です。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血糖が一定の範囲になるように働いています。

食事をすると一時的に血液中のブドウ糖が増えますが、健康な人はインスリンが膵臓から分泌されることで、時間とともに元に戻ります。ところがインスリンの分泌量が少なくなったり(インスリン分泌低下)、うまく働かなくなったり(インスリン抵抗性)すると血糖値が高い状態が続いてしまいます。これが糖尿病です。血糖値が高い状態が続くと合併症につながります。失明に至ることもある糖尿病網膜症、透析治療が必要になることもある糖尿病腎症、壊疽や手足のしびれ・痛みを起こすこともある糖尿病性神経障害や、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす可能性が高くなります。

糖尿病は、いくつかの種類に分類されますが、大きく分けると「1型糖尿病」、「2型糖尿病」、「その他の特定の機序、疾患によるもの」、そして「妊娠糖尿病」があります。1型糖尿病は、膵臓からインスリンがほとんど分泌されなくなり、血糖値が高くなります。生きていくためには、インスリン注射が必須となります。2型糖尿病は、インスリンの分泌が減ったり、インスリンが働きにくくなったりすることによって血糖値が高くなります。遺伝的な影響に加えて、過食、運動不足、肥満などの環境的な影響があるといわれています。その他の特定の機序、疾患によるものは、糖尿病以外の病気や、治療薬の影響で血糖値が上昇します。妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めてわかった、まだ糖尿病には至っていない血糖の上昇をいいます。多くの場合、出産後に血糖値は元に戻りますが、将来糖尿病になりやすいといわれています。

糖尿病の治療の目標は、最小血管合併症(網膜症、腎症、神経障害)および動脈硬化性疾患(冠動脈疾患、脳血管障害、末梢動脈疾患)の発症や進展を阻止して、健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持と健康な人と変わらない寿命を確保することです。

血糖値をコントロールするには、食事と運動が重要です。そのうえで薬物療法があります。からだに取り込まれる糖の量やエネルギーのバランスなどを調整するのが食事療法です。また、運動によって、糖が使われます。薬にはいろいろな種類があります。種類としては、飲み薬と注射薬があります。 飲み薬では、インスリンの分泌を良くするもの・効きを良くするもの、糖の吸収を遅らせるもの、糖の排泄を促すものがあります。注射には、インスリン分泌を促す注射や、インスリンの注射があります。

血糖コントロールの状態を評価するには、血液検査で血糖値やHbA1cなどを確認します。HbA1cは過去1、2か月分の血糖値の状態を反映します。

肥満や高血圧、脂質異常症は糖尿病と同じように、動脈硬化に影響しますので、体重、血圧、血清脂質にも気をつける必要があります。

内分泌疾患

ホルモンを作る内分泌臓器の障害により、ホルモン分泌が増加あるいは低下した状態か、ホルモンが作用する対象臓器の異常により、ホルモン作用の異常が起こった状態です。

内分泌臓器に対応する主な疾患名を下記となっています。

1.      脳視床下部・下垂体 (低身長症、先端巨大症、乳汁漏出症など)

2.      甲状腺 (バセドウ病、甲状腺機能低下症など)

3.      副甲状腺 (高カルシウム血症、骨粗しょう症など)

4.      膵臓 (糖尿病など)

5.      副腎 (高血圧症、低血圧症など)

6.      卵巣・精巣 (ED、無月経、不妊など)

7.      心臓 (心不全など)

8.      肝臓 (糖代謝異常など)

9.      腎臓 (貧血など)

10.  脂肪 (肥満症、糖脂質異常など)

 検査、治療は内分泌臓器の部位によって変わります。