認定看護師リレーエッセイ No.5
認定看護師リレーエッセイ
認定看護師リレーエッセイ No.5
感染管理分野 木元史子
風水と感染対策は似ている !!の巻
平成24年12月
感染対策に携わりながらも、家での整理整頓が苦手な私は、最近、河出書房新社出版 紫月香帆さんの「やってはいけない風水」という本をとても興味深く読んでおります。
内容をみていると、風水は清掃・整理整頓が基本であり、そしてよく「気」という言葉が出てきます。「気」というのは雰囲気のことだそうです。
例えば「空気がこもっていて嫌な感じ」とか「空気か通っていて気持ちがいい」とか瞬間、瞬間に感じるこの雰囲気が「気」で、仕事運・健康運・金銭運・恋愛運など、あらゆる物事に影響を与えているそうです。
良い「気」はプラスのパワーが、悪い「気」はマイナスのパワーがあるそうです。悪い「気」にどっぷり浸かっていると、その状況に慣れてしまい気が付かないけれど、良い「気」を呼び込むとその人の出す「気」も変わってくるため、周りの反応や地位・立場なども良い方へ向かうらしいのです。
それと感染対策も非常に似ていて、細菌やウイルスなどは眼には見えませんが、環境が整理整頓されていない、清掃がされていない、手洗いをしていないなどで、院内感染を呼び込みます。
そして、汚れた環境に慣れ、処置のみ優先されると、それに慣れてだんだん気がつかなくなります。その結果、病院のイメージ・評判にも関わってきます。
また、換気をして空気の通り(気の通り)を良くすると、風邪をひきにくいなど、共通した解釈の部分があります。
以下、院内ラウンドなどで気がついた当院での感染対策と風水の共通点を事例としてあげます。
風水 | 感染対策 |
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以上、風水と感染対策の共通点をあげてみました。
まだまだ、沢山あったのですが、興味のある方は是非、この「やってはいけない風水」という本を読んで、ご自分の仕事やプライベートと比較してみて下さい。
私には反省と改善箇所が沢山ありました。整理整頓が出来る方は、もう心得ているのかもしれません。
風水も断舎利も、「執着を捨て、物を捨てる」「必要な物のみですっきりさせる」ことにより、環境ばかりではなく心が整理され、必要なものがすぐ見つかるなど、物事がスムーズに運ぶようになることだと思います。
その結果、時間の短縮、仕事などの効率アップとなり、やる気に満ちて生き生きしてくるので、対人面もアップ、金運もアップ、更に健康運、恋愛運と全てにおいて良い「気」に満たされ、運気が上昇するということなのだと思います。
病院も綺麗で清潔で明るい病院、スタッフも身だしなみや言葉遣いもきちんとしているなど、雰囲気つまり「気」が良いと、患者さんから信頼される病院となります。
自分や家族が安心してかかることができる清潔・安心な病院を目指したいです。
言うのは簡単ですが実行・継続ができるように日頃の業務や感染対策活動で心がけたいと思います。
引用・参考文献と図の引用: 河出書房新社出版 紫月香帆 監修 「やってはいけない風水」 |