消化器病センター

最終更新日 2023年11月17日

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消化器病センターは、消化器内科専門医7人と消化器外科スタッフ8人及び研修医4人~5人で構成されており、食道から直腸、肛門までの消化管の病気、肝臓、胆嚢、膵臓(肝胆膵)の病気に関して「低侵襲の最先端治療を高度な技術を駆使して短時間で完遂する」ことを目標として診断と治療にあたっております。

消化器内科部門

消化器内科部門では、早期胃癌・大腸癌に対して低侵襲な内視鏡的治療を積極的に行っておりますが、追加切除が必要になった際でも出来るだけ体に負担の少ない手術が選択できるようにしております。

ここ5年間の内視鏡件数、治療件数の推移について記載します。

検査実績 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
上部消化管内視鏡検査 4472 4890 4980 5290 5317

5433

下部消化管内視鏡検査 2448 2702 2487 2637 2412 2339
胆膵内視鏡検査 19 20 71 116 61 39
エコー下肝生検 32 38 36 37 27 34
治療実績 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
上部消化管内視鏡的治療 199 180 202 198 168 141
上部消化管内視鏡的粘膜剥離術 48 51 56 54 52 52
食道静脈瘤治療 23 14 29 22 27 21
下部消化管内視鏡的治療 433 422 438 432 429 438
下部消化管内視鏡的粘膜剥離術 59 68 92 93 40 49
胆膵内視鏡治療 54 54 132 88 41 51
経皮的肝がん治療 22 31 15 29 21 14
肝動脈塞栓術、動注化学療法 37 55 43 58 23 26

※ 当院放射線科の専門医により施行

消化器外科部門

消化器外科部門における最近3年間の手術症例数を下の表に示します。

腹腔鏡下手術は体に優しい手術として年々適応範囲が広まっておりますが、カメラで拡大された視野での安全正確な手術が可能であり、さらに傷が小さいことでの術後の疼痛、合併症の軽減、早期退院、早期社会復帰が期待できる手術です。

当科では日本内視鏡外科学会技術認定医が中心となり、逆流性食道炎、胆石症、虫垂炎、鼠径ヘルニア等の良性疾患、胃癌、大腸癌、直腸癌などの悪性腫瘍に対しても腹腔鏡下手術を積極的に行っております。患者様により安全で根治性の高い手術を提供できるよう日々研鑽しております。

【治療実績(外科手術)】

主な疾患・術式

令和2年(2020年)

令和3年(2021年) 令和4年(2022年)

食道疾患(うち悪性)

3(2) 6(3) 2(1)

食道切除(うち胸腔鏡腹腔鏡)

2(2) 3(3) 1(1)

食道裂孔ヘルニア(うち腹腔鏡)

1(1) 3(3) 1(1)
胃疾患(うち悪性) 39(38) 42(35) 39(37)
幽門側胃切除(うち腹腔鏡) 18(18) 15(15) 8(8)
噴門側胃切除(うち腹腔鏡) 4(4) 3(3) 4(4)
胃全摘術(うち腹腔鏡) 10(10) 10(10) 12(12)
胃部分切除(うち腹腔鏡) 2(2) 5(5) 4(4)
緩和手術・バイパス手術(うち腹腔鏡) 4(4) 6(6) 7(7)
十二指腸潰瘍穿孔(うち腹腔鏡) 2(2) 3(3) 3(3)
大腸疾患(うち悪性) 121(88) 119(103) 104(85)
結腸切除(うち腹腔鏡・ロボット) 63(63) 76(76) 52(49・28)
直腸切除(うち腹腔鏡・ロボット) 21(21) 31(28・3) 51(50・29)
緩和手術・バイパス手術(うち腹腔鏡) 3(3) 10(10) 2(1)
肝切除(うち悪性) 5(5) 3(3) 1(1)
小腸疾患(うち悪性) 40(3) 36(3) 38(6)
イレウス(うち腹腔鏡) 26(26) 30(30) 25(25)
緩和・腹膜炎等(うち腹腔鏡) 14(6) 6(6) 4(4)
膵臓・脾臓疾患(うち悪性) 3(2) 1(1) 1(1)
胆嚢摘出(うち腹腔鏡) 61(61) 45(45) 30(30)
虫垂切除(うち腹腔鏡) 58(57) 43(43) 41(41)
成人鼠経ヘルニア(うち腹腔鏡) 83(81) 99(93) 87(84)
小児鼠経ヘルニア(うち腹腔鏡) 2(2) 6(6) 4(4)
腹壁瘢痕ヘルニア(うち腹腔鏡) 12(12) 11(11) 6(6)
腹腔鏡手術 404
(94%)
404
(94%)
350(うちロボット59)
(95.1%)
消化器疾患の全身麻酔手術
(再手術・合併症対応を除く)
430 429 368

消化器悪性腫瘍に関しては、消化器内科、外科、放射線科が緊密に連係し、よりよい治療を目指しています。

また、栄養給食科などのコメディカルも加わった栄養サポートチームにより患者さんの栄養に注意を払い、一日も早く元気になられるのをお手伝いさせていただいております。
センター化により消化器内科と外科の連携が一層向上し、消化器分野のあらゆる疾患に対応可能な体制が整いました。

センター開設により、旭川市のみでなく、道北における基幹消化器病センターとして患者さんに満足していただける高い医療レベルを提供できるよう、スタッフ一同一層努力してゆく所存であります。